夜明けの善光寺を撮ってみた

miroku

2018年02月02日 22:13

最近、何故かカメラ熱が再燃。
物置の隅から埃を被った愛機(壊れかけのオリンパスEP2)やトイカメの数々を引っ張り出してはパシャパシャと自分勝手に撮っているんですが、写真ってやっぱりよいね。
いつもの見慣れた風景がレンズを通して「全く別の何か」に生まれ変わっていくのが、素直に楽しくて。
これで腕前が伴っていれば、もっと楽しいんだろうなぁ、、、トホホ。



で、

だ。

そんなある日のコト。
中年男子の得意技「寝つきが悪くて夜中にはっと目が覚める」が発動し、さて今から寝なおすには中途半端な時間だし、かといってしっかり起きるにはまだまだ早過ぎるし、、、と思案に暮れていたトコロ、

「そうだ、善光寺に行こう!」

と思い立ったが吉日、午前の4時半過ぎに車を走らせいざ善光寺へ。


いやね、初詣の時にちらっと思ったんですよ、「この人ごみがなければもっと自由に写真が撮れるのになぁ」と。
加齢による眠りの浅さをポジティブに有効活用して、その願望を叶えてみたってな塩梅です。



夜明け前に善光寺に着いて、まずは界隈をぶらぶら。
夜明け前といっても時刻は5時を少しまわった頃だったので、明かりのついているお宅やジョギングをする人たちもちらほら。それにパン屋さんからは朝一番でパンを焼く香ばしい香りなんかも洩れてきて、街が動き出す前の静かな助走が始まったという清々しい雰囲気。もう何回も、、、いや何十何百回と歩いている街並みなのに、まるで初めて歩いたような新鮮な景色がそこにはありました。


さて、いよいよ善光寺へ。


ボク以外誰も踏むコトのない石畳がまっすぐと本堂へと続いていて、普段の賑わっている善光寺からは想像がつかないほどの凛とした静寂に辺りが包まれていました。
静寂と緊張感、そして冬の寒さとが相まって、不安はだるだるに緩みまくった心身に喝を入れられたような、、、そんな身のきゅっと引き締まる思い。

ひとしきり散策も終わって、さぁて、写真を撮りまくるぞッ!と本格的にカメラを取り出してみると、、、充電切れを示す赤いランプが。

あれ?おっかしいなぁ。ちゃんと充電は済ませた筈だったのに・・・
ならばスマホでとカメラアプリを起動させると、、、これまた充電切れなのか画面が真っ暗に。


もうこの展開ってアレだよね?カメラの神様(もしくは善光寺の奥におわす絶対秘仏たる阿弥陀さん)が「オメェ、写真撮んな!」とお怒りになられている以外に説明がつかないよッ!!!

と、ここから実録心霊怪談チックなお話の方向を軌道修正したいトコロではあるんですが、なんのこたぁない単なるカメラが壊れかけ&スマホもここ最近ず~っと調子が悪いという幽霊の正体見たりなんとやら。

でも、なんとか数枚は撮るコトが出来たので、お披露目という名の公開処刑をば。
























う~む、スマホで夜間撮影はやっぱりピンがぼやけるなぁ。淡い感じも狙ったようにはいってないしで、つくづく機器の故障(=自業自得)が悔やまれる始末。

でも、写真の写り以上に夜明け前の透明な空気感を満喫できた早朝散歩になったので、結果オーライ生賴範義。
早起きは三文の徳とは言うけれど、三文どころか現代の貨幣価値にして3000円くらいの徳がある早起きになりましたとさ。

早朝の善光寺、また近いうちに行ってみようかな、、、というか正直ハマったかも?








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