某月某日。
映画までの時間にちらっと空きがあったのと、外のあまりの寒さに地下の隠れ家にて暖をとろうとお久しぶりのラランスタイム。
この日は97ペコキューリ(腹ペコ具合を示す数値。100ペコキューリで
餓死)だったので、迷うコトなく
トマトソーススパゲッティをオーダー。
このスパゲッティの美味しさについては、もう口が酸っぱくなって鼻が甘くなるくらいにこのブログで何度も言及しているので、
美味しいモンは何度食べてもやっぱり美味いに決まってる!
という簡潔かつ
宇宙の真理なひとことで察してくださいませ。
この日のスープは
レンズ豆と西洋ネギのポタージュスープ。
今まで意識したコトはなかったけれど、豆類のほくほく感とネギの風味って相性が非常に良いんですなぁ。外の寒さもあってか、ひとくち飲んだ瞬間の優しいんだけどインパクトを感じる深い味わいにすっかりヤラれてちゃいました。
ラランスさんのスープは数あれど、個人的には上位ランキング入り確実な美味しさだったなぁ。
お腹も満たされて、さてゆっくりと読書でもすんべかと、いつもならオサレな店内で読むのは憚られるような
悪趣味テイストたっぷりの書物を取り出すトコロなんですが、今回はスマホにて読書。
「昭和13年に書かれたブレードランナー」と一部の好事家の間で話題となった蘭郁二郎の
「脳波操縦士」を青空文庫のスマホアプリにて。
とても昭和の10年代、、、というか
日中戦争の真っ最中に書かれたとはにわかには信じがたいほどにSFマインドに溢れた短編で、人造人間とその想像主、そして人間との奇妙な三角関係を描いているそのストーリーはたしかにブレードランナーにおけるレイチェルの哀しみを連想させるし、ぺ・ドゥナ主演の『空気人形』の雰囲気もちらっと脳裏をよぎって、もともと掌編ではあるけれど10分程度で一気に完読。
この作者の他の作品も読みたい!と検索してみたところ、なんと昭和19年に31歳の若さで戦死されたとの記述が。
こんな近代的センスに満ちた小説を書いた人が、戦争に駆り出され南方の地で若くして亡くなるという不条理に、作品の衝撃以上に胸が締め付けられる思いでした・・・
青空文庫で無料で読めるので、興味のある方は是非。
ちなみに、青空文庫とは版権フリーになった小説や文章をネット上に公開しているサイトで、いわばネットの図書館のようなモノです。
無料で読めるからといって決して怪しげなシロモノではないのでご安心くださいませ。
で、
だ。
「こんな面白い小説を読んだ後は、やっぱり甘いモノが恋しくなりますなぁ」という謎の論理のもと、追加注文でお馴染みのアレをば。
お馴染みの
例のアレでござい(笑)
ラランスさんのホットケーキ、割と久しぶりだったのでまずは何もつけずにプレーンのままでパクリ。
「あれ?美味しい美味しいとは思っていたけれど、生地そのまんまってこんなに美味しかったっけ???」
と、もう何度も食べているのにもかかわらず、何故かこのタイミングで新鮮な驚きが。
これがラランスさんの弛み無い企業努力の末のマイナーチェンジの賜物なのか、それともボクがただの味オンチだからなのかは???だけど、と、と、とにかくだ!その美味しさに改めて感動した次第。
美味しい食事とデザート、そして面白い小説、そしてなにより居心地の良い空間。
休日の過ごし方としては、かなり贅沢な時間となりました。
良いお店には人柄ならぬ店柄が宿るというけれど、ラランスさんの店構えにはそんな言葉に説得力を与える何かがあるような気がします。
と、ここでラランスさんとは全然関係ない写真を一枚。
これは『スター・ウォーズ』新三部作のヒロイン、レイを演じる
デイジー・リドリー嬢が『最後のジェダイ』撮影中の風景をインスタにアップした中の一枚なんだけど、この写真が大好きでさぁ。
師匠をおんぶする弟子の構図が、『帝国の逆襲』のルークとヨーダとも重なってなんとも味わい深くて。
それに、写真に写っている2人がなんとも楽しそうでしょ。
うん、うんうん、うんうんうん!こんな『最後のジェダイ』が観たかった、、、(涙)
・・・あ、あ、いや、『最後のジェダイ』も嫌いじゃないんだけどね。
以上、
前回記事で書き忘れてた愚痴を改めて吐きだしてみたとさ。