2017年10月26日
映画落穂拾い
毎度の如く、落穂拾いにて映画の感想ダベリング。
今回は話題作がずらり。ゴージャス松野(誰も知らんわ!)なラインナップとなっております。

前作『プロメテウス』から引き続き「エイリアン」シリーズの前日譚を描く今作は、ぶっちゃけ賛否両論、興行収入も世界的に大苦戦の様相。
優秀な科学者集団のはずなのにするコト為すコト全てが行き当たりばったりでバカ丸出しな登場人物たちや、いよいよエイリアンが登場したと思ったらそれ以降の演出が「あれ?これって前にもやってなかったっけ?」的なデジャヴュ感溢れる展開だったりと、たしかにネガティブな評価も理解できるんです、、、が、このいびつな部分が楽しくて個人的には高評価だったりします。
「ワシ、もうエイリアンに興味ないんだよねぇ」なのがひしひしと伝わる御大リドリー・スコットの興味の照準はズバリ「ウホッ!いい男」なマイケル・ファスベンダー演じるアンドロイド。
人間に作られし存在たるアンドロイドの哀しさとグロテスクに肥大した自我を一人二役という難しさを一切感じさせない演技力でスマートに表現するファスベンダーも見事なら、その演技を余すところなくたっぷりかつ粘着質的に映像に定着させる御大の演出力も流石のひとことに尽きます。
誤解を恐れずにハッキリかつぼんやりと表現するとこの映画、エイリアンの前日譚という皮を被った「『ブレードランナー』の異母兄弟」です。
ヒトに創られしモノのアイデンティティーと下剋上。なるほど、そう考えると前作の『プロメテウス』でのアレコレが腑に落ちるというか、正直『プロメテウス』に関しては否定的だったんですが今作を観てその評価がガラッと変わりました。
興行的に苦戦している為に続編の製作が危ぶまれている今作だけど、ファスベンダー演じるデヴィッドの神殺し親殺しの地獄巡りの旅がどういう結末を迎えるか?どんな罪と罰が待っているのか?が非常に気になるトコロではあるので、続編の製作を希望、いや熱望します!
それにしたって、21世紀もそろそろ20年目に突入しようかというこのご時世に、シャワールームでイチャイチャしてるエロいカップルが真っ先に殺されるなんてベッタベタな展開をノリノリで演出する御年79歳、、、最高です。

前評判が異常なくらいに好評価だらけな今作がようやっと長野に上陸、早速観に行ってきました。
こりゃあスゲェ!
んでもって、メッチャ楽しい!
カーアクションの激しさ、ストーリーの活きの良さはもちろんなんですが、音楽の使い方が斬新&カッコイイ!楽曲と映像と物語とが絶妙にシンクロするその妙味は最早ミュージカル。カーアクションミュージカルに新たな傑作の誕生なのでございます!(そんなジャンルねぇよ)
ストーリーや登場人物たちの心情の機微が流れる音楽によって語られるので、洋楽に詳しい方ならより楽しめる仕様にもなっておりました。
個人的にグッと来たのは、Queenの「Brighton Rock」の使い方。
ブライアン・メイの津軽三味線チックな超絶ギターソロをバックに展開される乱暴かつ無邪気極まるバトルシーンがツボ過ぎて、そのあまりの映画的愉悦に劇場の暗闇の中でもぞもぞとひとり身震いしてしまいましたとさ。
映画でのQueen楽曲の使い方としては、『ウェインズ・ワールド』における「Bohemian Rhapsody」に次ぐ上手い使いっぷりなんじゃないかな。
マイク・マイヤーズ、若ッ!
んでもって、相方のダナ・カーヴィはお元気なのかしらん?(大きなお世話)
そういえば先日、マイヤーズが『ウェインズ・ワールド』の続編の脚本を書き上げたとかどうしたこうしたってハナシがツイッター上に流れていたけど、マジか?マジなのか?!?!
ハナシを『ベイビー・ドライバー』に戻すと、今作の監督のエドガー・ライト。
ファンとしては『アントマン』降板は正直かなりショックな出来事ではあったんだけど、あの降板劇が今作に繋がったのだとしたら、それは一敗が一勝に繋がったという意味で監督にとってもファンにとっても幸福なコトだと思うし、映画の楽しさ以上に胸に迫るモノがありました。

今作はあの映画史の残る偉大なる『猿の惑星』の前日譚を描くシリーズ三部作の最終作。
さっきの『エイリアン:コヴェナント』もそうだけれど最近よく目にするこの手の「前日譚で荒稼ぎモノ」の中でも、この猿の惑星前日譚シリーズは屈指の面白さと完成度を誇っていると個人的には思っていて。
それは、主人公のシーザーの造形がとてつもなく素晴らしいから。
どこにでもいるごく普通のチンパンジーだった彼が、とあるきっかけで知能や知性を得て、凛々しく聡明に成長していくその様の「そんじょそこらの俳優が束になっても敵わない男前っぷり」に惚れ惚れしてしまって。
その姿からはいわゆるCG臭は一切感じず。もちろんCG技術の発達もあるけれどこれはひとえにシーザーの動きや表情を演じているアンディー・サーキスの功績だと思います。
『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム、ピージャク版『キング・コング』のコング、ギャレス版『GODZILLA ゴジラ』のゴジラと、彼のモーションキャプチャー人生の集大成と断言しても決して過言ではないほどに今作のシーザーが醸し出す存在感は圧倒的な苦悩やカリスマに満ちていて、「そろそろアカデミーはサーキスに何らかの賞を贈るべきなのでは?いや、べきだろう!」と願わずにはいられなかったなぁ。
そんなシーザーがいよいよ地球の覇権を懸けて人類と対決する大戦争が勃発する大スペクタクル、、、と思わせぶりなタイトルに反し今作は意外や意外、西部劇風味の渋めな味付け。
でも、それがいい!
作品全体を貫く渋いトーンが、人間の歴史がしょんぼりと終焉を迎えるという寂寥感ともマッチしていて、非常に硬派な印象を映画全体に与えていました。
虐げられた民を約束の地に導くシーザーのその姿は、まんまモーゼの出エジプト記、、、というか『十戒』のチャールトン・ヘストンに重なっていて、そういう意味では今作はある種の伝記映画でもありました。
「我々エイプを野蛮な人間たちの支配から救い出してくれた偉大な英雄がその昔にいたんだよ、そのエイプの名はシーザーといってね、とても強くて賢くて、そして優しかったんだよ・・・」と、遥か未来でエイプのおばあちゃんが孫らに伝える神話や昔話を映画化した、、、そんな印象すら感じるほどに英雄譚的側面が大きかったのも印象に残っております。
以上、『アトミック・ブロンド』と『バリー・シール』もまだ観れてないし、今週末には『ブレードランナー2049』と『ドリーム』が、来月には『マイティー・ソー ラグナロク』に『IT イット“それ”が見えたら、終わり。』が始まるんだよなぁ、、、あ!明日はNetflixで『ストレンジャー・シングス』の2シーズンも始まるんだった!どうしよう???うぎゃぁぁぁ~~~~ッッッ!!!
・・・と、観たい作品とライフ・ワーク・バランスとの乖離の激しさに嬉しい悲鳴から「嬉しい」の部分を取っ払った叫び声が思わず漏れる、そんな落穂拾いでしたとさ、ぎゃふん!
今回は話題作がずらり。ゴージャス松野(誰も知らんわ!)なラインナップとなっております。
『エイリアン:コヴェナント』

前作『プロメテウス』から引き続き「エイリアン」シリーズの前日譚を描く今作は、ぶっちゃけ賛否両論、興行収入も世界的に大苦戦の様相。
優秀な科学者集団のはずなのにするコト為すコト全てが行き当たりばったりでバカ丸出しな登場人物たちや、いよいよエイリアンが登場したと思ったらそれ以降の演出が「あれ?これって前にもやってなかったっけ?」的なデジャヴュ感溢れる展開だったりと、たしかにネガティブな評価も理解できるんです、、、が、このいびつな部分が楽しくて個人的には高評価だったりします。
「ワシ、もうエイリアンに興味ないんだよねぇ」なのがひしひしと伝わる御大リドリー・スコットの興味の照準はズバリ「ウホッ!いい男」なマイケル・ファスベンダー演じるアンドロイド。
人間に作られし存在たるアンドロイドの哀しさとグロテスクに肥大した自我を一人二役という難しさを一切感じさせない演技力でスマートに表現するファスベンダーも見事なら、その演技を余すところなくたっぷりかつ粘着質的に映像に定着させる御大の演出力も流石のひとことに尽きます。
誤解を恐れずにハッキリかつぼんやりと表現するとこの映画、エイリアンの前日譚という皮を被った「『ブレードランナー』の異母兄弟」です。
ヒトに創られしモノのアイデンティティーと下剋上。なるほど、そう考えると前作の『プロメテウス』でのアレコレが腑に落ちるというか、正直『プロメテウス』に関しては否定的だったんですが今作を観てその評価がガラッと変わりました。
興行的に苦戦している為に続編の製作が危ぶまれている今作だけど、ファスベンダー演じるデヴィッドの神殺し親殺しの地獄巡りの旅がどういう結末を迎えるか?どんな罪と罰が待っているのか?が非常に気になるトコロではあるので、続編の製作を希望、いや熱望します!
それにしたって、21世紀もそろそろ20年目に突入しようかというこのご時世に、シャワールームでイチャイチャしてるエロいカップルが真っ先に殺されるなんてベッタベタな展開をノリノリで演出する御年79歳、、、最高です。
『ベイビー・ドライバー』
前評判が異常なくらいに好評価だらけな今作がようやっと長野に上陸、早速観に行ってきました。
こりゃあスゲェ!
んでもって、メッチャ楽しい!
カーアクションの激しさ、ストーリーの活きの良さはもちろんなんですが、音楽の使い方が斬新&カッコイイ!楽曲と映像と物語とが絶妙にシンクロするその妙味は最早ミュージカル。カーアクションミュージカルに新たな傑作の誕生なのでございます!(そんなジャンルねぇよ)
ストーリーや登場人物たちの心情の機微が流れる音楽によって語られるので、洋楽に詳しい方ならより楽しめる仕様にもなっておりました。
個人的にグッと来たのは、Queenの「Brighton Rock」の使い方。
ブライアン・メイの津軽三味線チックな超絶ギターソロをバックに展開される乱暴かつ無邪気極まるバトルシーンがツボ過ぎて、そのあまりの映画的愉悦に劇場の暗闇の中でもぞもぞとひとり身震いしてしまいましたとさ。
映画でのQueen楽曲の使い方としては、『ウェインズ・ワールド』における「Bohemian Rhapsody」に次ぐ上手い使いっぷりなんじゃないかな。
マイク・マイヤーズ、若ッ!
んでもって、相方のダナ・カーヴィはお元気なのかしらん?(大きなお世話)
そういえば先日、マイヤーズが『ウェインズ・ワールド』の続編の脚本を書き上げたとかどうしたこうしたってハナシがツイッター上に流れていたけど、マジか?マジなのか?!?!
ハナシを『ベイビー・ドライバー』に戻すと、今作の監督のエドガー・ライト。
ファンとしては『アントマン』降板は正直かなりショックな出来事ではあったんだけど、あの降板劇が今作に繋がったのだとしたら、それは一敗が一勝に繋がったという意味で監督にとってもファンにとっても幸福なコトだと思うし、映画の楽しさ以上に胸に迫るモノがありました。
『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)』
今作はあの映画史の残る偉大なる『猿の惑星』の前日譚を描くシリーズ三部作の最終作。
さっきの『エイリアン:コヴェナント』もそうだけれど最近よく目にするこの手の「前日譚で荒稼ぎモノ」の中でも、この猿の惑星前日譚シリーズは屈指の面白さと完成度を誇っていると個人的には思っていて。
それは、主人公のシーザーの造形がとてつもなく素晴らしいから。
どこにでもいるごく普通のチンパンジーだった彼が、とあるきっかけで知能や知性を得て、凛々しく聡明に成長していくその様の「そんじょそこらの俳優が束になっても敵わない男前っぷり」に惚れ惚れしてしまって。
その姿からはいわゆるCG臭は一切感じず。もちろんCG技術の発達もあるけれどこれはひとえにシーザーの動きや表情を演じているアンディー・サーキスの功績だと思います。
『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム、ピージャク版『キング・コング』のコング、ギャレス版『GODZILLA ゴジラ』のゴジラと、彼のモーションキャプチャー人生の集大成と断言しても決して過言ではないほどに今作のシーザーが醸し出す存在感は圧倒的な苦悩やカリスマに満ちていて、「そろそろアカデミーはサーキスに何らかの賞を贈るべきなのでは?いや、べきだろう!」と願わずにはいられなかったなぁ。
そんなシーザーがいよいよ地球の覇権を懸けて人類と対決する大戦争が勃発する大スペクタクル、、、と思わせぶりなタイトルに反し今作は意外や意外、西部劇風味の渋めな味付け。
でも、それがいい!
作品全体を貫く渋いトーンが、人間の歴史がしょんぼりと終焉を迎えるという寂寥感ともマッチしていて、非常に硬派な印象を映画全体に与えていました。
虐げられた民を約束の地に導くシーザーのその姿は、まんまモーゼの出エジプト記、、、というか『十戒』のチャールトン・ヘストンに重なっていて、そういう意味では今作はある種の伝記映画でもありました。
「我々エイプを野蛮な人間たちの支配から救い出してくれた偉大な英雄がその昔にいたんだよ、そのエイプの名はシーザーといってね、とても強くて賢くて、そして優しかったんだよ・・・」と、遥か未来でエイプのおばあちゃんが孫らに伝える神話や昔話を映画化した、、、そんな印象すら感じるほどに英雄譚的側面が大きかったのも印象に残っております。
以上、『アトミック・ブロンド』と『バリー・シール』もまだ観れてないし、今週末には『ブレードランナー2049』と『ドリーム』が、来月には『マイティー・ソー ラグナロク』に『IT イット“それ”が見えたら、終わり。』が始まるんだよなぁ、、、あ!明日はNetflixで『ストレンジャー・シングス』の2シーズンも始まるんだった!どうしよう???うぎゃぁぁぁ~~~~ッッッ!!!
・・・と、観たい作品とライフ・ワーク・バランスとの乖離の激しさに嬉しい悲鳴から「嬉しい」の部分を取っ払った叫び声が思わず漏れる、そんな落穂拾いでしたとさ、ぎゃふん!