2018年09月29日
お久しブリアナ・ヒルデブランド
ども!お久しブリアナ・ビルデブランド。
ボクのコト、覚えていらっしゃいますでしょうか?
ホラ、あの不細工と低偏差値が奇跡のコラボを果たした人類史上に燦然と輝く失敗作のミロクですよ(自分で書いてて哀しくなってきた…)
いやぁ、サボりましたなあブログ。
職業にブログサボリニストというカテゴリーがもしも存在するならば、きっと高額納税間違いなしなくらいにサボりにサボりまくったんですが、ここ最近何人かの人たちに「ブログやめちゃったんですか?」と聞かれたので、
「この世界にはボクのブログを待ってくれている人がいるのかも???」
という100%勘違い(もしくは幻聴)の名の下に久し振りに更新してみた次第。
まあアレですね、何年も一向に捕まらない指名手配犯がテレビでたまに放送される警察密着24時的な番組で「オイ犯人!絶対に風化なんてさせねえからな!必ず逮捕してやる!」と生存確認させられるみたいなものとお考えいただければと(どんなブログだよ?)
といっても、コレといって書きたいコト、お知らせしたいコトなどなく、相変わらず映画を観たり食べたり寝たり起きたり弱音を吐いたり「会社に隕石ぶつからねえかな」と妄想の世界に逃避したりのトリコじかけの毎日だったりします。
あ、でもこれだけは書いておこうかな。
どうやらワタクシ、ダイエットに成功したようで。
会う人の悉くが「痩せた?」と聞いてくる始末。去年の今頃は「もうこの服に腕や足を通すコトはないだろうな…」と諦めたお気に入りのシャツやジーンズが、今や若干の余裕を感じるくらいにスムーズに着こなせる平成最後の初秋でございます。
ただ…
「痩せた?」の後に必ずといってよいほど「大丈夫?」と続いてしまうという事態に。
もしかして、これは「痩せた」のではなく「やつれた」なのでは???というイチモツ…もとい一抹の不安をボクの持ち味でもある「思考停止」で回避しつつ、さっさと本題へ(懐かしいなこの流れ)
流石に近況報告だけで更新を終わらすのもアレなので、最近ハマっているお店のオナハシなぞ。



この3品、全て同じお店のお料理でして。
食堂スワロウさんの日替わりランチです。
女性の店主さんお一人で切り盛りされているそのお店は、お味はもちろんのこと、昭和モダン溢れるしっとりとしたお洒落感かつ庶民的なお店の雰囲気が心地良くて、気がついたら週一ペースで通っているといるドハマりっぷり。
優しさを感じる上品な味付けと、その美味しさから察せられる下処理などの丁寧な仕事ぶりに、食べるとほっと安堵のため息が漏れる料理。こういう表現はプロの料理に対して失礼にあたるのかもしれないけれど「心のこもったメチャメチャ美味しい家庭の味」という満足感に毎回満たされております。
日替わりのランチも楽しみなんだけど、レギュラーメニューの「卵焼き定食」も気になるんだよなあ。卵焼きの定食なんで他ではあまりみないし、でもこのお店なら確実に美味しいに決まってるし。ああもう、腹減ってきた!
と、実は今この文章をスマホを使って書いているんですが、何せ四十路ヂイなものでPCに比べて書きづらいったらありゃあしないので(加齢による細かな作業の困難化)、今夜はこれくらいでドロンしようかな。
次回の更新がいつになるか?それともこのままフェードアウトしてしまうのか?というよりもそもそもこの駄文を読んでくださっている人は本当にいるのか?という謎を残しながら…バイチャ!
ボクのコト、覚えていらっしゃいますでしょうか?
ホラ、あの不細工と低偏差値が奇跡のコラボを果たした人類史上に燦然と輝く失敗作のミロクですよ(自分で書いてて哀しくなってきた…)
いやぁ、サボりましたなあブログ。
職業にブログサボリニストというカテゴリーがもしも存在するならば、きっと高額納税間違いなしなくらいにサボりにサボりまくったんですが、ここ最近何人かの人たちに「ブログやめちゃったんですか?」と聞かれたので、
「この世界にはボクのブログを待ってくれている人がいるのかも???」
という100%勘違い(もしくは幻聴)の名の下に久し振りに更新してみた次第。
まあアレですね、何年も一向に捕まらない指名手配犯がテレビでたまに放送される警察密着24時的な番組で「オイ犯人!絶対に風化なんてさせねえからな!必ず逮捕してやる!」と生存確認させられるみたいなものとお考えいただければと(どんなブログだよ?)
といっても、コレといって書きたいコト、お知らせしたいコトなどなく、相変わらず映画を観たり食べたり寝たり起きたり弱音を吐いたり「会社に隕石ぶつからねえかな」と妄想の世界に逃避したりのトリコじかけの毎日だったりします。
あ、でもこれだけは書いておこうかな。
どうやらワタクシ、ダイエットに成功したようで。
会う人の悉くが「痩せた?」と聞いてくる始末。去年の今頃は「もうこの服に腕や足を通すコトはないだろうな…」と諦めたお気に入りのシャツやジーンズが、今や若干の余裕を感じるくらいにスムーズに着こなせる平成最後の初秋でございます。
ただ…
「痩せた?」の後に必ずといってよいほど「大丈夫?」と続いてしまうという事態に。
もしかして、これは「痩せた」のではなく「やつれた」なのでは???というイチモツ…もとい一抹の不安をボクの持ち味でもある「思考停止」で回避しつつ、さっさと本題へ(懐かしいなこの流れ)
流石に近況報告だけで更新を終わらすのもアレなので、最近ハマっているお店のオナハシなぞ。



この3品、全て同じお店のお料理でして。
食堂スワロウさんの日替わりランチです。
女性の店主さんお一人で切り盛りされているそのお店は、お味はもちろんのこと、昭和モダン溢れるしっとりとしたお洒落感かつ庶民的なお店の雰囲気が心地良くて、気がついたら週一ペースで通っているといるドハマりっぷり。
優しさを感じる上品な味付けと、その美味しさから察せられる下処理などの丁寧な仕事ぶりに、食べるとほっと安堵のため息が漏れる料理。こういう表現はプロの料理に対して失礼にあたるのかもしれないけれど「心のこもったメチャメチャ美味しい家庭の味」という満足感に毎回満たされております。
日替わりのランチも楽しみなんだけど、レギュラーメニューの「卵焼き定食」も気になるんだよなあ。卵焼きの定食なんで他ではあまりみないし、でもこのお店なら確実に美味しいに決まってるし。ああもう、腹減ってきた!
と、実は今この文章をスマホを使って書いているんですが、何せ四十路ヂイなものでPCに比べて書きづらいったらありゃあしないので(加齢による細かな作業の困難化)、今夜はこれくらいでドロンしようかな。
次回の更新がいつになるか?それともこのままフェードアウトしてしまうのか?というよりもそもそもこの駄文を読んでくださっている人は本当にいるのか?という謎を残しながら…バイチャ!
2018年03月02日
バリバリバリ!ダブルピーチ!
まずはこんなご報告から。
このブログでも「テメェ、いい加減もうしつけぇよッ!」レベルで再三再四言及しまくっている映画『バーフバリ 王の凱旋』なんですが、日本国内での大ヒットを受けてこんな動画が急遽作成されました。
もちろん世界的にヒットしている今作ですが、この手の映画がヒットしづらい我が国においてこれだけの盛り上がりを見せていて、尚且つ現在進行形でヒットの環がどんどんと拡大し続けているのが嬉しくて、、、ついつい動画を貼ってみた次第。
長野での公開は残念ながら終了してしまったけれど、BD&DVDが先日発売&レンタルがスタートしたので、この環は熱い熱気と共に更に広がっていくんだろうなあ。
この動画にもあるように、2度目3度目と回数を重ねても飽きるどころかどんどんハマっていくんだよね。
インフル療養中につき他にやるコトもないので、ここ数日でボクも4~5回は観ちゃったもの(観過ぎだろ!)
というワケで、ご近所のTSUTAYAやGEOに行けばほんの数百円で宇宙で一番面白い映画をレンタルするコトが出来るので、よかったら手に取ってみてくださいませませ。
で、
だ。
今日も今日とて自宅内軟禁状態。
とはいっても、熱は下がったし食欲もあるし、まだ少し頭痛と倦怠感が残っているもののこの長きに渡ったインフルとの戦いにそろそろ勝利宣言をしてもよいかなという塩梅だったりします。
本当だったら今夜の『ブラックパンサー』のレイトショーを皮切りに『空海』、『シェイプ・オブ・ウォーター』、『15時17分、パリ行き』、『ルイの9番目の人生』と劇場三昧話題作三昧な週末を過ごすはずだったんだけどなぁ、、、トホホ。
よ~し!インフルが完治したら旨いもんをたらふく食って、映画をしこたま観て、マブいスケを抱きまくるぞ~~~(ホントかよ?)
あ、旨いもんといえば、インフル前に食べたアイスが美味しかったなぁってコトで、久しぶりに美味アイスのコーナー。

みんな大好きMOWの新作、ダブルピーチなり。
「MOWが美味しい」なんてコトは、「人は必ず死ぬ」と同じくらいに決まりきったコトなんですが(不穏な例えヤメロ!)、そんな美味しくて当たり前なMOWにあってもこの新作は頭一つ抜きんでたクオリティーでした。
なにが嬉しいかって、桃の果肉のゴロゴロ&たっぷり感!
この手の果肉入りアイスにありがちな「ちぇ、果肉ケチってやがんなぁ・・・」感なんて一昨日お越しいただけますか?とばかりに、大きめにカットされた桃の果肉がゴロゴロと配置されておりました。
更に嬉しいのが、アイス部分の美味しさ!
MOWならではの濃厚バニラ感とピーチ果汁のフルーティー且つ上品な甘さがベストマッチ。ピーチの強い主張を感じながらも、最後のひと口までクドさを感じさせない甘さと濃度の絶妙なバランス感もチョベリグ(平成初期の死語)
桃のアイスは数あれど、歴代桃アイスのベスト3には確実にランクインするんじゃないかな?
・・・って、他の2つは知らんけど。
残念ながらこのアイス、数量限定のプレミアムらしくて、現時点ではセブンイレブンでしか購入できない模様。
あ~ぁ、早くこのインフル軟禁から解放されてアイスを買いに行きたひ。。。
このブログでも「テメェ、いい加減もうしつけぇよッ!」レベルで再三再四言及しまくっている映画『バーフバリ 王の凱旋』なんですが、日本国内での大ヒットを受けてこんな動画が急遽作成されました。
もちろん世界的にヒットしている今作ですが、この手の映画がヒットしづらい我が国においてこれだけの盛り上がりを見せていて、尚且つ現在進行形でヒットの環がどんどんと拡大し続けているのが嬉しくて、、、ついつい動画を貼ってみた次第。
長野での公開は残念ながら終了してしまったけれど、BD&DVDが先日発売&レンタルがスタートしたので、この環は熱い熱気と共に更に広がっていくんだろうなあ。
この動画にもあるように、2度目3度目と回数を重ねても飽きるどころかどんどんハマっていくんだよね。
インフル療養中につき他にやるコトもないので、ここ数日でボクも4~5回は観ちゃったもの(観過ぎだろ!)
というワケで、ご近所のTSUTAYAやGEOに行けばほんの数百円で宇宙で一番面白い映画をレンタルするコトが出来るので、よかったら手に取ってみてくださいませませ。
で、
だ。
今日も今日とて自宅内軟禁状態。
とはいっても、熱は下がったし食欲もあるし、まだ少し頭痛と倦怠感が残っているもののこの長きに渡ったインフルとの戦いにそろそろ勝利宣言をしてもよいかなという塩梅だったりします。
本当だったら今夜の『ブラックパンサー』のレイトショーを皮切りに『空海』、『シェイプ・オブ・ウォーター』、『15時17分、パリ行き』、『ルイの9番目の人生』と劇場三昧話題作三昧な週末を過ごすはずだったんだけどなぁ、、、トホホ。
よ~し!インフルが完治したら旨いもんをたらふく食って、映画をしこたま観て、マブいスケを抱きまくるぞ~~~(ホントかよ?)
あ、旨いもんといえば、インフル前に食べたアイスが美味しかったなぁってコトで、久しぶりに美味アイスのコーナー。

みんな大好きMOWの新作、ダブルピーチなり。
「MOWが美味しい」なんてコトは、「人は必ず死ぬ」と同じくらいに決まりきったコトなんですが(不穏な例えヤメロ!)、そんな美味しくて当たり前なMOWにあってもこの新作は頭一つ抜きんでたクオリティーでした。
なにが嬉しいかって、桃の果肉のゴロゴロ&たっぷり感!
この手の果肉入りアイスにありがちな「ちぇ、果肉ケチってやがんなぁ・・・」感なんて一昨日お越しいただけますか?とばかりに、大きめにカットされた桃の果肉がゴロゴロと配置されておりました。
更に嬉しいのが、アイス部分の美味しさ!
MOWならではの濃厚バニラ感とピーチ果汁のフルーティー且つ上品な甘さがベストマッチ。ピーチの強い主張を感じながらも、最後のひと口までクドさを感じさせない甘さと濃度の絶妙なバランス感もチョベリグ(平成初期の死語)
桃のアイスは数あれど、歴代桃アイスのベスト3には確実にランクインするんじゃないかな?
・・・って、他の2つは知らんけど。
残念ながらこのアイス、数量限定のプレミアムらしくて、現時点ではセブンイレブンでしか購入できない模様。
あ~ぁ、早くこのインフル軟禁から解放されてアイスを買いに行きたひ。。。
2018年02月24日
映画落穂拾い
またぞろ観た映画が溜まってきたので、ここらでいっちょ落葉拾い。
中にはもう公開が終了している作品もあるんですが、いづれも傑作揃い。
本来ならば落葉でなんか拾うんじゃなく、それぞれについてしっかり書きたいんだけど、、、うん、面倒くさくて♪(バカ正直ならぬ正直バカ)

【ストーリー】
日本が統治する1920年代の朝鮮半島。武装独立運動団体「義烈団」監視の特命を受けた元朝鮮人の日本警察イ・ジョンチュルは、義烈団のリーダーであるキム・ウジンに接近する。
誰が密偵かもわからないほど、さまざまな情報が錯綜する中、義烈団は日本統治下の主要施設を破壊する目的で京城に爆弾を持ち込む計画を秘密裏に進めていた。義烈団と日本警察のかく乱作戦が展開し、義烈団を追う日本警察は上海へと向かう。そして、計画通りに爆弾を積んだ列車が京城を目指して走り出していた…。
我らがソン・ガンホ兄貴の最新作は本格派のサスペンス。
日帝占領時代が舞台というコトで、なんとなくチョン・ジヒョン主演の『暗殺』のような抗日アクション娯楽作的な内容を勝手に想像していたんですが、こちらはぐっとシリアス寄り。誰が味方で敵なのかが分からない360度ダークゾーンな状況の中で右往左往し四苦八苦するガンホ兄貴のその表情と佇まいに痺れぱなし。
それと、鶴見辰吾さんも大変好印象。
鶴見さんのスラリとしたシルエットが非常に画面栄えして、独特な冷たい存在感を放っておりました。
脚本もよく練られ、演技陣も奮闘していて、エンターテイメントの王道を往く骨太な作風だったので、最後の最後まで「映画という娯楽」として楽しめたんですが、観終った後からじわじわと「分断された民族の哀しみ」という現実が胸に迫ってきて。。。

【ストーリー】
1967年、夏のミシガン州デトロイト。権力や社会に対する黒人たちの不満が噴出し、暴動が発生。
3日目の夜、若い黒人客たちでにぎわうアルジェ・モーテルの一室から銃声が響く。デトロイト市警やミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊たちが、ピストルの捜索、押収のためモーテルに押しかけ、数人の白人警官が捜査手順を無視し、宿泊客たちを脅迫。誰彼構わずに自白を強要する不当な強制尋問を展開していく…。
これはもう、映画じゃなくてタイムマシン。
1967年のあの場所あの瞬間に観客を乱暴に解き放って、「さぁ、アンタならどうする?」と問いかけられ続ける143分でした。
何が怖いかって、この事件は「凶行」ではなく、治安や秩序を維持する為にその権力を行使する権限を持った人間たちによって冷静な判断の元で行われた「職務」だというコト。
たしかにこの映画は人種問題を扱っていて、現に今でもアメリカでは警官によって年間に少なくない人数の非白人たちがその生命が奪われているという現実があるけれど、今作が提起している問題は決して対岸の火事なんかではなく、国家や企業、それに社会といった組織体が恒常的に抱えている問題なんだと感じます。
関東大震災の直後に吹き荒れた、とあるデマによってもたらされた特定の民族の人たちに対する理不尽な暴力(もっとはっきり書いてしまうと虐殺行為)や、甘粕事件の例を出すまでもなく、ボクたちは映画に、そして歴史に学ぶという謙虚な姿勢を決して忘れてはいけないと痛切に思うし、そして願う。

【ストーリー】
貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。妻子を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちながらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな成功をつかむ。しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていた…。
んもうッ!最の高!略して最高ッ!!!
曲も良けりゃあダンスも絶品で、観ている間中アタマの中に変なアドレナリンが分泌されまくってました。
ネタバレになるから書かないけれど、オープニングのわずか15秒でボクの心は鷲掴み。ダチョウ倶楽部も真っ青な華麗にて見事なる「つかみはOK」でした。
この映画、実在した興行師がモデルになっているんですが実はそのモデルはあくまでモチーフにしか過ぎなくて、実はこの映画、主演のシュー・ジャックマンへのリスペクトを捧げた脚本なんだそうで。
なるほど、そう言われてみると劇中のあれやこれやに妙な説得力が湧くし、これほどまでのリスペクトを真正面から受け止めて、その美声と偉丈夫っぷりで堂々と舞い踊るヒュー・ジャックマンの男っぷりの良さときたら!
彼のツイッターを見ても、「この人本当にイイ人なんだろうなぁ」というのが伝わってくるし、流石はハリウッドの良心の異名を持つナイスガイだと感服&惚れ惚れした次第。
全てのナンバーが名曲なんだけど、中でもキアラ・セトルの堂々たる歌声に魂が揺さぶられる「This Is Me」と、レベッカ・ファーガソンの絶唱(歌っているのは別人だけど)が印象的な「Never Enough 」の2曲が特に素晴らしくて。
・・・で、早速アマゾンでサントラをポチッちゃったというね(苦笑)
あと、一部で議論になっているフリークス問題。
多くは語りませんが、ボクは「賛」のスタンス。
もちろん当時のサーカス(見世物小屋)の人権意識の低さを擁護するワケじゃないけれど、「多様性の尊さ」というテーマは十分伝わってきたし、それ以上のコトを掘り下げるべき役目を今作は担ってはいないと思うので。

【ストーリー】
米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく…。
犯人探しのサスペンスかと思ったら・・・あ、あれ?
ならば、ハードなヒューマンドラマかと思ったら・・・あ、あれ?
コイツ、ムカつくわ~と思ったら・・・あ、あれ?
この映画で描かれているのは、深刻で哀しい出来事だったり、苦笑いせざるを得ない間抜け日常だったり、人間が持つ何気ない些細な優しさだったり、またはその逆だったり。
観客の予想が次々と覆されるその展開も含めて、ジャンルとして捉えどころのないその千変万化なスタイルは、「こういう展開、なんか知ってるぞ・・・」という既視感。
知っているもなにも、これって人生そのものなんだよね。
どんなに哀しいコトがあっても腹は減るし、日常は絶え間なく続いていく。
根っからの悪人がそうそういないように、成人君主のような善人だっていやしない。
小さな善意に救われたり、理不尽な悪意にくよくよしたり、誰かを傷つけ誰かに傷付けられ、時には自分自身を傷つけながら、死ぬまではどんなに足掻こうが毎日やってくる明日という日を生きていかねばならない、、、この映画はそんな「不器用でままならない生き方」に優しく寄り添ってくれる映画だと思うし、ラストシーンで主人公が発する「とある言葉」に、途轍もなく大きな優しさと救いを感じました。
物語としての着地点の見事さは、最近観たどの映画よりもずば抜けて完成度が高かったように思います。
演技陣も良かったなぁ。
サム・ロックウエルは最初は彼と分からない程に役作りが完璧だったし、ウディ・ハレルソンの渋味と軽妙さ、そしてある種の諦観を湛えた演技も本当に素晴らしかった。不幸な(?)広告代理店主を演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズも印象に残っていて、「コイツ、若手だけどなかなかのクセモノだなぁ」という感じが夭折したアントン・イェルチンの面影と重なる瞬間もあって、脳内の名前を覚えておいた方がいい役者リストに早速チェックを入れちゃったもの。
以上、「本当だったら今日公開の『空海』を観に行く予定だったんだけど、昨日から体調が芳しくないので安静にしながら暇にまかせてダラダラと映画レヴューを書き殴ってみましたとさ」な落ち葉拾いでした。ギャフン、そしてゴホン(あぁ、喉痛い・・・)
中にはもう公開が終了している作品もあるんですが、いづれも傑作揃い。
本来ならば落葉でなんか拾うんじゃなく、それぞれについてしっかり書きたいんだけど、、、うん、面倒くさくて♪(バカ正直ならぬ正直バカ)
『密偵』
【ストーリー】
日本が統治する1920年代の朝鮮半島。武装独立運動団体「義烈団」監視の特命を受けた元朝鮮人の日本警察イ・ジョンチュルは、義烈団のリーダーであるキム・ウジンに接近する。
誰が密偵かもわからないほど、さまざまな情報が錯綜する中、義烈団は日本統治下の主要施設を破壊する目的で京城に爆弾を持ち込む計画を秘密裏に進めていた。義烈団と日本警察のかく乱作戦が展開し、義烈団を追う日本警察は上海へと向かう。そして、計画通りに爆弾を積んだ列車が京城を目指して走り出していた…。
我らがソン・ガンホ兄貴の最新作は本格派のサスペンス。
日帝占領時代が舞台というコトで、なんとなくチョン・ジヒョン主演の『暗殺』のような抗日アクション娯楽作的な内容を勝手に想像していたんですが、こちらはぐっとシリアス寄り。誰が味方で敵なのかが分からない360度ダークゾーンな状況の中で右往左往し四苦八苦するガンホ兄貴のその表情と佇まいに痺れぱなし。
それと、鶴見辰吾さんも大変好印象。
鶴見さんのスラリとしたシルエットが非常に画面栄えして、独特な冷たい存在感を放っておりました。
脚本もよく練られ、演技陣も奮闘していて、エンターテイメントの王道を往く骨太な作風だったので、最後の最後まで「映画という娯楽」として楽しめたんですが、観終った後からじわじわと「分断された民族の哀しみ」という現実が胸に迫ってきて。。。
『デトロイト』

【ストーリー】
1967年、夏のミシガン州デトロイト。権力や社会に対する黒人たちの不満が噴出し、暴動が発生。
3日目の夜、若い黒人客たちでにぎわうアルジェ・モーテルの一室から銃声が響く。デトロイト市警やミシガン州警察、ミシガン陸軍州兵、地元の警備隊たちが、ピストルの捜索、押収のためモーテルに押しかけ、数人の白人警官が捜査手順を無視し、宿泊客たちを脅迫。誰彼構わずに自白を強要する不当な強制尋問を展開していく…。
これはもう、映画じゃなくてタイムマシン。
1967年のあの場所あの瞬間に観客を乱暴に解き放って、「さぁ、アンタならどうする?」と問いかけられ続ける143分でした。
何が怖いかって、この事件は「凶行」ではなく、治安や秩序を維持する為にその権力を行使する権限を持った人間たちによって冷静な判断の元で行われた「職務」だというコト。
たしかにこの映画は人種問題を扱っていて、現に今でもアメリカでは警官によって年間に少なくない人数の非白人たちがその生命が奪われているという現実があるけれど、今作が提起している問題は決して対岸の火事なんかではなく、国家や企業、それに社会といった組織体が恒常的に抱えている問題なんだと感じます。
関東大震災の直後に吹き荒れた、とあるデマによってもたらされた特定の民族の人たちに対する理不尽な暴力(もっとはっきり書いてしまうと虐殺行為)や、甘粕事件の例を出すまでもなく、ボクたちは映画に、そして歴史に学ぶという謙虚な姿勢を決して忘れてはいけないと痛切に思うし、そして願う。
『グレイテスト・ショーマン』

【ストーリー】
貧しい家に生まれ育ち、幼なじみの名家の令嬢チャリティと結婚したフィニアス。妻子を幸せにするため努力と挑戦を重ねるフィニアスはやがて、さまざまな個性をもちながらも日陰に生きてきた人々を集めた誰も見たことがないショーを作り上げ、大きな成功をつかむ。しかし、そんな彼の進む先には大きな波乱が待ち受けていた…。
んもうッ!最の高!略して最高ッ!!!
曲も良けりゃあダンスも絶品で、観ている間中アタマの中に変なアドレナリンが分泌されまくってました。
ネタバレになるから書かないけれど、オープニングのわずか15秒でボクの心は鷲掴み。ダチョウ倶楽部も真っ青な華麗にて見事なる「つかみはOK」でした。
この映画、実在した興行師がモデルになっているんですが実はそのモデルはあくまでモチーフにしか過ぎなくて、実はこの映画、主演のシュー・ジャックマンへのリスペクトを捧げた脚本なんだそうで。
なるほど、そう言われてみると劇中のあれやこれやに妙な説得力が湧くし、これほどまでのリスペクトを真正面から受け止めて、その美声と偉丈夫っぷりで堂々と舞い踊るヒュー・ジャックマンの男っぷりの良さときたら!
彼のツイッターを見ても、「この人本当にイイ人なんだろうなぁ」というのが伝わってくるし、流石はハリウッドの良心の異名を持つナイスガイだと感服&惚れ惚れした次第。
全てのナンバーが名曲なんだけど、中でもキアラ・セトルの堂々たる歌声に魂が揺さぶられる「This Is Me」と、レベッカ・ファーガソンの絶唱(歌っているのは別人だけど)が印象的な「Never Enough 」の2曲が特に素晴らしくて。
・・・で、早速アマゾンでサントラをポチッちゃったというね(苦笑)
あと、一部で議論になっているフリークス問題。
多くは語りませんが、ボクは「賛」のスタンス。
もちろん当時のサーカス(見世物小屋)の人権意識の低さを擁護するワケじゃないけれど、「多様性の尊さ」というテーマは十分伝わってきたし、それ以上のコトを掘り下げるべき役目を今作は担ってはいないと思うので。
『スリー・ビルボード』
【ストーリー】
米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく…。
犯人探しのサスペンスかと思ったら・・・あ、あれ?
ならば、ハードなヒューマンドラマかと思ったら・・・あ、あれ?
コイツ、ムカつくわ~と思ったら・・・あ、あれ?
この映画で描かれているのは、深刻で哀しい出来事だったり、苦笑いせざるを得ない間抜け日常だったり、人間が持つ何気ない些細な優しさだったり、またはその逆だったり。
観客の予想が次々と覆されるその展開も含めて、ジャンルとして捉えどころのないその千変万化なスタイルは、「こういう展開、なんか知ってるぞ・・・」という既視感。
知っているもなにも、これって人生そのものなんだよね。
どんなに哀しいコトがあっても腹は減るし、日常は絶え間なく続いていく。
根っからの悪人がそうそういないように、成人君主のような善人だっていやしない。
小さな善意に救われたり、理不尽な悪意にくよくよしたり、誰かを傷つけ誰かに傷付けられ、時には自分自身を傷つけながら、死ぬまではどんなに足掻こうが毎日やってくる明日という日を生きていかねばならない、、、この映画はそんな「不器用でままならない生き方」に優しく寄り添ってくれる映画だと思うし、ラストシーンで主人公が発する「とある言葉」に、途轍もなく大きな優しさと救いを感じました。
物語としての着地点の見事さは、最近観たどの映画よりもずば抜けて完成度が高かったように思います。
演技陣も良かったなぁ。
サム・ロックウエルは最初は彼と分からない程に役作りが完璧だったし、ウディ・ハレルソンの渋味と軽妙さ、そしてある種の諦観を湛えた演技も本当に素晴らしかった。不幸な(?)広告代理店主を演じるケイレブ・ランドリー・ジョーンズも印象に残っていて、「コイツ、若手だけどなかなかのクセモノだなぁ」という感じが夭折したアントン・イェルチンの面影と重なる瞬間もあって、脳内の名前を覚えておいた方がいい役者リストに早速チェックを入れちゃったもの。
以上、「本当だったら今日公開の『空海』を観に行く予定だったんだけど、昨日から体調が芳しくないので安静にしながら暇にまかせてダラダラと映画レヴューを書き殴ってみましたとさ」な落ち葉拾いでした。ギャフン、そしてゴホン(あぁ、喉痛い・・・)
2018年02月15日
初イオンで『この世界の片隅に』
先日、とある映画を観に松本へ。
初イオンモールでございます。

もう何回記事にすれば気が済むんだよ?と言われそうですが、またまた『この世界の片隅に』。
いやね、この松本のイオンシネマはヴィヴ・オーディオという音響システムを県内で唯一導入している劇場なんですって。
このシステムの何がどう凄いのかについては「音とか臨場感がなんかメッチャすげぇらしい」というアバウト且つ投げっ放しな一文でご理解いただくとして(書いてる本人が一番理解してない)、そんな最新システムで『この世界の片隅に』を上映するというだけでも絶対行きたい案件なんですが、片渕監督自ら松本までお出ましになられてこの劇場に一番適した音響にチューニングを施した特別仕様ってんだから、観に行かないという選択肢なんてあるハズもなく。
もう両方の指をもってしても数えられないくらいに何度も観ている今作ですが、「音響が違うとこうも変わるモノなのかッ?!」と新たな発見の連続に驚嘆の映画体験でした。
まるですぐ後ろで鳴いているかのような虫の音や、煮炊きするかまどの薪が弾ける音などなど、北條家の日常を彩る自然界の音色や細々とした生活音はより活き活きとその輝きがみなぎっていたし、機銃掃射や防空壕でのシーンでは重低音の迫力が更に増していて、これは映画なんだと分かっていても「死の恐怖」を感じるほどに真に迫った臨場感。
「防空壕の中で爆撃を凌ぐ」や「頭上を飛ぶ戦闘機から機銃掃射で狙われる」という状況がどれほどの恐怖を伴うものなのか、もちろん当時の人々が体験した恐怖を100%理解するコトは不可能なんですが、「音」を通して追体験するコトで、兵器というのは人を殺す為に括られた道具なんだと改めてその恐ろしさに心が凍りました。
以前から「この映画は昭和19年の呉市に観客を誘うタイムマシーン」だと思っているんですが、新たなる音響システムを得て更にその思いが強くなった次第。劇場で体験できて本当に良かった!
公開から一年以上が経つ今でも、日本のどこかで今なお上映され続けている今作。
この2月からは全国のイオンシネマでの再上映が始まっていて、異例ともいえるロングランに加えて上映劇場の更なる拡大という前人未到の離れ業。
ソフトが既に発売されていて、レンタルだっていつでも出来る、なんなら配信をスマホで何時でも何処でもすぐに観れるという状況にも関わらず、劇場での上映が止むことがないというのは、やっぱりこの映画は「劇場で観る」べき作品だという証に他ならないと思うし、それだけ多くの人々を劇場へと足を運ばせるだけの稀有なパワーを持っているというコトなんだろうね、きっと。
もう口が酸っぱくなるのを通り越して、唾液がレモン果汁になるくらいに(どんな比喩だ?)繰り返し言ってしまっているんだけど、未見の方は是非ともご覧になって頂きたいと思います。
それが劇場であれレンタルであれ配信であれどんなカタチでも、そこにすずさんたちはいます。
初イオンモールでございます。

もう何回記事にすれば気が済むんだよ?と言われそうですが、またまた『この世界の片隅に』。
いやね、この松本のイオンシネマはヴィヴ・オーディオという音響システムを県内で唯一導入している劇場なんですって。
このシステムの何がどう凄いのかについては「音とか臨場感がなんかメッチャすげぇらしい」というアバウト且つ投げっ放しな一文でご理解いただくとして(書いてる本人が一番理解してない)、そんな最新システムで『この世界の片隅に』を上映するというだけでも絶対行きたい案件なんですが、片渕監督自ら松本までお出ましになられてこの劇場に一番適した音響にチューニングを施した特別仕様ってんだから、観に行かないという選択肢なんてあるハズもなく。
もう両方の指をもってしても数えられないくらいに何度も観ている今作ですが、「音響が違うとこうも変わるモノなのかッ?!」と新たな発見の連続に驚嘆の映画体験でした。
まるですぐ後ろで鳴いているかのような虫の音や、煮炊きするかまどの薪が弾ける音などなど、北條家の日常を彩る自然界の音色や細々とした生活音はより活き活きとその輝きがみなぎっていたし、機銃掃射や防空壕でのシーンでは重低音の迫力が更に増していて、これは映画なんだと分かっていても「死の恐怖」を感じるほどに真に迫った臨場感。
「防空壕の中で爆撃を凌ぐ」や「頭上を飛ぶ戦闘機から機銃掃射で狙われる」という状況がどれほどの恐怖を伴うものなのか、もちろん当時の人々が体験した恐怖を100%理解するコトは不可能なんですが、「音」を通して追体験するコトで、兵器というのは人を殺す為に括られた道具なんだと改めてその恐ろしさに心が凍りました。
以前から「この映画は昭和19年の呉市に観客を誘うタイムマシーン」だと思っているんですが、新たなる音響システムを得て更にその思いが強くなった次第。劇場で体験できて本当に良かった!
公開から一年以上が経つ今でも、日本のどこかで今なお上映され続けている今作。
この2月からは全国のイオンシネマでの再上映が始まっていて、異例ともいえるロングランに加えて上映劇場の更なる拡大という前人未到の離れ業。
ソフトが既に発売されていて、レンタルだっていつでも出来る、なんなら配信をスマホで何時でも何処でもすぐに観れるという状況にも関わらず、劇場での上映が止むことがないというのは、やっぱりこの映画は「劇場で観る」べき作品だという証に他ならないと思うし、それだけ多くの人々を劇場へと足を運ばせるだけの稀有なパワーを持っているというコトなんだろうね、きっと。
もう口が酸っぱくなるのを通り越して、唾液がレモン果汁になるくらいに(どんな比喩だ?)繰り返し言ってしまっているんだけど、未見の方は是非ともご覧になって頂きたいと思います。
それが劇場であれレンタルであれ配信であれどんなカタチでも、そこにすずさんたちはいます。
2018年02月12日
バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!
今回はもうアレだ、四の五の言わずにとっとと本題へ。
なぜなら、、、偉大なるシヴァ神とバーフバリの前ではボクの駄文など塵芥に等しいから!

【ストーリー】
遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。自らが伝説の英雄バーフバリの息子であることを知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパから、ある裏切りによって命を絶たれ、王座を奪われた父の悲劇を聞かされる…。
すべてを知ったシヴドゥはマヘンドラ・バーフバリを名乗り、暴君に戦いを挑む!
最高!
そして、
至高!
今これを読んでいる方々におかれましては、今すぐにこんな駄文など読むのはやめて、ネットでこの映画を上映している最寄の劇場を調べ、各々車なり電車なりあるいは徒歩でそれぞれの劇場に足を運んでください。そして、偉大なるバーフバリに跪(ひざまず)いていただきたい所存、以上!
・・・と、さっきからシヴァ神だの跪(ひざまず)くだのと、「ははぁ~ん、さてはコイツ怪しげなカルト宗教にハマったか?」と訝しんでおられる方もいらっしゃるかと思われますがさにあらず、カルトどころかエンターテイメントの王道を全力疾走するかの如き大・大・大傑作がこの『バーフバリ 王の凱旋』という作品なのであります!
その魅力の全てをお伝えするには、ボクの誤謬や文章力ではとてもじゃないけれど歯が立たないので、皆さんが少しでも興味を持っていただけるような、そんなアレコレについて書き散らしてみたいと思います。
まずは今作の魅力を伝える上で最大かつ最強なネック、それは・・・今作が「インド映画」だというコト。
いくら面白いとはいえ馴染みのないインド映画をわざわざ自腹を切って劇場まで観に行ってくださいなんて言われても、まず行かないよね普通だったら。
でも、20年前に日本でも大ヒットしたインド映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』の頃ならいざ知らず、昨今のインド映画はかなりハリウッドナイズが進んでいて、インド映画門外漢のボクたちにも違和感をあまり感じさせない作りとなっております。
あ、そうだ。『ムトゥ 踊るマハラジャ』といえば衝撃的だったのは、主人公のムトゥを演じるインドのスーパースター、ラジニ・カーントのそのビジュアル。

どう?ワガママボディー&フェイス過ぎるでしょ?
「こんな吉幾三と全盛期の片岡の鶴ちゃんを足して二で割ったようなオッサンが主役って!」と驚きと笑いを禁じ得なかったのも冒頭のほんの僅かの間だけで、映画を観終る頃には「こんなにカッコいい人がこの世に存在してもいいの?!?!」と胸キュン(昭和の死語)せざるを得ないほどに洗脳、、、もとい、その魅力に圧倒されるのがインド映画のマジックなんですが、今作でもそんな魔法は健在です。
主人公のバーフバリ(親子二代)を演じるはインドの大スター、プラバース。
星野源やフィリップ、、、じゃなかった菅田将暉がちやほやされる我が国のイケメンの本流からは遥かにかけ離れたそのルックスに最初こそ違和感を感じる方も多いと思われますが、そんな違和感はものの5分で木端微塵に吹き飛ぶはず。で、映画が終わる頃には「この人の足元にひれ伏したい!」とそのカリスマにノックアウトされることでしょう。
「インド映画って洗練されてないんでしょう?なんだか土の臭いがしそう、、、」という潜在的な偏見も、決して少なくないと思うんです。
インドというとどうしても「悠久なるガンジス川の・・・」とか「魂の源流たる・・・」といったスピリチュアルなイメージや、自分探しの旅ムードたっぷりな貧乏旅行的風景を抱きがちですが、今作はそんじょそこらの日本映画じゃ太刀打ちどころか一太刀も浴びせられないくらいに洗練されまくっています。予算、演出、スケール、美術、CG技術という映画を構成する全ての要素に於いて完膚なきまでに!
『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビットの冒険』、それに『レッド・クリフ』あたりをメチャクチャ研究したであろう合戦シーンは、お金と時間と工夫とが惜しげもなく費やされていて、昨今のどんなファンタジー映画よりも見応えのある大迫力のシーンに仕上がっているし、セットや美術は豪華絢爛のひとことに尽きます。
CGも効果的に使われていて、ハリウッド的な「現実と瓜二つの虚構を創り上げる」のではなく、「イメージをファンタジックに視覚化する」方向に特化していて、ミュージカルシーンでのCG映像は曲の調べと甘い歌声との相乗効果で思わず踊りだしたくなるほどにロマンティックが狂い咲いておりました。
「う~ん、なんとなく面白さは伝わってきたけど、インドの歴史とかそういうのってよく分かんないし・・・」という方々もご安心。
というのもこの映画、パッと見は史実を元にした歴史大河ドラマっぽいんですが、登場する人物および国名の全ては架空の物語、つまり純然たるファンタジー映画なんです。
物語の展開もシンプルそのもので、日本の昔話や世界各国の神話に共通する貴種流離譚の王道展開。
親子二代に渡る悲劇と愛の物語という意味では、ドラクエ5に通じる部分もあるので日本人的にはかなり馴染みやすいかなとも思います。
「ヤバイ、ちょっと興味が湧いてきたかも・・・でも、これって続編なんでしょ?一作目を観るのも正直面倒臭いなぁ」と、こちらの思惑通りに誘導されちゃったそこのアナタ!(そんな人いるのか?)
なんと今作は前作のダイジェストを本編の前に上映するという安心設計で、しかもそのダイジェストはネットでも視聴可能という至れり尽くせりっぷり!
こちらがそのダイジェスト。
どう?ちょっと気になってきたでございましょ???(という希望的観測)
この前作『バーフバリ 伝説誕生』は既にTSUTAYA等で一週間レンタル可になっているので、気になる方はそちらもチェックしてみてくださいな。
・・・と、読まされる方の気持ちなど一切無視してダラダラと一気呵成に長文を垂れ流してしまったので、いい加減そろそろ〆なきゃ。
正直に告白します。
ボク、この映画で泣きました。
哀しみとか感動じゃなく、あまりに面白過ぎて号泣。
映画の終盤、人間の身体能力や自然界の物理法則をまるっきり度外視した荒唐無稽過ぎる大活劇シーンがあるんですが、
映画ってこんなに自由でいいんだ!
こんなに楽しくていいんだ!
と、自然と溢れた涙がしばらく止まりませんでした、、、いや、本当なんだってば。
大袈裟でもなんでもなく、今作は今この瞬間に地球のみならず全宇宙、そして次元を超えた全ての並行世界で公開されている映画の中で一番面白い!と断言させてください。
これを観た映画評論家やライターの多くが、そのあまりの楽しさに「そもそも映画にとってのリアリティーってなんなんだろう?娯楽って一体なんなんだろう?」としばし考え込んだと聞きますが(実話)、それほどまでに「楽しい」という感情にダイレクトにアクセスしてくる映画なんてそうそうないし、そんな稀有な映画体験が今なら劇場の大スクリーンでその身に浴びるコトができるんだもの、「映画を観ると死んでしまう」や「映画に故郷の村を焼かれた」といった特別な事情がない限りは、是非ともご覧になって頂きたく!!!
・・・ふぅ、ちかれた(書き疲れ)
なぜなら、、、偉大なるシヴァ神とバーフバリの前ではボクの駄文など塵芥に等しいから!
『バーフバリ 王の凱旋』
【ストーリー】
遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。自らが伝説の英雄バーフバリの息子であることを知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパから、ある裏切りによって命を絶たれ、王座を奪われた父の悲劇を聞かされる…。
すべてを知ったシヴドゥはマヘンドラ・バーフバリを名乗り、暴君に戦いを挑む!
最高!
そして、
至高!
今これを読んでいる方々におかれましては、今すぐにこんな駄文など読むのはやめて、ネットでこの映画を上映している最寄の劇場を調べ、各々車なり電車なりあるいは徒歩でそれぞれの劇場に足を運んでください。そして、偉大なるバーフバリに跪(ひざまず)いていただきたい所存、以上!
・・・と、さっきからシヴァ神だの跪(ひざまず)くだのと、「ははぁ~ん、さてはコイツ怪しげなカルト宗教にハマったか?」と訝しんでおられる方もいらっしゃるかと思われますがさにあらず、カルトどころかエンターテイメントの王道を全力疾走するかの如き大・大・大傑作がこの『バーフバリ 王の凱旋』という作品なのであります!
その魅力の全てをお伝えするには、ボクの誤謬や文章力ではとてもじゃないけれど歯が立たないので、皆さんが少しでも興味を持っていただけるような、そんなアレコレについて書き散らしてみたいと思います。
まずは今作の魅力を伝える上で最大かつ最強なネック、それは・・・今作が「インド映画」だというコト。
いくら面白いとはいえ馴染みのないインド映画をわざわざ自腹を切って劇場まで観に行ってくださいなんて言われても、まず行かないよね普通だったら。
でも、20年前に日本でも大ヒットしたインド映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』の頃ならいざ知らず、昨今のインド映画はかなりハリウッドナイズが進んでいて、インド映画門外漢のボクたちにも違和感をあまり感じさせない作りとなっております。
あ、そうだ。『ムトゥ 踊るマハラジャ』といえば衝撃的だったのは、主人公のムトゥを演じるインドのスーパースター、ラジニ・カーントのそのビジュアル。

スーパースター☆ラジニ・カーント
そっか、あの衝撃からもう20年が経つのか・・・
どう?ワガママボディー&フェイス過ぎるでしょ?
「こんな吉幾三と全盛期の片岡の鶴ちゃんを足して二で割ったようなオッサンが主役って!」と驚きと笑いを禁じ得なかったのも冒頭のほんの僅かの間だけで、映画を観終る頃には「こんなにカッコいい人がこの世に存在してもいいの?!?!」と胸キュン(昭和の死語)せざるを得ないほどに洗脳、、、もとい、その魅力に圧倒されるのがインド映画のマジックなんですが、今作でもそんな魔法は健在です。
主人公のバーフバリ(親子二代)を演じるはインドの大スター、プラバース。
星野源やフィリップ、、、じゃなかった菅田将暉がちやほやされる我が国のイケメンの本流からは遥かにかけ離れたそのルックスに最初こそ違和感を感じる方も多いと思われますが、そんな違和感はものの5分で木端微塵に吹き飛ぶはず。で、映画が終わる頃には「この人の足元にひれ伏したい!」とそのカリスマにノックアウトされることでしょう。
「インド映画って洗練されてないんでしょう?なんだか土の臭いがしそう、、、」という潜在的な偏見も、決して少なくないと思うんです。
インドというとどうしても「悠久なるガンジス川の・・・」とか「魂の源流たる・・・」といったスピリチュアルなイメージや、自分探しの旅ムードたっぷりな貧乏旅行的風景を抱きがちですが、今作はそんじょそこらの日本映画じゃ太刀打ちどころか一太刀も浴びせられないくらいに洗練されまくっています。予算、演出、スケール、美術、CG技術という映画を構成する全ての要素に於いて完膚なきまでに!
『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビットの冒険』、それに『レッド・クリフ』あたりをメチャクチャ研究したであろう合戦シーンは、お金と時間と工夫とが惜しげもなく費やされていて、昨今のどんなファンタジー映画よりも見応えのある大迫力のシーンに仕上がっているし、セットや美術は豪華絢爛のひとことに尽きます。
CGも効果的に使われていて、ハリウッド的な「現実と瓜二つの虚構を創り上げる」のではなく、「イメージをファンタジックに視覚化する」方向に特化していて、ミュージカルシーンでのCG映像は曲の調べと甘い歌声との相乗効果で思わず踊りだしたくなるほどにロマンティックが狂い咲いておりました。
「う~ん、なんとなく面白さは伝わってきたけど、インドの歴史とかそういうのってよく分かんないし・・・」という方々もご安心。
というのもこの映画、パッと見は史実を元にした歴史大河ドラマっぽいんですが、登場する人物および国名の全ては架空の物語、つまり純然たるファンタジー映画なんです。
物語の展開もシンプルそのもので、日本の昔話や世界各国の神話に共通する貴種流離譚の王道展開。
親子二代に渡る悲劇と愛の物語という意味では、ドラクエ5に通じる部分もあるので日本人的にはかなり馴染みやすいかなとも思います。
「ヤバイ、ちょっと興味が湧いてきたかも・・・でも、これって続編なんでしょ?一作目を観るのも正直面倒臭いなぁ」と、こちらの思惑通りに誘導されちゃったそこのアナタ!(そんな人いるのか?)
なんと今作は前作のダイジェストを本編の前に上映するという安心設計で、しかもそのダイジェストはネットでも視聴可能という至れり尽くせりっぷり!
こちらがそのダイジェスト。
どう?ちょっと気になってきたでございましょ???(という希望的観測)
この前作『バーフバリ 伝説誕生』は既にTSUTAYA等で一週間レンタル可になっているので、気になる方はそちらもチェックしてみてくださいな。
・・・と、読まされる方の気持ちなど一切無視してダラダラと一気呵成に長文を垂れ流してしまったので、いい加減そろそろ〆なきゃ。
正直に告白します。
ボク、この映画で泣きました。
哀しみとか感動じゃなく、あまりに面白過ぎて号泣。
映画の終盤、人間の身体能力や自然界の物理法則をまるっきり度外視した荒唐無稽過ぎる大活劇シーンがあるんですが、
映画ってこんなに自由でいいんだ!
こんなに楽しくていいんだ!
と、自然と溢れた涙がしばらく止まりませんでした、、、いや、本当なんだってば。
大袈裟でもなんでもなく、今作は今この瞬間に地球のみならず全宇宙、そして次元を超えた全ての並行世界で公開されている映画の中で一番面白い!と断言させてください。
これを観た映画評論家やライターの多くが、そのあまりの楽しさに「そもそも映画にとってのリアリティーってなんなんだろう?娯楽って一体なんなんだろう?」としばし考え込んだと聞きますが(実話)、それほどまでに「楽しい」という感情にダイレクトにアクセスしてくる映画なんてそうそうないし、そんな稀有な映画体験が今なら劇場の大スクリーンでその身に浴びるコトができるんだもの、「映画を観ると死んでしまう」や「映画に故郷の村を焼かれた」といった特別な事情がない限りは、是非ともご覧になって頂きたく!!!
・・・ふぅ、ちかれた(書き疲れ)
2018年02月11日
映画の余韻とホットケーキ
某月某日。
バーフバ・・・もとい、とある血沸き肉踊り脳が沸騰する映画の余韻を引きずりながら、毎度お馴染みの地下の秘密喫茶(言い方!)へと。
扉を開けると、、、おわッ?!席が全て埋まっとる!しかも席が空くのを待っているらしき人の姿も!
ま、まぁそうだよね、日曜日の午後だもの・・・と、いつにもまして満員御礼状態なその大人気っぷりに心が折れて帰ろうとすると、店主さんから「空きができたらお電話しましょうか?」との嬉しいお心遣いが。
嗚呼!これも偉大なるシヴァ神の思し召し!
バーフバリ!!!
と、店主さんとシヴァ神に五体投地レベルの感謝を捧げ、一旦店外へ。
近くの市立図書館であれこれ本を物色すること30分弱でホットライン、お目当てのコレにありつけるコトが出来ました。

ラランスルールさん謹製、ホットケーキなり。
実はこの日は今年初のラランスタイム。
ラランス姫始め(オイッ!)のお供はスパゲッティーにしようかフランにしようか、それともシンプルにトーストにしようかと悩んだ結果、やっぱアレっしょ?というワケで、心の中の陪審員が満場一致でホットケーキに有罪確定(なんだこの文章?)
フカフカな生地、蕩けるバター、そして爽やかなサワークリーム。
普通に食べても100点満点な美味しさなんだけど、最高に楽しかった映画の余韻に浸りながら食べるホットケーキのなんと甘美なるコトか!
「オマエ、出来立てのホットケーキをホッカホカのうちに食べなかったから斬首ね♪」とは、かの諸葛亮孔明が家臣の馬謖を斬った際に発した名言だけど(嘘八百)、やっぱり出来立ては美味しいうちに食べなきゃねってコトであっという間にペロリと完食。

ホットケーキのお供、この日はカフェオレをオーダー。
冬の寒さで冷え切ったココロとカラダをぽっかぽかに暖めてくれる、そんな優しい美味しさに思わず眠気も・・・というラランスタイムあるある(笑)
最高に楽しかった映画の余韻に浸りながら、最高に自由で居心地の良い時間を謳歌する。幸福、そして口福なひとときでしたとさ。
・・・って、最後まで書いておいてこんなコトいうのはアレなんだけど、映画『バーフバリ 王の凱旋』を知らない人がこの記事を読んだら、この人はヒンドゥー教の熱心な信者なのかしらん?って思うよね、きっと(苦笑)
バーフバ・・・もとい、とある血沸き肉踊り脳が沸騰する映画の余韻を引きずりながら、毎度お馴染みの地下の秘密喫茶(言い方!)へと。
扉を開けると、、、おわッ?!席が全て埋まっとる!しかも席が空くのを待っているらしき人の姿も!
ま、まぁそうだよね、日曜日の午後だもの・・・と、いつにもまして満員御礼状態なその大人気っぷりに心が折れて帰ろうとすると、店主さんから「空きができたらお電話しましょうか?」との嬉しいお心遣いが。
嗚呼!これも偉大なるシヴァ神の思し召し!
バーフバリ!!!
と、店主さんとシヴァ神に五体投地レベルの感謝を捧げ、一旦店外へ。
近くの市立図書館であれこれ本を物色すること30分弱でホットライン、お目当てのコレにありつけるコトが出来ました。
ラランスルールさん謹製、ホットケーキなり。
実はこの日は今年初のラランスタイム。
ラランス姫始め(オイッ!)のお供はスパゲッティーにしようかフランにしようか、それともシンプルにトーストにしようかと悩んだ結果、やっぱアレっしょ?というワケで、心の中の陪審員が満場一致でホットケーキに有罪確定(なんだこの文章?)
フカフカな生地、蕩けるバター、そして爽やかなサワークリーム。
普通に食べても100点満点な美味しさなんだけど、最高に楽しかった映画の余韻に浸りながら食べるホットケーキのなんと甘美なるコトか!
「オマエ、出来立てのホットケーキをホッカホカのうちに食べなかったから斬首ね♪」とは、かの諸葛亮孔明が家臣の馬謖を斬った際に発した名言だけど(嘘八百)、やっぱり出来立ては美味しいうちに食べなきゃねってコトであっという間にペロリと完食。
ホットケーキのお供、この日はカフェオレをオーダー。
冬の寒さで冷え切ったココロとカラダをぽっかぽかに暖めてくれる、そんな優しい美味しさに思わず眠気も・・・というラランスタイムあるある(笑)
最高に楽しかった映画の余韻に浸りながら、最高に自由で居心地の良い時間を謳歌する。幸福、そして口福なひとときでしたとさ。
・・・って、最後まで書いておいてこんなコトいうのはアレなんだけど、映画『バーフバリ 王の凱旋』を知らない人がこの記事を読んだら、この人はヒンドゥー教の熱心な信者なのかしらん?って思うよね、きっと(苦笑)
2018年02月06日
絶品豚丼とバーフバリ
バーフバリ!
バーフバリ!
バーフバリ!
・・・って、あ、ごめんあそばせ。
いやね、一昨日の日曜日に観に行ったんですよ、話題のインド映画『バーフバリ 王の凱旋』を。
前回の記事でも書いたんだけど前作『バーフバリ 伝説誕生』がべらぼうに面白かったので、期待のハードルも自然と上がった状態で臨んだんですが、、、
おそらく現時点で宇宙で一番面白い映画
でした、、、いや真剣(マジ)で!
正直、冷静な気持ちでレヴューなんてとてもじゃないけどまだできないし、一昨日の観終った直後から今コレを書いてるこの瞬間までず~っとこの映画のことを考えてる状態が続いているという、ハッキリ言って完全なる中毒症状。
なんならもう日常生活に支障をきたすレベル・・・なんだけど、これほどまでに娯楽性が狂い咲いた映画に巡り合えたことがこの上なく嬉しくてさぁ。
なので、いつものようにブログを更新しようとしてもついつい赤色の太文字で「バーフバリ!」と口走るならぬ書き走ってしまう末期症状的有様なんですが、しばらくはこのままこの愉しさに身も心も任せてみようかなと思っておる次第。
というワケで、それではご覧いただきましょう、映画『バーフバリ 王の凱旋』より「バーフバリ万歳!」のミュージックビデオでございます!
嗚呼ッ!今すぐ古代インドに生まれ変わってバーフバリに跪(ひざまず)きたい。。。
で、
だ。
そんな手前勝手な支離滅裂っぷりはこれくらいにしておいてっと。
この映画のレビューについては熱狂がもうちょっと治まったタイミングでちゃんと文章にするとして、今夜はとあるお店のとあるランチが復活したと風の噂で耳にしたので早速食べに行ってみましたというオハナシ。

北国のジンホル屋ふる川(西和田店)さんの、豚丼(大)なり。
・・・って、え?これじゃ肝心の豚丼が見えないって?
まあまあそんなに焦りなさんなって。落語に枕があるように、走り幅跳びに助走があるように、物事には順序ってモノがございましょ?
だってさ、いきなりドン!じゃムードもヘッタクレもないじゃんか。そこはホラ、前戯にはたっぷり時間をかけて誠意を尽くしたいタイプなので、、、ってシモネタヤメロ!
まずはこの丼ぶりからはみ出した豚肉をたっぷりと楽しんから、いざ丼の蓋をオープンです。






もうこのビジュアルで120点だよね。
お米が見えないばかりか、丼ぶりすらお肉が覆い隠しちゃってるもの。
ビジュアルに負けず劣らず、焼きたて熱々の豚ロースの美味しさときたら!
適度な弾力を感じる肉厚なロース肉は食べ応えバッチリで、軽くついた焦げ目の香ばしさもまた最高。
脂身の甘さも蕩けたなぁ・・・ぎゅるるるる(思い出しながらお腹の虫が鳴いた音)
分厚いお肉を口の中に遠慮なしに放り込んで、甘くて香ばしいタレの染みた白米を掻っ込む、、、ボクが加山雄三だったならば「ぼかぁ幸せだなぁ」と口走ってしまうのは確実なほどに大満足な豚丼でしたとさ(どんなグルメ評だよ?)
今回の復活したランチ豚丼、以前に提供されていたものよりもお肉の旨さが増しているような気が。
それにお店の方の接客もかなり好印象で、近々の再訪はもう確定事項・・・というか、明日にでも食べに行きたい、、、否、今すぐ食べたい掻っ込みたい!
バーフバリ!
バーフバリ!
・・・って、あ、ごめんあそばせ。
いやね、一昨日の日曜日に観に行ったんですよ、話題のインド映画『バーフバリ 王の凱旋』を。
前回の記事でも書いたんだけど前作『バーフバリ 伝説誕生』がべらぼうに面白かったので、期待のハードルも自然と上がった状態で臨んだんですが、、、
おそらく現時点で宇宙で一番面白い映画
でした、、、いや真剣(マジ)で!
正直、冷静な気持ちでレヴューなんてとてもじゃないけどまだできないし、一昨日の観終った直後から今コレを書いてるこの瞬間までず~っとこの映画のことを考えてる状態が続いているという、ハッキリ言って完全なる中毒症状。
なんならもう日常生活に支障をきたすレベル・・・なんだけど、これほどまでに娯楽性が狂い咲いた映画に巡り合えたことがこの上なく嬉しくてさぁ。
なので、いつものようにブログを更新しようとしてもついつい赤色の太文字で「バーフバリ!」と口走るならぬ書き走ってしまう末期症状的有様なんですが、しばらくはこのままこの愉しさに身も心も任せてみようかなと思っておる次第。
というワケで、それではご覧いただきましょう、映画『バーフバリ 王の凱旋』より「バーフバリ万歳!」のミュージックビデオでございます!
嗚呼ッ!今すぐ古代インドに生まれ変わってバーフバリに跪(ひざまず)きたい。。。
で、
だ。
そんな手前勝手な支離滅裂っぷりはこれくらいにしておいてっと。
この映画のレビューについては熱狂がもうちょっと治まったタイミングでちゃんと文章にするとして、今夜はとあるお店のとあるランチが復活したと風の噂で耳にしたので早速食べに行ってみましたというオハナシ。
北国のジンホル屋ふる川(西和田店)さんの、豚丼(大)なり。
・・・って、え?これじゃ肝心の豚丼が見えないって?
まあまあそんなに焦りなさんなって。落語に枕があるように、走り幅跳びに助走があるように、物事には順序ってモノがございましょ?
だってさ、いきなりドン!じゃムードもヘッタクレもないじゃんか。そこはホラ、前戯にはたっぷり時間をかけて誠意を尽くしたいタイプなので、、、ってシモネタヤメロ!
まずはこの丼ぶりからはみ出した豚肉をたっぷりと楽しんから、いざ丼の蓋をオープンです。
オープン、ゲット!(神谷明の声で)





バーフバリ!!!
(日本語訳:肉がスゲェ!)
もうこのビジュアルで120点だよね。
お米が見えないばかりか、丼ぶりすらお肉が覆い隠しちゃってるもの。
ビジュアルに負けず劣らず、焼きたて熱々の豚ロースの美味しさときたら!
適度な弾力を感じる肉厚なロース肉は食べ応えバッチリで、軽くついた焦げ目の香ばしさもまた最高。
脂身の甘さも蕩けたなぁ・・・ぎゅるるるる(思い出しながらお腹の虫が鳴いた音)
分厚いお肉を口の中に遠慮なしに放り込んで、甘くて香ばしいタレの染みた白米を掻っ込む、、、ボクが加山雄三だったならば「ぼかぁ幸せだなぁ」と口走ってしまうのは確実なほどに大満足な豚丼でしたとさ(どんなグルメ評だよ?)
今回の復活したランチ豚丼、以前に提供されていたものよりもお肉の旨さが増しているような気が。
それにお店の方の接客もかなり好印象で、近々の再訪はもう確定事項・・・というか、明日にでも食べに行きたい、、、否、今すぐ食べたい掻っ込みたい!
2018年02月06日
映画落穂拾い
またぞろ観たDVDやらBDが溜まってきたので、印象深かった何本かを例によって落穂拾いにて。

【ストーリー】
伝説の戦士バーフバリの宿命を映したインド発のアクション。祖父、父、そして息子の3代に続く因縁の戦いを活写する。
一部の好事家の間で、、、いや、もう全国区レベルで話題のインド映画『バーフバリ 王の凱旋』がいよいよ長野でも公開されるというコトで、未見だった前作をBDにて予習。
え?
えぇぇぇ~???
何じゃこりゃ?!?!
すっげぇぇぇ~ッ!!!
という極めて偏差値の低い感想で誠に申し訳ないんですが、もうそれしか言葉が見つからないほどの強烈苛烈で極彩色なインパクトに彩られた快作でした。
この映画を無理矢理説明するならば、「指輪物語」と「レッド・クリフ」と「ファイナル・ファンタジー」を足して3で割ってカレー粉にまぶして揚げたような感覚。宿命を背負った運命の子が自らの出自を知り大きな冒険に身を投じていくその展開は昔のロールプレイングゲームでよく見た少年マンガ的王道展開だし、戦闘シーンのドラマティックさは映画『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』で描かれたペレンノール野の合戦や『レッド・クリフ』の戦闘シーンような壮大なスケール感に溢れていて見ごたえバッチリ。
バーフバリ!
バーフバリ!!
バーフバリ!!!
バーフバリ!!!!
(日本語訳:嗚呼、早く続編を観に行かなきゃ!劇場でバーフバリにひれ伏したい!)

【ストーリー】
一緒に暮らす恋人のキウンとケンカし、夜のソウルの街をひとりさまようヘスン。その頃、ソウル駅では息絶えた血まみれのホームレスが生き返り、人を襲い出した。
襲われた人がゾンビとなり、、さらに人を襲っていく恐怖の連鎖が巻き起こり、ゾンビウィルスによるパンデミックの発生を知ったキウンは、ヘスンの父と名乗る男とへスンを探すが...。
ゾンビ映画の新たなマスターピース『釜山行き』(邦題『新感染』)の前日譚を描いたアニメーションなんですが、実はこのアニメがまず先にあって、そこからあの映画が生まれたんだそうで。
そんなオリジナルたる今作は、『釜山行き』に比べて遥かにハードで救いがない物語となっておりました。
古今東西のゾンビ映画はもれなく社会の歪んた部分がそのモチーフになっているんですが、今作で描かれるのは格差問題とそのレールから外れた人々の哀しみ、そして不寛容に満ちた社会です。
ネタバレになるから詳細については書かないけれど、劇中で起こる様々な悲劇の根源は決して対岸の火事なんかじゃなくボクたちにとっても深刻な問題なんだよね。。。
『釜山行き』で流した涙は感動という感情だったけれど、こちらはなんだかもう辛すぎて涙も出ない、、、そんな韓国残酷物語でしたとさ。

【ストーリー】
ある乱闘事件で逮捕された男が尋問中に死亡し、担当検事のピョン・ジェウク(ファン・ジョンミン)は、身に覚えのない殺人容疑で逮捕される。懲役15年の刑が確定し服役することになった彼は、新たに入所してきた前科9犯の詐欺師ハン・チウォン(カン・ドンウォン)と出会う。
チウォンが事件の鍵を握っていることに気付いたジェウクは、出所の約束と引き換えに協力を持ち掛ける…。
去年は『哭声』や『アシュラ』でフォースの暗黒面に堕ちた黒い魅力をバッキバキに放っていた我らがファン・ジョンミン兄貴なんですが、そのドス黒いチャームがあまりに強烈過ぎて、「こりゃあ明るく楽しい兄貴の姿を見てリハビリしなきゃ…」と手に取ったのが今作です。
この映画、兎にも角にも活きが良い!
演出のテンポや音楽の使い方、そして勧善懲悪で分かりやすいドラマ展開の全てが観ていて心地が良いんだよねぇ。
そして、「はぐれちゃってるはみ出し系」を演じさせたら天下一品なファン・ジョンミンの上手さもさることながら、相棒を演じる天下のイケメンカン・ドンゥオンの軽妙洒脱っぷりが素晴らしい!
マカロニウエスタン時代劇の傑作『群盗』で魅せた切れ味鋭いイメージが強かった役者さんだっただけに、そのギャップに正直萌えちゃった(照)、、、ってキモいわオッサン!
若い人には通じないとは重々承知しつつ、この映画の楽しさって一番面白かった時の『あぶない刑事(でか)』に通じるサムシングがあるように思うんです。冷静になって考えてみると「んなアホなッ?!」という展開ばかりなんだけど、活きの良さと痛快なテンポ、そして魅力的なキャラクターたちのノリで突っ走るその疾走感で魅せる愉快痛快な娯楽作でした。
最後に、これは映画そのものよりよりも、その公開システムがちょっと斬新過ぎたのでちらっと紹介。
【ストーリー】
地球の資源不足を解決するため、宇宙ステーションで新たなエネルギーの開発を試みる科学者たち。しかしある事故により、恐ろしい別次元の世界を目の当たりにする…。
10年前、"それ"が地球にやってきたその理由が今日、明らかになる。『クローバーフィールド』シリーズ最新作。
何が斬新かって、その公開のタイミング。
日本時間で昨夜開催されていたアメリカ最大のスポーツイベント、スーパーボウル。
規模、そして視聴者の数が文字通り桁外れな超特大のビックイベントなので、そこで流れる企業のCMもまた特殊仕様。スターを起用したり莫大な予算をかけたりとわざわざスーパーボウルで流す為だけに製作された特別なCMも多く、映画界にとっても話題作の最新映像をお披露目する場でもあったりします。
昨夜のスーパーボウルでも『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』や『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』、それに我らがトム・クルーズの『ミッション:インポッシブル フォールアウト』の新着映像が流れてかなり話題になったんですが、そんな中、それまでは続編のアナウンスこそあったものの具体的な詳細については謎のべールに包まれていた『クローバーフィールド』の新作映像がで流れ、「Netflixで今夜から独占配信」とアナウンスされました。
その宣言通り、スーパーボウル終了直後から全世界同時配信スタートされたんですが、ボクが知る限りでこんな方法で公開されたハリウッド大作なんて初めて。
映画に関する事前情報が一切なく、いきなり「今夜から公開するから自宅のリビングで楽しみに待っててね♪」なんて、数年前だったら思いもつかないレベルの大珍事。
NetflixやAmazonPrimeなどの配信サービスの登場で「映画という商品」の楽しみ方はそれまでとは大きく変化しました。
でも、まさかこういう公開の方法だったりサプライズの演出があったとはッ!と、個人的にはかなり驚いた次第。
今後、こんなサプライズな公開のされ方をする映画がきっと増えていくだろうし、「この新作、もうアナタのスマホやPCに中に入ってますよ」なんてまるで手品みたいな仕掛けの映画だってあるかも?
その功罪はさておき、変革期ならではのドキドキワクワクを味わえた出来事でした。
・・・え?肝心の映画の出来はどうだったんだですって???
え、え~っと、、、ノーコメントってコトで(苦笑)
う~む、このシリーズは回を重ねるごとに「観たかったのはこれじゃないんだけどなぁ感」が増していくなぁ。。。
以上、手短にぱぱっと書くつもりがいつも以上に長文になっちゃったよ。はぁ、くたびれた…な落穂拾いでしたとさ。ぎゃふん!
『バーフバリ 伝説誕生』

【ストーリー】
伝説の戦士バーフバリの宿命を映したインド発のアクション。祖父、父、そして息子の3代に続く因縁の戦いを活写する。
一部の好事家の間で、、、いや、もう全国区レベルで話題のインド映画『バーフバリ 王の凱旋』がいよいよ長野でも公開されるというコトで、未見だった前作をBDにて予習。
え?
えぇぇぇ~???
何じゃこりゃ?!?!
すっげぇぇぇ~ッ!!!
という極めて偏差値の低い感想で誠に申し訳ないんですが、もうそれしか言葉が見つからないほどの強烈苛烈で極彩色なインパクトに彩られた快作でした。
この映画を無理矢理説明するならば、「指輪物語」と「レッド・クリフ」と「ファイナル・ファンタジー」を足して3で割ってカレー粉にまぶして揚げたような感覚。宿命を背負った運命の子が自らの出自を知り大きな冒険に身を投じていくその展開は昔のロールプレイングゲームでよく見た少年マンガ的王道展開だし、戦闘シーンのドラマティックさは映画『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』で描かれたペレンノール野の合戦や『レッド・クリフ』の戦闘シーンような壮大なスケール感に溢れていて見ごたえバッチリ。
バーフバリ!
バーフバリ!!
バーフバリ!!!
バーフバリ!!!!
(日本語訳:嗚呼、早く続編を観に行かなきゃ!劇場でバーフバリにひれ伏したい!)
『ソウル・ステーション パンデミック』

【ストーリー】
一緒に暮らす恋人のキウンとケンカし、夜のソウルの街をひとりさまようヘスン。その頃、ソウル駅では息絶えた血まみれのホームレスが生き返り、人を襲い出した。
襲われた人がゾンビとなり、、さらに人を襲っていく恐怖の連鎖が巻き起こり、ゾンビウィルスによるパンデミックの発生を知ったキウンは、ヘスンの父と名乗る男とへスンを探すが...。
ゾンビ映画の新たなマスターピース『釜山行き』(邦題『新感染』)の前日譚を描いたアニメーションなんですが、実はこのアニメがまず先にあって、そこからあの映画が生まれたんだそうで。
そんなオリジナルたる今作は、『釜山行き』に比べて遥かにハードで救いがない物語となっておりました。
古今東西のゾンビ映画はもれなく社会の歪んた部分がそのモチーフになっているんですが、今作で描かれるのは格差問題とそのレールから外れた人々の哀しみ、そして不寛容に満ちた社会です。
ネタバレになるから詳細については書かないけれど、劇中で起こる様々な悲劇の根源は決して対岸の火事なんかじゃなくボクたちにとっても深刻な問題なんだよね。。。
『釜山行き』で流した涙は感動という感情だったけれど、こちらはなんだかもう辛すぎて涙も出ない、、、そんな韓国残酷物語でしたとさ。
『華麗なるリベンジ』

【ストーリー】
ある乱闘事件で逮捕された男が尋問中に死亡し、担当検事のピョン・ジェウク(ファン・ジョンミン)は、身に覚えのない殺人容疑で逮捕される。懲役15年の刑が確定し服役することになった彼は、新たに入所してきた前科9犯の詐欺師ハン・チウォン(カン・ドンウォン)と出会う。
チウォンが事件の鍵を握っていることに気付いたジェウクは、出所の約束と引き換えに協力を持ち掛ける…。
去年は『哭声』や『アシュラ』でフォースの暗黒面に堕ちた黒い魅力をバッキバキに放っていた我らがファン・ジョンミン兄貴なんですが、そのドス黒いチャームがあまりに強烈過ぎて、「こりゃあ明るく楽しい兄貴の姿を見てリハビリしなきゃ…」と手に取ったのが今作です。
この映画、兎にも角にも活きが良い!
演出のテンポや音楽の使い方、そして勧善懲悪で分かりやすいドラマ展開の全てが観ていて心地が良いんだよねぇ。
そして、「はぐれちゃってるはみ出し系」を演じさせたら天下一品なファン・ジョンミンの上手さもさることながら、相棒を演じる天下のイケメンカン・ドンゥオンの軽妙洒脱っぷりが素晴らしい!
マカロニウエスタン時代劇の傑作『群盗』で魅せた切れ味鋭いイメージが強かった役者さんだっただけに、そのギャップに正直萌えちゃった(照)、、、ってキモいわオッサン!
若い人には通じないとは重々承知しつつ、この映画の楽しさって一番面白かった時の『あぶない刑事(でか)』に通じるサムシングがあるように思うんです。冷静になって考えてみると「んなアホなッ?!」という展開ばかりなんだけど、活きの良さと痛快なテンポ、そして魅力的なキャラクターたちのノリで突っ走るその疾走感で魅せる愉快痛快な娯楽作でした。
最後に、これは映画そのものよりよりも、その公開システムがちょっと斬新過ぎたのでちらっと紹介。
『クローバーフィールド・パラドックス』
【ストーリー】
地球の資源不足を解決するため、宇宙ステーションで新たなエネルギーの開発を試みる科学者たち。しかしある事故により、恐ろしい別次元の世界を目の当たりにする…。
10年前、"それ"が地球にやってきたその理由が今日、明らかになる。『クローバーフィールド』シリーズ最新作。
何が斬新かって、その公開のタイミング。
日本時間で昨夜開催されていたアメリカ最大のスポーツイベント、スーパーボウル。
規模、そして視聴者の数が文字通り桁外れな超特大のビックイベントなので、そこで流れる企業のCMもまた特殊仕様。スターを起用したり莫大な予算をかけたりとわざわざスーパーボウルで流す為だけに製作された特別なCMも多く、映画界にとっても話題作の最新映像をお披露目する場でもあったりします。
昨夜のスーパーボウルでも『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』や『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』、それに我らがトム・クルーズの『ミッション:インポッシブル フォールアウト』の新着映像が流れてかなり話題になったんですが、そんな中、それまでは続編のアナウンスこそあったものの具体的な詳細については謎のべールに包まれていた『クローバーフィールド』の新作映像がで流れ、「Netflixで今夜から独占配信」とアナウンスされました。
その宣言通り、スーパーボウル終了直後から全世界同時配信スタートされたんですが、ボクが知る限りでこんな方法で公開されたハリウッド大作なんて初めて。
映画に関する事前情報が一切なく、いきなり「今夜から公開するから自宅のリビングで楽しみに待っててね♪」なんて、数年前だったら思いもつかないレベルの大珍事。
NetflixやAmazonPrimeなどの配信サービスの登場で「映画という商品」の楽しみ方はそれまでとは大きく変化しました。
でも、まさかこういう公開の方法だったりサプライズの演出があったとはッ!と、個人的にはかなり驚いた次第。
今後、こんなサプライズな公開のされ方をする映画がきっと増えていくだろうし、「この新作、もうアナタのスマホやPCに中に入ってますよ」なんてまるで手品みたいな仕掛けの映画だってあるかも?
その功罪はさておき、変革期ならではのドキドキワクワクを味わえた出来事でした。
・・・え?肝心の映画の出来はどうだったんだですって???
え、え~っと、、、ノーコメントってコトで(苦笑)
う~む、このシリーズは回を重ねるごとに「観たかったのはこれじゃないんだけどなぁ感」が増していくなぁ。。。
以上、手短にぱぱっと書くつもりがいつも以上に長文になっちゃったよ。はぁ、くたびれた…な落穂拾いでしたとさ。ぎゃふん!
2018年01月30日
2017ベスト&トホホ
今年も毎年恒例のアレの季節がやって参りました!

映画雑誌「映画秘宝」の2017年のベスト&トホホ発表号でございます。
書き下ろしの表紙も毎年のお楽しみになっているんですが、2017を彩った女傑たちが一堂に会する今回の表紙も最高過ぎますなぁ!
ランクインした作品については買った人のみのお楽しみなれど、様々な選者が選んだ様々な作品群を眺めながら去年観た映画を振り返るもよし、取りこぼした映画をサルベージするもよしとかなりの満足度を誇る一冊なので、興味のある方は本屋さん等でちらっと眺めてみるのも一興かと。
で、
だ。
これまたこの時期恒例の便乗企画、ボクの2017年のベスト&トホホの発表でございます!
・・・あ、うん、大丈夫。「テメェのランキングなんて誰も知ったこっちゃねぇよッ!」って自覚はあるからさ(だったらやるなや)
まずはベストな10本から。
順位は関係なく、あくまで印象に残った10本というコトで。
『ブレードランナー2049』
歴史的傑作SF映画の続編云々は関係なく、孤独な男のあまりに哀しき魂を描いたハードボイルドSFとして評価したい一作。ライアン・ゴズリング演じる主人公Kの生き様を想うと、今でも胸が張り裂けそうになる…。
『ドリーム』
文句なしの痛快作。デリケートになりがちな人種や性差別の問題をエンターテイメントとして見事にまとめあげたその手腕に感服しきり。
『アトミック・ブロンド』
シャーリーズ・セロン姐さん渾身の一本!男気ならぬ姐御気(あねごぎ)にただただ惚れ惚れするばかり。助演のソフィア・ブテラたんも可愛かった!
『IT “それ”が見えたら、終わり。』
ホラーとしてもしっかり怖いし、ジュブナイルなダークファンタジーとしても見ごたえあり。なにより原作へのリスペクトに溢れた丁寧な作風が非常に好印象でした。 ヒロインの80年代感(もっといえばナンシー・アレン感)も作品の成功に繋がっていたと思います。
『ダンケルク』
ノーラン、好きなんです。
『バットマン』や『インターステラー』も良かったけれど、アメコミやSFといった軛(くびき)から解放されて、リアル志向の監督がリアルに作ったガチ映画として「観たかったノーラン映画」の完成形がそこにありました。あくまで個人的になんだけど現時点でノーランの最高傑作だと思う。
『釜山行き』(邦題『新感染』)
これはもう入れざるを得ないでしょ!新たなゾンビ映画のマスターピース。
しっかり怖くてやっぱり泣ける。先日もレンタルで再見したんですが、ラストの「アロハ・オエ」の歌声で号泣。あの子役の女の子、ズルいって!(最大級の賛辞)
『哭声 コクソン』
これももう入れざるを得ないでしょ!
あまりにスゴ過ぎて面白いのかつまらないのかが分からなくなるほどに混沌と禍々しさの闇鍋状態。
韓国映画はこの他にも『アシュラ』や『お嬢さん』と「入れざるを得ないでしょ」級のド傑作が連発で、なんなら韓国映画だけで10本選べるくらいの大豊作でした。
『オクジャ』
これまた韓国映画なんだけど、これは韓国映画というよりはポン・ジュノ監督の最新作という意味合いが非常に強い作家性に溢れた一本。
ポン・ジュノの新作ならばどんなに出来が酷かろうとベストに入れると決めているくらいに心底惚れ込んでいる監督なんですが、そんな覚悟がアホらしくなるほどに「ポン・ジュノ流」としか形容の出来ないその独特の作風に更なる磨きがかかっていて、いよいよこれからが楽しみになってきた!
『沈黙 サイレンス』
スコセッシ渾身の企画が最良のカタチで作品として世に出たコトに感謝。
アンドリュー・ガーフィールドやアダム・ドライバーも相当良かったけれど、なんといってもイッセー尾形!『哭声』の國村隼と双璧を為す「2017を代表する悪いヤツ」でした。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
人は間違いを犯す生き物だけれど、この映画が紡ぐ物語はあまりに切なくて…あまりにやりきれなくて...。
でも、切なさの境地に見えた「救いの温もり」にこの映画の優しさを感じました。ある意味でこの映画は地蔵菩薩のような作品なんだろうと思う。
そして、去年のとっておきのマストな一作となる2017年のミロク大賞(権威ゼロ)はこちら。

もう笑った笑った!へそで茶が湧く勢いで笑っちゃったよ!
映画でこんなに笑ったのは本当に久しぶりの体験だったし、なんだかんだで去年一番「思い出してニンマリすることの多かった」映画でした。
ラッセル・クロウのちょっと枯れた感じも良かったけれど、なんといってもライアン・ゴズリング!すっ惚けた表情に素っ頓狂な奇声という安っい笑い(褒め言葉)でこまかい笑いを根こそぎ取りにいくその姿は最早「面白い」を通り越して「カッコ良さ」すら感じるほど。
全世界の人がこの映画を観れば、世界から争いなんてなくなると思う、、、いや本気で!
個人的に昨年は哀しかったり不甲斐なかったりと忸怩たる思いの多かった一年だったんですが、そんな中この映画に出逢えてバカみたいに笑えたコトで幾度となく救われたように思えて。そんな感謝の意味も込めて、、、ね。
続きましては、個人部門。
まずは男優賞から。

『ナイスガイズ!』や『ブレードランナー2049』のライアン・ゴズリング、『新感染』のマ・ドンソク兄貴、そして『哭声』の國村隼と迷いに迷ったんですが、『哭声』での暗黒舞踏の如き狂い咲き踊念仏と『アシュラ』での悪徳知事っぷりとの合わせ技でファン・ジュンミンに決定。
『国際市場で逢いましょう』で演じた底抜けの善人と対局を為す、見事なまでの「ドス黒い悪」っぷりでした。お見事!
続いて、女優賞。

こちらもガル・ガドットと迷いに迷って。
ここ最近のセロン姐御のカッコ良さといったら、なんだかもう神々しさすら感じるレベル。
『アトミック・ブロンド』や『KUBO 二本の弦の秘密』での演技もさることながら、自ら立ち上げたチャリティープロジェクトのPR動画「シャーリーズ・セロンにケツを蹴っ飛ばしてもらいたい人、募集中」も最高でした!(最敬礼)
最後に、トホホな一本。
『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』
ホラーとしても、伝奇アクションとしても、トム映画としてもダメダメ。
あ、でもソフィア・ブテラのアイドル映画としては100点満点!(なんだそりゃ?)
以上、「いや、でもやっぱり10本になんか選びきれないよ!他にも面白かった作品がたくさんあるのに・・・」な、本末転倒この上ないベスト&トホホの発表でしたとさ。
ちなみに、それぞれの映画についてはメンドクサイから、、、もといあえてストーリーの説明は省いておりますので、気になる作品がありましたらタイトル名でググって頂ければと。
映画雑誌「映画秘宝」の2017年のベスト&トホホ発表号でございます。
書き下ろしの表紙も毎年のお楽しみになっているんですが、2017を彩った女傑たちが一堂に会する今回の表紙も最高過ぎますなぁ!
ランクインした作品については買った人のみのお楽しみなれど、様々な選者が選んだ様々な作品群を眺めながら去年観た映画を振り返るもよし、取りこぼした映画をサルベージするもよしとかなりの満足度を誇る一冊なので、興味のある方は本屋さん等でちらっと眺めてみるのも一興かと。
で、
だ。
これまたこの時期恒例の便乗企画、ボクの2017年のベスト&トホホの発表でございます!
・・・あ、うん、大丈夫。「テメェのランキングなんて誰も知ったこっちゃねぇよッ!」って自覚はあるからさ(だったらやるなや)
まずはベストな10本から。
順位は関係なく、あくまで印象に残った10本というコトで。
『ブレードランナー2049』
歴史的傑作SF映画の続編云々は関係なく、孤独な男のあまりに哀しき魂を描いたハードボイルドSFとして評価したい一作。ライアン・ゴズリング演じる主人公Kの生き様を想うと、今でも胸が張り裂けそうになる…。
『ドリーム』
文句なしの痛快作。デリケートになりがちな人種や性差別の問題をエンターテイメントとして見事にまとめあげたその手腕に感服しきり。
『アトミック・ブロンド』
シャーリーズ・セロン姐さん渾身の一本!男気ならぬ姐御気(あねごぎ)にただただ惚れ惚れするばかり。助演のソフィア・ブテラたんも可愛かった!
『IT “それ”が見えたら、終わり。』
ホラーとしてもしっかり怖いし、ジュブナイルなダークファンタジーとしても見ごたえあり。なにより原作へのリスペクトに溢れた丁寧な作風が非常に好印象でした。 ヒロインの80年代感(もっといえばナンシー・アレン感)も作品の成功に繋がっていたと思います。
『ダンケルク』
ノーラン、好きなんです。
『バットマン』や『インターステラー』も良かったけれど、アメコミやSFといった軛(くびき)から解放されて、リアル志向の監督がリアルに作ったガチ映画として「観たかったノーラン映画」の完成形がそこにありました。あくまで個人的になんだけど現時点でノーランの最高傑作だと思う。
『釜山行き』(邦題『新感染』)
これはもう入れざるを得ないでしょ!新たなゾンビ映画のマスターピース。
しっかり怖くてやっぱり泣ける。先日もレンタルで再見したんですが、ラストの「アロハ・オエ」の歌声で号泣。あの子役の女の子、ズルいって!(最大級の賛辞)
『哭声 コクソン』
これももう入れざるを得ないでしょ!
あまりにスゴ過ぎて面白いのかつまらないのかが分からなくなるほどに混沌と禍々しさの闇鍋状態。
韓国映画はこの他にも『アシュラ』や『お嬢さん』と「入れざるを得ないでしょ」級のド傑作が連発で、なんなら韓国映画だけで10本選べるくらいの大豊作でした。
『オクジャ』
これまた韓国映画なんだけど、これは韓国映画というよりはポン・ジュノ監督の最新作という意味合いが非常に強い作家性に溢れた一本。
ポン・ジュノの新作ならばどんなに出来が酷かろうとベストに入れると決めているくらいに心底惚れ込んでいる監督なんですが、そんな覚悟がアホらしくなるほどに「ポン・ジュノ流」としか形容の出来ないその独特の作風に更なる磨きがかかっていて、いよいよこれからが楽しみになってきた!
『沈黙 サイレンス』
スコセッシ渾身の企画が最良のカタチで作品として世に出たコトに感謝。
アンドリュー・ガーフィールドやアダム・ドライバーも相当良かったけれど、なんといってもイッセー尾形!『哭声』の國村隼と双璧を為す「2017を代表する悪いヤツ」でした。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
人は間違いを犯す生き物だけれど、この映画が紡ぐ物語はあまりに切なくて…あまりにやりきれなくて...。
でも、切なさの境地に見えた「救いの温もり」にこの映画の優しさを感じました。ある意味でこの映画は地蔵菩薩のような作品なんだろうと思う。
そして、去年のとっておきのマストな一作となる2017年のミロク大賞(権威ゼロ)はこちら。
『ナイスガイズ!』

大賞なので画像と動画を貼ってみた、、、というスペシャル感のねつ造。
もう笑った笑った!へそで茶が湧く勢いで笑っちゃったよ!
映画でこんなに笑ったのは本当に久しぶりの体験だったし、なんだかんだで去年一番「思い出してニンマリすることの多かった」映画でした。
ラッセル・クロウのちょっと枯れた感じも良かったけれど、なんといってもライアン・ゴズリング!すっ惚けた表情に素っ頓狂な奇声という安っい笑い(褒め言葉)でこまかい笑いを根こそぎ取りにいくその姿は最早「面白い」を通り越して「カッコ良さ」すら感じるほど。
全世界の人がこの映画を観れば、世界から争いなんてなくなると思う、、、いや本気で!
個人的に昨年は哀しかったり不甲斐なかったりと忸怩たる思いの多かった一年だったんですが、そんな中この映画に出逢えてバカみたいに笑えたコトで幾度となく救われたように思えて。そんな感謝の意味も込めて、、、ね。
続きましては、個人部門。
まずは男優賞から。
ファン・ジョンミン

『ナイスガイズ!』や『ブレードランナー2049』のライアン・ゴズリング、『新感染』のマ・ドンソク兄貴、そして『哭声』の國村隼と迷いに迷ったんですが、『哭声』での暗黒舞踏の如き狂い咲き踊念仏と『アシュラ』での悪徳知事っぷりとの合わせ技でファン・ジュンミンに決定。
『国際市場で逢いましょう』で演じた底抜けの善人と対局を為す、見事なまでの「ドス黒い悪」っぷりでした。お見事!
続いて、女優賞。
姐御

こちらもガル・ガドットと迷いに迷って。
ここ最近のセロン姐御のカッコ良さといったら、なんだかもう神々しさすら感じるレベル。
『アトミック・ブロンド』や『KUBO 二本の弦の秘密』での演技もさることながら、自ら立ち上げたチャリティープロジェクトのPR動画「シャーリーズ・セロンにケツを蹴っ飛ばしてもらいたい人、募集中」も最高でした!(最敬礼)
最後に、トホホな一本。
『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』
ホラーとしても、伝奇アクションとしても、トム映画としてもダメダメ。
あ、でもソフィア・ブテラのアイドル映画としては100点満点!(なんだそりゃ?)
以上、「いや、でもやっぱり10本になんか選びきれないよ!他にも面白かった作品がたくさんあるのに・・・」な、本末転倒この上ないベスト&トホホの発表でしたとさ。
ちなみに、それぞれの映画についてはメンドクサイから、、、もといあえてストーリーの説明は省いておりますので、気になる作品がありましたらタイトル名でググって頂ければと。
2018年01月28日
映画『KUBO 二本の弦の秘密』
何が嬉しいかって、ここ最近の千石劇場さんのラインナップ。
話題作を都会とのタイムラグをほとんど感じさせないタイミングで上映してくれているので、なんならグランドシネマズよりも頻繁に通っている今日この頃。
で、この日も楽しみにしていたとある映画を観に千石さんへ。

【ストーリー】
クボは三味線を奏でることで折り紙を自由に操ることができるという、不思議な力を持つ少年。かつて闇の魔力を持つ祖父に狙われた際に父を亡くし、片目を奪われたクボは、最果ての地で母と生活していた。しかし、闇の刺客に母までも殺されてしまう。両親のあだ討ちを心に誓ったクボは、面倒見のいいサルと弓の名手であるクワガタと共に冒険へと旅立つ…。
この作品はいわゆるCGアニメじゃございません。
人形をちょっとずつ動かして撮影するストップモーションアニメという手法で作られておりまして、、、という前提で上に貼った予告編をもう一度ご覧になってみてくださいな。
どう?「一体どんだけの労力と時間がかかってんだよッ?!」と空いた口が塞がらんでしょ。
でも、何がスゴイかって、そんな驚きがだんだんと麻痺してしまうくらいに登場人物たちの動きが自然だというコト。
あまりにナチュラル過ぎるので、いつの間にか「ストップモーションアニメを見ている」という感覚がなくなってしまうんだよねぇ。
エンドロールで製作過程の様子がちらっと映るんだけど、その時に「あ、そっか!これってそうだったんだよな」と改めてその途方もない労力と時間に思いがいって頭がちょっとクラクラしちゃった。
ストーリーはシンプルな王道展開、由緒正しい貴種流浪譚であり昔話的な冒険物語です。
なれど単なる勧善懲悪ではなく、今世界に蔓延しつつある「権威主義で窮屈な不寛容さ」という問題にも一石を投じる内容になっていて、ネタバレになるから詳しくは書かないけれど物語の終盤で登場人物たちがとったある行動は、実写で描くにはどうしても生々しくなってしまうしややもすると偽善的な甘ったるさも発生してしまうと思うんだけど、アニメ、それも作り手の情熱や温もりがダイレクトに伝わるストップモーションアニメだからこその説得力があって、ラストシーンでは思わず落涙。「人を思いやり他者を受け入れる優しさ」の素晴らしさに四十路ヂイのドス黒く濁った胸は打たれに打たれましたとさ(苦笑)
とある映画雑誌のインタビューで監督が「この作品はボクたちからの日本へのラブレター」と言っていたけれど、その言葉の通りこの映画には日本文化への誠意溢れるリスペクトに満ち満ちていて、『パシフィック・リム』の時と同様「こんなに良くしてもらっちゃって、、、なんかホントすいません」と思わず菓子折りのひとつでも持参してお礼参り(意味ちゃうだろ!)したくなるレベル。
もちろん重箱の隅をつつこうと思えばいくらでもつつけるミスやギャップはあるけれど、ここまで懇切丁寧に日本的なる表現を描いている(描こうとしている)姿勢を目の当たりにしてしまうと、そんな揚げ足取りなんて無様な真似はカッコ悪くてとてもじゃないけれど出来ないよ。
こんな熱烈な恋文を受け取ってしまったら、そんなものお断りしたら罰が当たるというもの。
ってコトで、今これを読んでいるそこのアナタ!麦芽飲料、、、もとい、観ろ(ミロ)!
・・・と命令口調で断言してみたはいいけれど、長野での上映は先週で終わっちゃってました(涙)
ソフト化されるまではまだまだ時間がかかると思うので、この映画のタイトルだけでも頭の片隅に留めておいて頂けたらと。
で、数か月後にふらりと立ち寄ったレンタル店で「あ、そういやこんなタイトルのアニメ、あのバカがオススメしてたっけ?」と思い出してもらえたら、、、、フフフ、まさにこちらの思う壺(笑)
話題作を都会とのタイムラグをほとんど感じさせないタイミングで上映してくれているので、なんならグランドシネマズよりも頻繁に通っている今日この頃。
で、この日も楽しみにしていたとある映画を観に千石さんへ。
『KUBO 二本の弦の秘密』
【ストーリー】
クボは三味線を奏でることで折り紙を自由に操ることができるという、不思議な力を持つ少年。かつて闇の魔力を持つ祖父に狙われた際に父を亡くし、片目を奪われたクボは、最果ての地で母と生活していた。しかし、闇の刺客に母までも殺されてしまう。両親のあだ討ちを心に誓ったクボは、面倒見のいいサルと弓の名手であるクワガタと共に冒険へと旅立つ…。
この作品はいわゆるCGアニメじゃございません。
人形をちょっとずつ動かして撮影するストップモーションアニメという手法で作られておりまして、、、という前提で上に貼った予告編をもう一度ご覧になってみてくださいな。
どう?「一体どんだけの労力と時間がかかってんだよッ?!」と空いた口が塞がらんでしょ。
でも、何がスゴイかって、そんな驚きがだんだんと麻痺してしまうくらいに登場人物たちの動きが自然だというコト。
あまりにナチュラル過ぎるので、いつの間にか「ストップモーションアニメを見ている」という感覚がなくなってしまうんだよねぇ。
エンドロールで製作過程の様子がちらっと映るんだけど、その時に「あ、そっか!これってそうだったんだよな」と改めてその途方もない労力と時間に思いがいって頭がちょっとクラクラしちゃった。
ストーリーはシンプルな王道展開、由緒正しい貴種流浪譚であり昔話的な冒険物語です。
なれど単なる勧善懲悪ではなく、今世界に蔓延しつつある「権威主義で窮屈な不寛容さ」という問題にも一石を投じる内容になっていて、ネタバレになるから詳しくは書かないけれど物語の終盤で登場人物たちがとったある行動は、実写で描くにはどうしても生々しくなってしまうしややもすると偽善的な甘ったるさも発生してしまうと思うんだけど、アニメ、それも作り手の情熱や温もりがダイレクトに伝わるストップモーションアニメだからこその説得力があって、ラストシーンでは思わず落涙。「人を思いやり他者を受け入れる優しさ」の素晴らしさに四十路ヂイのドス黒く濁った胸は打たれに打たれましたとさ(苦笑)
とある映画雑誌のインタビューで監督が「この作品はボクたちからの日本へのラブレター」と言っていたけれど、その言葉の通りこの映画には日本文化への誠意溢れるリスペクトに満ち満ちていて、『パシフィック・リム』の時と同様「こんなに良くしてもらっちゃって、、、なんかホントすいません」と思わず菓子折りのひとつでも持参してお礼参り(意味ちゃうだろ!)したくなるレベル。
もちろん重箱の隅をつつこうと思えばいくらでもつつけるミスやギャップはあるけれど、ここまで懇切丁寧に日本的なる表現を描いている(描こうとしている)姿勢を目の当たりにしてしまうと、そんな揚げ足取りなんて無様な真似はカッコ悪くてとてもじゃないけれど出来ないよ。
こんな熱烈な恋文を受け取ってしまったら、そんなものお断りしたら罰が当たるというもの。
ってコトで、今これを読んでいるそこのアナタ!麦芽飲料、、、もとい、観ろ(ミロ)!
・・・と命令口調で断言してみたはいいけれど、長野での上映は先週で終わっちゃってました(涙)
ソフト化されるまではまだまだ時間がかかると思うので、この映画のタイトルだけでも頭の片隅に留めておいて頂けたらと。
で、数か月後にふらりと立ち寄ったレンタル店で「あ、そういやこんなタイトルのアニメ、あのバカがオススメしてたっけ?」と思い出してもらえたら、、、、フフフ、まさにこちらの思う壺(笑)
2018年01月24日
『新・京都迷宮案内』が終っちゃった・・・
あ~あ、今日で終わっちゃった。
ABNで午前中にやっていた『新・京都迷宮案内』の再放送。
このシリーズ、大好きなんだよね。

『科捜研の女』や『おみやさん』に代表される「木曜ミステリー」枠の一本なんだけど、他のドラマと違ってめっちゃ地味・・・もとい、ドラティックな物語性を排除して市井の人々の心の機微を丹念に描いているのがまず独特だし、主演の橋爪功の煮ても食えないタヌキ親父っぷりもイイ味で、マイ・ベスト・ドラマの一作だったりします。
いわゆる「事件」が起きないのも良いんだよなぁ。
主役はあくまでも毎日の生活をごく普通に暮らす人々で、そんなご近所トラブルレベルのお話を全国放送のゴールデンタイムで堂々と放送するってかなりのチャレンジだと思うんですが、そのチャレンジ精神をしっかりとした脚本と「若者は立ち入り禁止!」とばかりにベテラン勢のみで構成された芸達者かつ激渋な演技陣で支えているからこそ、見応えのあるドラマに仕上がっていて。
決してハッピーエンドで終わらない、苦い後味を残すエピソードが多かったのも印象的だったっけ。
あと、木曜ミステリーなので舞台は当然京都なんだけど、京都っぽくないのも個人手にはツボでした。
ワタクシゴトなんですが、今から10年ほど前にとある事情から月に2~3回ペースで京都に通っていた時期がありまして。
その際、観光地ではない京都の姿をたくさん見たり歩いたりしたんですが、このドラマにはそんな「生活の場としての京都」の空気感が色濃く出ていて。
「あ、こんな場所が出てる!」や「そうそう、この路地裏にあるカフェのコーヒーをテイクアウトして一緒に飲んだっけ、、、」な~んて淡い思い出に浸りながら見るのも楽しかったり切なかったりしてね。
くそぅ!なんでこのドラマDVDになってないんだよッ?
ABNさん、お願いだからシーズン1から再放送してぇぇぇ~~~!(額から血が滲むほどの土下座を繰り返しながら)
以上、いつも以上の中身のないドラマ駄文(というか単なるボヤキ)でしたとさ。
ABNで午前中にやっていた『新・京都迷宮案内』の再放送。
このシリーズ、大好きなんだよね。

『科捜研の女』や『おみやさん』に代表される「木曜ミステリー」枠の一本なんだけど、他のドラマと違ってめっちゃ地味・・・もとい、ドラティックな物語性を排除して市井の人々の心の機微を丹念に描いているのがまず独特だし、主演の橋爪功の煮ても食えないタヌキ親父っぷりもイイ味で、マイ・ベスト・ドラマの一作だったりします。
いわゆる「事件」が起きないのも良いんだよなぁ。
主役はあくまでも毎日の生活をごく普通に暮らす人々で、そんなご近所トラブルレベルのお話を全国放送のゴールデンタイムで堂々と放送するってかなりのチャレンジだと思うんですが、そのチャレンジ精神をしっかりとした脚本と「若者は立ち入り禁止!」とばかりにベテラン勢のみで構成された芸達者かつ激渋な演技陣で支えているからこそ、見応えのあるドラマに仕上がっていて。
決してハッピーエンドで終わらない、苦い後味を残すエピソードが多かったのも印象的だったっけ。
あと、木曜ミステリーなので舞台は当然京都なんだけど、京都っぽくないのも個人手にはツボでした。
ワタクシゴトなんですが、今から10年ほど前にとある事情から月に2~3回ペースで京都に通っていた時期がありまして。
その際、観光地ではない京都の姿をたくさん見たり歩いたりしたんですが、このドラマにはそんな「生活の場としての京都」の空気感が色濃く出ていて。
「あ、こんな場所が出てる!」や「そうそう、この路地裏にあるカフェのコーヒーをテイクアウトして一緒に飲んだっけ、、、」な~んて淡い思い出に浸りながら見るのも楽しかったり切なかったりしてね。
くそぅ!なんでこのドラマDVDになってないんだよッ?
ABNさん、お願いだからシーズン1から再放送してぇぇぇ~~~!(額から血が滲むほどの土下座を繰り返しながら)
以上、いつも以上の中身のないドラマ駄文(というか単なるボヤキ)でしたとさ。
2018年01月21日
『DEVILMAN crybaby』を観た
こんな映画を観ました。
・・・あ、いや、正確には映画じゃなくてNetflixで限定配信のアニメ。
でも、そんじょそこらの映画じゃ太刀打ちできないほどの圧倒的なクオリティー&存在感、これはもう「映画」です。

【ストーリー】
永井豪の不朽の名作『デビルマン』を湯浅政明が完全映像化!
未だかつて誰も見たことがない、最も過激な“新生デビルマン”を目撃せよ。
・・・ってコレ、ストーリーの紹介じゃなよね(苦笑)
でも、これしか書きようがないんです、いやホントに。
誰もが知ってる、70年代を代表するアニメ「デビルマン」。
当時のアニメは見たコトのない人でも、「あっれは~誰だ?誰だ?誰だ?」のフレーズが有名な主題歌は聞いたコトのある方も多いんじゃないでしょうか。
そんなデビルマン、あのアニメには原作があるんです。
いや、原作ではないな。アニメがまずあって、その設定を元にして原案者である永井豪が描いた漫画版「デビルマン」という作品がございまして。
これがアニメとは180度、、、というか、もう世界観そのものがまるっきり異なった物語なんです。
詳しくはネタバレになるからかかないけれど、人間の業や愚かさの描写が半端なく、さらには物語の終盤でヒロインが〇されて〇〇が〇されてしまうという少年マンガとしてはありえない展開で、「うむ、こりゃあ人間なんか滅んで当然だわな」とトラウマ必至。後に活躍する様々なクリエーターに影響を与え続け、今もなおその影響力は衰えない伝説のマンガです。
そんな漫画版がこの度、アニメになりました。
それも、あの「金は出すけど口は出さない」でお馴染みのNetflixが製作&独占配信というカタチで!
たしかにあの原作をそのままアニメ化するとすれば、まず間違いなく地上波での放送は無理だろうし、映画化となるとこれまた伝説級の「駄作」との誉れ(?)高い実写版のダメージがまだ抜け切れていないので難しいし、、、現時点では制約の少ない配信という方法がベストな選択なんじゃないかな。
で、早速観てみたんですが、、、
観たかったデビルマンがそこにあった!
キャラクターデザインや設定の一部を現代風にはアレンジしているものの、根っこに流れるそのマインドはまさしく漫画版デビルマンのそれでした。
永井豪が一番脂の乗っていた時代の疾走感だったり、神と悪魔の果てしなき闘争という壮大な世界観だったりと漫画版の魅力は数々あれど、その最大の魅力は「不安に煽られた人間どもの群集心理の恐ろしさ」だと個人的には思っていて。
優しかった隣人が、、、仲の良かった友達が、、、一夜にして無慈悲な殺戮者に変わる。
45年も昔に描かれたその描写は、今でもなお・・・というよりも今だからこその説得力を感じさせて、現代風にアレンジされた今アニメでもそのメッセージは強烈に発せられていました。
現代風にアレンジといえば、原作よりも「性」がより強調されていたのも印象的でした。
「エッチなシーンが増えた」というレベルではなく、ここじゃ書けない露骨なシーンも数多く、それが「行為を匂わす」なんてレベルじゃなく直接的かつえげつなく描写されているというオトナ仕様。
でも、これは単なるファンサービスじゃなく、ある意味必然ではないかと。
暴力と性とは切っても切れない密接な繋がりがあるし、もっと純粋な意味で性とは愛ともいえるワケで。
人間を、そして愛を描く以上、リアルな性描写は作劇上必須だと個人的には思っているので、違和感やあざとらしさは一切感じませんでした。
というか、もともと永井豪といえば「エロスの人」だもんね。
伝説の問題作が、スタイリッシュな映像と共に蘇った新生デビルマン。
過激で過剰で繊細、血と暴力と性と愛にまみれた混沌なる叙事詩。視聴環境にある方は必見かと!
・・・あ、いや、正確には映画じゃなくてNetflixで限定配信のアニメ。
でも、そんじょそこらの映画じゃ太刀打ちできないほどの圧倒的なクオリティー&存在感、これはもう「映画」です。
『DEVILMAN crybaby』

【ストーリー】
永井豪の不朽の名作『デビルマン』を湯浅政明が完全映像化!
未だかつて誰も見たことがない、最も過激な“新生デビルマン”を目撃せよ。
・・・ってコレ、ストーリーの紹介じゃなよね(苦笑)
でも、これしか書きようがないんです、いやホントに。
誰もが知ってる、70年代を代表するアニメ「デビルマン」。
当時のアニメは見たコトのない人でも、「あっれは~誰だ?誰だ?誰だ?」のフレーズが有名な主題歌は聞いたコトのある方も多いんじゃないでしょうか。
そんなデビルマン、あのアニメには原作があるんです。
いや、原作ではないな。アニメがまずあって、その設定を元にして原案者である永井豪が描いた漫画版「デビルマン」という作品がございまして。
これがアニメとは180度、、、というか、もう世界観そのものがまるっきり異なった物語なんです。
詳しくはネタバレになるからかかないけれど、人間の業や愚かさの描写が半端なく、さらには物語の終盤でヒロインが〇されて〇〇が〇されてしまうという少年マンガとしてはありえない展開で、「うむ、こりゃあ人間なんか滅んで当然だわな」とトラウマ必至。後に活躍する様々なクリエーターに影響を与え続け、今もなおその影響力は衰えない伝説のマンガです。
そんな漫画版がこの度、アニメになりました。
それも、あの「金は出すけど口は出さない」でお馴染みのNetflixが製作&独占配信というカタチで!
たしかにあの原作をそのままアニメ化するとすれば、まず間違いなく地上波での放送は無理だろうし、映画化となるとこれまた伝説級の「駄作」との誉れ(?)高い実写版のダメージがまだ抜け切れていないので難しいし、、、現時点では制約の少ない配信という方法がベストな選択なんじゃないかな。
で、早速観てみたんですが、、、
観たかったデビルマンがそこにあった!
キャラクターデザインや設定の一部を現代風にはアレンジしているものの、根っこに流れるそのマインドはまさしく漫画版デビルマンのそれでした。
永井豪が一番脂の乗っていた時代の疾走感だったり、神と悪魔の果てしなき闘争という壮大な世界観だったりと漫画版の魅力は数々あれど、その最大の魅力は「不安に煽られた人間どもの群集心理の恐ろしさ」だと個人的には思っていて。
優しかった隣人が、、、仲の良かった友達が、、、一夜にして無慈悲な殺戮者に変わる。
45年も昔に描かれたその描写は、今でもなお・・・というよりも今だからこその説得力を感じさせて、現代風にアレンジされた今アニメでもそのメッセージは強烈に発せられていました。
現代風にアレンジといえば、原作よりも「性」がより強調されていたのも印象的でした。
「エッチなシーンが増えた」というレベルではなく、ここじゃ書けない露骨なシーンも数多く、それが「行為を匂わす」なんてレベルじゃなく直接的かつえげつなく描写されているというオトナ仕様。
でも、これは単なるファンサービスじゃなく、ある意味必然ではないかと。
暴力と性とは切っても切れない密接な繋がりがあるし、もっと純粋な意味で性とは愛ともいえるワケで。
人間を、そして愛を描く以上、リアルな性描写は作劇上必須だと個人的には思っているので、違和感やあざとらしさは一切感じませんでした。
というか、もともと永井豪といえば「エロスの人」だもんね。
伝説の問題作が、スタイリッシュな映像と共に蘇った新生デビルマン。
過激で過剰で繊細、血と暴力と性と愛にまみれた混沌なる叙事詩。視聴環境にある方は必見かと!
2018年01月11日
映画『キングスマン ゴールデン・サークル』
『キングスマン ゴールデン・サークル』
【ストーリー】
謎の組織「ゴールデン・サークル」によって、ロンドンにある高級スーツ店を隠れみのにしたスパイ組織「キングスマン」の根城がつぶされてしまう。残ったのは、以前スカウトされて腕を磨いたエグジー(タロン・エガートン)と、教官でありメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)だけだった。二人は敵を追い、同盟組織の「ステイツマン」の協力を求めてアメリカへ渡る。
これはもう全世界待望といっても華厳の滝ではないでしょう、あの『キングスマン』の続編でございます。
前作よりも難易度&ケレン味が上がったアクション、予想の斜め上をいくバカバカしい、、、もとい奇想天外な展開、そして豪華な役者陣という映画を構成するあらゆる要素がハイクオリティーで、特にキャスティングに関しては完全のツボでした。
反則スレスレ(というか正直アウト)なまさかの復活を遂げたコリン・ファースを含め前作から続投組はもちろんのこと、敵の大ボスをキュートで凶悪に嬉々として演じるアカデミー女優のジュリアン・ムーア(『ブギーナイツ』の頃からずっとファンなんです)や「え?これで51歳なの?!?!」という奇跡の美魔女っぷりを誇るハル・ベリー、一挙手一投足の全てがいちいちカッコいいペドロ・パスカル、そして今をときめくチャニング・テイタムの無駄遣いっぷり、、、あぁもうすんげぇ楽しかった!
そして、忘れちゃいけないエルトン・ジョン!
出演するのは知っていたけど、どうせカメオ出演程度でしょ?と高をくくっていたこちらの予想を覆すがっつり出演&八面六臂の大活躍!リベラーチェ風味のキッチュ&ポップな衣装も最高!!!
監督マシュー・ボーンの持ち味たる「悪趣味感」もバッチリ決まって、愉快痛快極まりない大エンターテイメント娯楽作でした!
・・・と、ここまでエクスクラメーションマーク多発で大絶賛しておいてアレなんですが、たしかに一本の映画としても、大ヒット映画の続編としても完成度の高い作品なのは十分承知の上であえて言います。
ボク、この映画大嫌いです。
※※※ 以下の愚痴はネタバレせざるを得ないので要注意 ※※※
まぁ、嫌いとは書いたものの、正確にいうと「哀しい」という感情です。
前作からのキャラクターが2名、今作で退場するんですが、その展開が、、、ねぇ。
まずは前作でヒロイン的ポジションだった、主人公のスパイ仲間のロキシー。
絶体絶命的状況の中で主人公と共に世界の危機を救った彼女が、あまりにあっけなく殺されます。しかも冒頭の15分くらいで。
彼女の「良い人」っぷりが発揮された直後のシーンだったので、この展開に正直ついていけなくて。
エンドロールの最後の最後まで、「で、やっぱり生きてましたってシーンがあるんだよね?」と思いながら観ちゃってたんですが、そんなシーンがないまま劇場の明かりが灯って上映終了。。。
ひょっとすると演じるソフィ・クックソン嬢のスケジュール的な問題かな?と思いつつ、でも、失礼ながら彼女はそんなに売れっ子の大スターというワケじゃあないし。
監督にも脚本家にもキャラクターへの愛はないのか!とまでは言わないけれど、彼女の退場とその演出には個人的には大疑問でした。
そしてもうひとり。
世界で一番セクシーなハゲ(ボク調べ)でお馴染みの、我らがマーク・ストロング叔父貴も今作で退場します。えぇ、死にますとも(泣)

ボク、この人がメチャメチャ好きなんですよ。
いろんな映画で「このハゲ、最近よく見るなぁ」とまだ名前を覚える前からその頭のカタチが妙に印象に残っていて、で、そのほとんどが悪役だったというね。
前作でも「いつマーク・ストロングは裏切るんだろう?」とハラハラしながら観てたっけ。
そんな叔父貴の退場。
ボクの中でこの『キングスマン』というシリーズはマーク・ストロングとコリン・ファースのセットで大好きな世界観だっただけに、残念という言葉以外が見つからない喪失感。
まぁ、コリン・ファースの無理矢理過ぎる復活劇の例もあるので、もしかするともしかするかも・・・いや、あれだけ泣かせの演出があっての退場だったから、それはないだろうなきっと。
続編のアナウンスが耳には入ってくるんだけど、マーク・ストロングのいない『キングスマン』はちょっと受け入れがたいです。
退場といえば、ペドロ・パスカル演じるウイスキーの最期もちょっとなぁ。
裏切り者といってしまえばそれまでだけど、彼は彼なりの正義感や信念があってのあのポジションだったはずなのに、
ミンチはねぇだろミンチは!
マシュー・ボーンの悪趣味感や悪ノリのセンスはキライじゃないけれど、ウイスキーのあんな姿は正直観たくなかった。。。
続編、どうなるんだろう?
主役のエグジーはアレ、スパイは引退ってラストなのかな。
さすがにスウェーデン国の王子となった身分でスパイ活動なんてできないだろうし。
ロキシーは死に、マーク・ストロングも退場して、オリジナルのメンバーはコリン・ファース演じるハリーのみ。
ぶっちゃけこのシリーズの「顔」は主演の彼よりもコリン・ファースだし、彼がいればシリーズの続行には支障がないのかもしれないけれど、かなり先行きが不安だったりします。
いや、大好きなシリーズだけにこんなコトは書きたくはなかったんだけどなぁ。。。
と、湿っぽいハナシで終わるのもアレなので、グランドシネマズに貼ってあったこんなポスターで〆。

いよいよ来月に迫って参りましたなぁ。
この極彩色の豪華絢爛なイメージに、いやがおうにも期待が高まるってもんです!
・・・でも、この蛇足極まるクソダッサイ副題はなんとかならんのか?
2018年01月05日
映画落穂拾い
年末年始の風邪っぴきにより、半ば強制的に寝正月とならざるを得なかったこの連休。
どうせ家で引き篭もるんだったら観逃していた映画でもこの際一通りクリアしとっかというワケで、そんな諸々を例によって落穂拾い形式にて。
今回は数があるので映画レヴューに必要なあれやこれやはばっさり省略して、ざっくり感想のみの省エネレヴューにて。
ドニー師父のイップマンシリーズの最新作にして、現時点で最高峰の功夫映画。
「なんでこれ劇場で観逃したかなぁ」と自己嫌悪しつつも、吹き替えが大塚芳忠さんだったので大満足。やっぱりドニーさんの声は芳忠さんじゃないとね!(功夫映画は吹き替えで観たい派)
予告編を見る限りでは面白可笑しいサバイバルコメディーっぽい印象を受けるんだけど、はっきり断言します。この映画、そんじょそこらのホラー映画なんかよりもよっぽど怖い!
当然、その怖さの根源には3.11の影があります。
7年前、怖いとか恐ろしいといった個人的な感情の遥か上を行く「この国はどうなってしまうんだろう・・・」という絶望感に襲われながら、昔見た映画『日本沈没』のラストシーンが脳裏をよぎったあの数日間、、、日常なんていとも簡単に崩壊するという現実を、この映画はまざまざと思い出させてくれました。
ネタバレになるから書かないけれど、これはもう脚本の勝利というか、藤原竜也をこの役にキャスティングした時点で勝ちが確定したようなもんだよね。気持ち良く裏切られたし素直に面白かった!
オリジナルの韓国版とは映画の性質そのものが異なるから安易に比較はできないけれど、ボクはこっちの方が好みのタイプかも。
ハ・ジョンウ、オ・ダルス、そしてぺ・ドゥナ・・・このキャスティングでつまらない映画が作れるもんなら作ってみやがれ!的な、観る前からもう面白いのが約束されている映画(笑)
ほぼほぼジョンウの一人芝居で展開していく物語なんだけど、改めて「上手いなぁ!」と唸ってしまうハ・ジョンウのその役者力に脱帽。
そしてそれを支えるオ・ダルスのカッコ良さにも惚れ惚れ、、、ってか、こんなにもオットコマエなオ・ダルスって初めてかも?吹き替えの声もやけにイケメンボイスだったし。こちとらいつものずっこけオジサン(失礼な!)なオ・ダルスに慣れちゃってるもんだから、それに慣れるまでは若干の違和感も(苦笑)
で、ドゥナ嬢に関してはもうアレだ、今からでも遅くないから世界遺産に指定して、その美貌や凛とした佇まいを後世に伝えるべく全地球的なムーブメントを起こしていくべきなのでは?と真顔で提案せざるを得ない存在感の美しさでした、、、ってか、結婚して!(バカか?)
映像特典にこの映画のプレミア試写会の模様が収録されていたんだけど、その会場にわざわざあのウォシャウスキー姉妹のお姉ちゃんの方が駆けつけてドゥナ嬢を絶賛。「アンタたち姉妹はどんだけぺ・ドゥナが大好きなんだよッ!!!」と思わず吹き出しちゃいました。
これも彼女の魔力が為せる業、、、ドゥナ、恐ろしい子!
(注:『マトリックス』で有名なウォシャウスキー姉妹はここ数年に手がけた映画やドラマ全ての作品でドゥナ嬢を起用し続けています)
最後にちょっと真面目な感想を。
ボクたちが『シン・ゴジラ』に3.11を重ねたように、韓国の人たちはこの映画にセウォル号の事件を重ねて観ていたのかも?と、作中で描写される政府やマスコミの対応にそんな思いを抱きました。登場する女性長官なんて、まんまアノ人だったし。
だからこそ、諦めない思いが奇跡を呼ぶラストに人々が共感して大ヒットに繋がったのかなと、、、まぁ、ボクの勝手な想像なんだけどね。
大晦日にBSでやっていた「大晦日だ一番!黒澤明祭り」(いや、そんなタイトルじゃなかったけれど)、ご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?
さて、これから大掃除に取り掛かるゾ!と鼻息を荒くしたとたん、付けっ放しにしていたTVから『七人の侍』が流れてきて、気がついたら大掃除をあっさりと放棄、続く『生きる』、『用心棒』、『椿三十郎』と夕方までどっぷりと黒澤明漬けになってしまったんですが(ダメ人間)、中でもこの『用心棒』の痛快無比で天衣無縫な面白さにヤラれてしまって。
以前に観た時は、、、といってももう20年以上も昔なんだけど、その時は正直「映画のお勉強」という意識が強くて。黒澤に小津、それにタルコフスキーやベルイマンなんかを映画ファンになりたてのボクは勉強と称して観まくったんですが、二十歳前後の田舎者の青二才(しかも童貞)にはあまりにチンプンカンプンで、ただただ「観た」というコト以外の収穫はなくて。。。
でも、四十路をオーバーした今、こうして改めて観てみると、その演出や画作りの力強さだったり三船敏郎が発する圧倒的なオーラや演技陣が醸し出す味だったりがいちいち胸に響いてしまって。
それに、当時は全く気がつかなかった「・・・え?こんな人も出てるの?!?!」な驚きが、まるで人物当てクイズの答え合わせをしているような楽しさがあって、「この20数年の間で、ボクも映画ファンとして少しは成長していたのかもしれないなぁ」的な感慨もひとしおふたしおごましお。
よし!来年は旧作を数多く観直す一年にしようと決めた、2017年最後の夕方でした。
以上、省エネレヴューと言いながら結局はダラダラと長くなってんじゃねぇかコノヤロウ!な落穂拾いでしたとさ、ぎゃふん!
どうせ家で引き篭もるんだったら観逃していた映画でもこの際一通りクリアしとっかというワケで、そんな諸々を例によって落穂拾い形式にて。
今回は数があるので映画レヴューに必要なあれやこれやはばっさり省略して、ざっくり感想のみの省エネレヴューにて。
『イップ・マン 継承』
ドニー師父のイップマンシリーズの最新作にして、現時点で最高峰の功夫映画。
「なんでこれ劇場で観逃したかなぁ」と自己嫌悪しつつも、吹き替えが大塚芳忠さんだったので大満足。やっぱりドニーさんの声は芳忠さんじゃないとね!(功夫映画は吹き替えで観たい派)
『サバイバルファミリー』
予告編を見る限りでは面白可笑しいサバイバルコメディーっぽい印象を受けるんだけど、はっきり断言します。この映画、そんじょそこらのホラー映画なんかよりもよっぽど怖い!
当然、その怖さの根源には3.11の影があります。
7年前、怖いとか恐ろしいといった個人的な感情の遥か上を行く「この国はどうなってしまうんだろう・・・」という絶望感に襲われながら、昔見た映画『日本沈没』のラストシーンが脳裏をよぎったあの数日間、、、日常なんていとも簡単に崩壊するという現実を、この映画はまざまざと思い出させてくれました。
『22年目の告白 私が殺人犯です』
ネタバレになるから書かないけれど、これはもう脚本の勝利というか、藤原竜也をこの役にキャスティングした時点で勝ちが確定したようなもんだよね。気持ち良く裏切られたし素直に面白かった!
オリジナルの韓国版とは映画の性質そのものが異なるから安易に比較はできないけれど、ボクはこっちの方が好みのタイプかも。
『トンネル 闇に鎖(とざ)された男』
ハ・ジョンウ、オ・ダルス、そしてぺ・ドゥナ・・・このキャスティングでつまらない映画が作れるもんなら作ってみやがれ!的な、観る前からもう面白いのが約束されている映画(笑)
ほぼほぼジョンウの一人芝居で展開していく物語なんだけど、改めて「上手いなぁ!」と唸ってしまうハ・ジョンウのその役者力に脱帽。
そしてそれを支えるオ・ダルスのカッコ良さにも惚れ惚れ、、、ってか、こんなにもオットコマエなオ・ダルスって初めてかも?吹き替えの声もやけにイケメンボイスだったし。こちとらいつものずっこけオジサン(失礼な!)なオ・ダルスに慣れちゃってるもんだから、それに慣れるまでは若干の違和感も(苦笑)
で、ドゥナ嬢に関してはもうアレだ、今からでも遅くないから世界遺産に指定して、その美貌や凛とした佇まいを後世に伝えるべく全地球的なムーブメントを起こしていくべきなのでは?と真顔で提案せざるを得ない存在感の美しさでした、、、ってか、結婚して!(バカか?)
映像特典にこの映画のプレミア試写会の模様が収録されていたんだけど、その会場にわざわざあのウォシャウスキー姉妹のお姉ちゃんの方が駆けつけてドゥナ嬢を絶賛。「アンタたち姉妹はどんだけぺ・ドゥナが大好きなんだよッ!!!」と思わず吹き出しちゃいました。
これも彼女の魔力が為せる業、、、ドゥナ、恐ろしい子!
(注:『マトリックス』で有名なウォシャウスキー姉妹はここ数年に手がけた映画やドラマ全ての作品でドゥナ嬢を起用し続けています)
最後にちょっと真面目な感想を。
ボクたちが『シン・ゴジラ』に3.11を重ねたように、韓国の人たちはこの映画にセウォル号の事件を重ねて観ていたのかも?と、作中で描写される政府やマスコミの対応にそんな思いを抱きました。登場する女性長官なんて、まんまアノ人だったし。
だからこそ、諦めない思いが奇跡を呼ぶラストに人々が共感して大ヒットに繋がったのかなと、、、まぁ、ボクの勝手な想像なんだけどね。
『用心棒』
大晦日にBSでやっていた「大晦日だ一番!黒澤明祭り」(いや、そんなタイトルじゃなかったけれど)、ご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?
さて、これから大掃除に取り掛かるゾ!と鼻息を荒くしたとたん、付けっ放しにしていたTVから『七人の侍』が流れてきて、気がついたら大掃除をあっさりと放棄、続く『生きる』、『用心棒』、『椿三十郎』と夕方までどっぷりと黒澤明漬けになってしまったんですが(ダメ人間)、中でもこの『用心棒』の痛快無比で天衣無縫な面白さにヤラれてしまって。
以前に観た時は、、、といってももう20年以上も昔なんだけど、その時は正直「映画のお勉強」という意識が強くて。黒澤に小津、それにタルコフスキーやベルイマンなんかを映画ファンになりたてのボクは勉強と称して観まくったんですが、二十歳前後の田舎者の青二才(しかも童貞)にはあまりにチンプンカンプンで、ただただ「観た」というコト以外の収穫はなくて。。。
でも、四十路をオーバーした今、こうして改めて観てみると、その演出や画作りの力強さだったり三船敏郎が発する圧倒的なオーラや演技陣が醸し出す味だったりがいちいち胸に響いてしまって。
それに、当時は全く気がつかなかった「・・・え?こんな人も出てるの?!?!」な驚きが、まるで人物当てクイズの答え合わせをしているような楽しさがあって、「この20数年の間で、ボクも映画ファンとして少しは成長していたのかもしれないなぁ」的な感慨もひとしおふたしおごましお。
よし!来年は旧作を数多く観直す一年にしようと決めた、2017年最後の夕方でした。
以上、省エネレヴューと言いながら結局はダラダラと長くなってんじゃねぇかコノヤロウ!な落穂拾いでしたとさ、ぎゃふん!
2018年01月04日
不穏!不穏!不穏!映画『ゲット・アウト』
新年一発目、2018年の映画姫始め、、、あ、いっけね、年の初めから下品なシモネタなんて最低だよね。今年こそはちゃんとしたオトナになろうとつい5分前くらいに決意したばかりだというのに、、、
では改めて。
2018年の映画筆下ろしはこんな映画から(ホント最低だ…)

【ストーリー】
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。
その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる…。
各方面から大絶賛の評が続々と耳に聞こえてくる今作、いよいよ長野上陸でございます!
で、感想と言いますと、、、
おもしろかったぁぁぁ~~ッ!!!
言葉を尽くしてその面白さをだらだらと語るよりも、単純明快なこのひとことの方が今作の持つ衝撃を言い表しているような気がするので、今回はこれにて終了~
ではあまりに省エネルック(?)過ぎるので、蛇足とは知りながらも個人的感想なんかをネタバレをつつらつらと。
この映画、とにかく不穏!
まるで不穏が服を着て歩いている、そんな映画(どんな映画だ?)
キャッチコピーにもあるように、「なにかがおかしい」という抽象的かつ決定的な不安感に全編が支配されていて、笑顔の端に現れる一瞬の悪意だったり、何気ない会話の中にふと訪れる静寂だったりと、決定的な何かは起こらないもののそんな不穏の焦らしプレイが延々と続き、そしてついに、、、
と、ここから先は観てからのお楽しみ。
伏線の貼り方や回収の仕方もお見事。
前半の何気ないシーンの意味に後半になって「・・・あッ!」と気づかされる場面が何度もあって、しかもそれが決して単なるサプライズ狙いではなくストーリーや登場人物の造形により厚みを持たせるという脚本の上手さ。
出演陣もすこぶる好印象で、大スターこそいないけれどちゃんと芝居の出来る俳優を適材適所に配置して、演技のアンサンブルの調和がしっかり取れていました。
当たり前っちゃあ当たり前なんだけど、これがなかなか難しいんだよねぇ。
最高に面白い脚本に、迫真の演技陣。予算の大小なんか関係なくそりゃあ大ヒットするよね。
ってか、ヒットしなきゃおかしいよ!
ジャンル的にはサスペンスだったりスリラーになるんだろうけれど、個人的には悪意に満ちたブラックコメディーという後味でもあり、後半の物語的飛躍でホラー的なニュアンスも加味されたりと、一筋縄では亀甲縛りできないそんな多面性も今作の魅力だと思います。
2018年のスタートがこの映画で本当に良かった!
予告編にもある、黒人女性がひきつった笑顔で「No...no...no.no.no.nononononono...」と連呼するシーン、、、ハッキリ書きます。ここ最近観た全ての映画、、、否、全ての出来事の中で一番怖かったデス(涙)
では改めて。
2018年の映画筆下ろしはこんな映画から(ホント最低だ…)
『ゲット・アウト』
【ストーリー】
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えていた。
その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入っていた。そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかってくる…。
各方面から大絶賛の評が続々と耳に聞こえてくる今作、いよいよ長野上陸でございます!
で、感想と言いますと、、、
おもしろかったぁぁぁ~~ッ!!!
言葉を尽くしてその面白さをだらだらと語るよりも、単純明快なこのひとことの方が今作の持つ衝撃を言い表しているような気がするので、今回はこれにて終了~
ではあまりに省エネルック(?)過ぎるので、蛇足とは知りながらも個人的感想なんかをネタバレをつつらつらと。
この映画、とにかく不穏!
まるで不穏が服を着て歩いている、そんな映画(どんな映画だ?)
キャッチコピーにもあるように、「なにかがおかしい」という抽象的かつ決定的な不安感に全編が支配されていて、笑顔の端に現れる一瞬の悪意だったり、何気ない会話の中にふと訪れる静寂だったりと、決定的な何かは起こらないもののそんな不穏の焦らしプレイが延々と続き、そしてついに、、、
と、ここから先は観てからのお楽しみ。
伏線の貼り方や回収の仕方もお見事。
前半の何気ないシーンの意味に後半になって「・・・あッ!」と気づかされる場面が何度もあって、しかもそれが決して単なるサプライズ狙いではなくストーリーや登場人物の造形により厚みを持たせるという脚本の上手さ。
出演陣もすこぶる好印象で、大スターこそいないけれどちゃんと芝居の出来る俳優を適材適所に配置して、演技のアンサンブルの調和がしっかり取れていました。
当たり前っちゃあ当たり前なんだけど、これがなかなか難しいんだよねぇ。
最高に面白い脚本に、迫真の演技陣。予算の大小なんか関係なくそりゃあ大ヒットするよね。
ってか、ヒットしなきゃおかしいよ!
ジャンル的にはサスペンスだったりスリラーになるんだろうけれど、個人的には悪意に満ちたブラックコメディーという後味でもあり、後半の物語的飛躍でホラー的なニュアンスも加味されたりと、一筋縄では亀甲縛りできないそんな多面性も今作の魅力だと思います。
2018年のスタートがこの映画で本当に良かった!
予告編にもある、黒人女性がひきつった笑顔で「No...no...no.no.no.nononononono...」と連呼するシーン、、、ハッキリ書きます。ここ最近観た全ての映画、、、否、全ての出来事の中で一番怖かったデス(涙)
2017年12月27日
至福のひとときラランスタイム
某月某日。
映画までの時間にちらっと空きがあったのと、外のあまりの寒さに地下の隠れ家にて暖をとろうとお久しぶりのラランスタイム。
この日は97ペコキューリ(腹ペコ具合を示す数値。100ペコキューリで餓死)だったので、迷うコトなくトマトソーススパゲッティをオーダー。

このスパゲッティの美味しさについては、もう口が酸っぱくなって鼻が甘くなるくらいにこのブログで何度も言及しているので、
美味しいモンは何度食べてもやっぱり美味いに決まってる!
という簡潔かつ宇宙の真理なひとことで察してくださいませ。

この日のスープはレンズ豆と西洋ネギのポタージュスープ。
今まで意識したコトはなかったけれど、豆類のほくほく感とネギの風味って相性が非常に良いんですなぁ。外の寒さもあってか、ひとくち飲んだ瞬間の優しいんだけどインパクトを感じる深い味わいにすっかりヤラれてちゃいました。
ラランスさんのスープは数あれど、個人的には上位ランキング入り確実な美味しさだったなぁ。
お腹も満たされて、さてゆっくりと読書でもすんべかと、いつもならオサレな店内で読むのは憚られるような悪趣味テイストたっぷりの書物を取り出すトコロなんですが、今回はスマホにて読書。
「昭和13年に書かれたブレードランナー」と一部の好事家の間で話題となった蘭郁二郎の「脳波操縦士」を青空文庫のスマホアプリにて。
とても昭和の10年代、、、というか日中戦争の真っ最中に書かれたとはにわかには信じがたいほどにSFマインドに溢れた短編で、人造人間とその想像主、そして人間との奇妙な三角関係を描いているそのストーリーはたしかにブレードランナーにおけるレイチェルの哀しみを連想させるし、ぺ・ドゥナ主演の『空気人形』の雰囲気もちらっと脳裏をよぎって、もともと掌編ではあるけれど10分程度で一気に完読。
この作者の他の作品も読みたい!と検索してみたところ、なんと昭和19年に31歳の若さで戦死されたとの記述が。
こんな近代的センスに満ちた小説を書いた人が、戦争に駆り出され南方の地で若くして亡くなるという不条理に、作品の衝撃以上に胸が締め付けられる思いでした・・・
青空文庫で無料で読めるので、興味のある方は是非。
ちなみに、青空文庫とは版権フリーになった小説や文章をネット上に公開しているサイトで、いわばネットの図書館のようなモノです。
無料で読めるからといって決して怪しげなシロモノではないのでご安心くださいませ。
で、
だ。
「こんな面白い小説を読んだ後は、やっぱり甘いモノが恋しくなりますなぁ」という謎の論理のもと、追加注文でお馴染みのアレをば。

お馴染みの例のアレでござい(笑)
ラランスさんのホットケーキ、割と久しぶりだったのでまずは何もつけずにプレーンのままでパクリ。
「あれ?美味しい美味しいとは思っていたけれど、生地そのまんまってこんなに美味しかったっけ???」
と、もう何度も食べているのにもかかわらず、何故かこのタイミングで新鮮な驚きが。
これがラランスさんの弛み無い企業努力の末のマイナーチェンジの賜物なのか、それともボクがただの味オンチだからなのかは???だけど、と、と、とにかくだ!その美味しさに改めて感動した次第。
美味しい食事とデザート、そして面白い小説、そしてなにより居心地の良い空間。
休日の過ごし方としては、かなり贅沢な時間となりました。

良いお店には人柄ならぬ店柄が宿るというけれど、ラランスさんの店構えにはそんな言葉に説得力を与える何かがあるような気がします。
と、ここでラランスさんとは全然関係ない写真を一枚。

これは『スター・ウォーズ』新三部作のヒロイン、レイを演じるデイジー・リドリー嬢が『最後のジェダイ』撮影中の風景をインスタにアップした中の一枚なんだけど、この写真が大好きでさぁ。
師匠をおんぶする弟子の構図が、『帝国の逆襲』のルークとヨーダとも重なってなんとも味わい深くて。
それに、写真に写っている2人がなんとも楽しそうでしょ。
うん、うんうん、うんうんうん!こんな『最後のジェダイ』が観たかった、、、(涙)
・・・あ、あ、いや、『最後のジェダイ』も嫌いじゃないんだけどね。
以上、前回記事で書き忘れてた愚痴を改めて吐きだしてみたとさ。
映画までの時間にちらっと空きがあったのと、外のあまりの寒さに地下の隠れ家にて暖をとろうとお久しぶりのラランスタイム。
この日は97ペコキューリ(腹ペコ具合を示す数値。100ペコキューリで餓死)だったので、迷うコトなくトマトソーススパゲッティをオーダー。
このスパゲッティの美味しさについては、もう口が酸っぱくなって鼻が甘くなるくらいにこのブログで何度も言及しているので、
美味しいモンは何度食べてもやっぱり美味いに決まってる!
という簡潔かつ宇宙の真理なひとことで察してくださいませ。
この日のスープはレンズ豆と西洋ネギのポタージュスープ。
今まで意識したコトはなかったけれど、豆類のほくほく感とネギの風味って相性が非常に良いんですなぁ。外の寒さもあってか、ひとくち飲んだ瞬間の優しいんだけどインパクトを感じる深い味わいにすっかりヤラれてちゃいました。
ラランスさんのスープは数あれど、個人的には上位ランキング入り確実な美味しさだったなぁ。
お腹も満たされて、さてゆっくりと読書でもすんべかと、いつもならオサレな店内で読むのは憚られるような悪趣味テイストたっぷりの書物を取り出すトコロなんですが、今回はスマホにて読書。
「昭和13年に書かれたブレードランナー」と一部の好事家の間で話題となった蘭郁二郎の「脳波操縦士」を青空文庫のスマホアプリにて。
とても昭和の10年代、、、というか日中戦争の真っ最中に書かれたとはにわかには信じがたいほどにSFマインドに溢れた短編で、人造人間とその想像主、そして人間との奇妙な三角関係を描いているそのストーリーはたしかにブレードランナーにおけるレイチェルの哀しみを連想させるし、ぺ・ドゥナ主演の『空気人形』の雰囲気もちらっと脳裏をよぎって、もともと掌編ではあるけれど10分程度で一気に完読。
この作者の他の作品も読みたい!と検索してみたところ、なんと昭和19年に31歳の若さで戦死されたとの記述が。
こんな近代的センスに満ちた小説を書いた人が、戦争に駆り出され南方の地で若くして亡くなるという不条理に、作品の衝撃以上に胸が締め付けられる思いでした・・・
青空文庫で無料で読めるので、興味のある方は是非。
ちなみに、青空文庫とは版権フリーになった小説や文章をネット上に公開しているサイトで、いわばネットの図書館のようなモノです。
無料で読めるからといって決して怪しげなシロモノではないのでご安心くださいませ。
で、
だ。
「こんな面白い小説を読んだ後は、やっぱり甘いモノが恋しくなりますなぁ」という謎の論理のもと、追加注文でお馴染みのアレをば。
お馴染みの例のアレでござい(笑)
ラランスさんのホットケーキ、割と久しぶりだったのでまずは何もつけずにプレーンのままでパクリ。
「あれ?美味しい美味しいとは思っていたけれど、生地そのまんまってこんなに美味しかったっけ???」
と、もう何度も食べているのにもかかわらず、何故かこのタイミングで新鮮な驚きが。
これがラランスさんの弛み無い企業努力の末のマイナーチェンジの賜物なのか、それともボクがただの味オンチだからなのかは???だけど、と、と、とにかくだ!その美味しさに改めて感動した次第。
美味しい食事とデザート、そして面白い小説、そしてなにより居心地の良い空間。
休日の過ごし方としては、かなり贅沢な時間となりました。
良いお店には人柄ならぬ店柄が宿るというけれど、ラランスさんの店構えにはそんな言葉に説得力を与える何かがあるような気がします。
と、ここでラランスさんとは全然関係ない写真を一枚。
これは『スター・ウォーズ』新三部作のヒロイン、レイを演じるデイジー・リドリー嬢が『最後のジェダイ』撮影中の風景をインスタにアップした中の一枚なんだけど、この写真が大好きでさぁ。
師匠をおんぶする弟子の構図が、『帝国の逆襲』のルークとヨーダとも重なってなんとも味わい深くて。
それに、写真に写っている2人がなんとも楽しそうでしょ。
うん、うんうん、うんうんうん!こんな『最後のジェダイ』が観たかった、、、(涙)
・・・あ、あ、いや、『最後のジェダイ』も嫌いじゃないんだけどね。
以上、前回記事で書き忘れてた愚痴を改めて吐きだしてみたとさ。
2017年12月24日
観たゾ!『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』
本日はお日柄も良くクリスマスのイブ。
そんな世の中の聖夜ムードとは一切関係なく、今回ばかりはいつもの如きくっだらねぇ前フリや前戯はナシの方向でいきなり本題へと雪雪崩式に。
何故ならば、映画ファンにとってちょっと特別な例のアレを観てきましたよってオハナシなので。

【ストーリー】
・・・は敢えて書きません。なにせ全てがネタバレになるような気がするので。
ネタバレに繋がるストーリー上のあれこれは書かないつもりではいるんですが、それでもぽろっと口が滑ってしまう可能性もあるので、「劇場で観るまでは一切の情報はシャットアウトしてるんじゃい!」という方は、今すぐこのページを閉じて頂くのが吉。
世界中でその賛否が真っ二つに分かれているスター・ウォーズの最新作、つい先日もアメリカで「今作をシリーズのナンバリングから外せ!」という署名活動が始まったと風の噂で耳にしたけれど、なるほどそう荒ぶりたくなる気持ちも分からなくはないかな、、、というのが正直な感想だったりします。
具体的には書かないけれど、とにかく脚本が雑過ぎる!
「オマエは太平洋戦争末期の帝国陸海軍か?!」とツッコミたくなるほどに組織としてダメダメなレジスタンスの描写だったり、サプライズ的展開を狙うあまりストーリーテリングが破たんしかけていたりと、素人のボクの目からみてもちょっと言い訳ができないレベルで絶句してしまうシーンが連発する有様。アンディ・サーキスやベニチオ・デル・トロの無駄遣いっぷり、一体なんなのアレ?!?!
それと、ルークの扱いについて。
今作のルーク・スカイウォーカーの描き方は、シリーズに思い入れのある方ほど受け入れられないような気がする。。。
でも、、、
これが自分でも不思議なんだけれど、後味は決して悪くない、、、というよりも、ぶっちゃけ観終って時間が経つにつれどんどんと印象が良くなっていくというなんとも摩訶不思議な舌触り。
それはきっと、この映画で監督のライアン・ジョンソンが提示した「スター・ウォーズの新たなる可能性」が心に響いたんだと思う。
これまたネタバレになるので詳しく書けないのが非常にもどかしいんだけど、今作はスター・ウォーズという偉大なる様式美(マンネリズムと置き換えも可)を情け容赦なく徹底的に破壊し尽くします。ルーカスが生み出しファンが愛したキャラ達や様々なあれやこれやも星一徹ばりのちゃぶ台返しで即刻退場&全否定。
古参ファンからすれば改悪とも受け取られかねないこの変革が、ボクにはなんだか爽やかに感じられて。
しかも、そんな映画内破壊行為の末にたどり着いたのがシリーズのスタート作たるエピソード4の根底に流れていた「とある思い」だったという、なんとも素晴らしき原点回帰!
もっとファンが喜ぶようなシーンや設定を盛り込んで「みんなが喜ぶスター・ウォーズってこういう感じでしょ?」的な方向に持っていこうと思えばいくらでも出来た筈なのに、、、しかもスピンオフではなくナンバリングタイトルである正史(カノン)でこんな大胆な挑戦をやってのけたライアン・ジョンソンのその心意気や良し。
ある評論家が今作を聖書になぞらえて、それまでのシリーズを旧約聖書だとすれば今作以降のシリーズは新約聖書になると読み解いていたけれど、ああなるほどと膝を打った次第。
ただ、そんな意味でも一本の映画としては決して褒められた出来じゃないという否定しがたい事実が本当に、、、心底惜しいんだよなぁ。
映画としての志さえ良ければ作品の出来不出来は関係ないのか?と問われれば絶対にそんなコトはなくて。
映画は芸術作品であると同時に、商品でもあるワケで。
商品である以上は、より多くのユーザーを満足させるのが至上命題。
ボク個人としては肯定的に感じる部分も多いけれど、これほどまでに「否」と意思表明する人が多いという時点で、今作はスター・ウォーズの最新作という以前に商品として失敗作なのかもしれないなぁと、、、
と、ここで今月の映画秘宝の表紙。

劇中のとあるシーン、そしてキャリー・フィッシャーがもういないという現実とも重なって、こんなもの見せられたら泣かざるをえまいて(ってか実際泣いた)
というワケで、ボクにとってのスター・ウォーズ最新作をざっくりひとことでまとめるならば「勝負に勝って試合に負けた」と、そんな映画でしたとさ。
あ、最後に。
これまた賛否両論な新キャラのローズさん。

監督がこの映画に込めた思いを体現する存在でもあり、演じるベトナム系アメリカ人のケリー・マリー・トランさんの庶民感覚溢れるビジュアルも含めて、ボク的には非常に好感が持てました。
『フォースの覚醒』ではイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアン大先生が、そして『ローグ・ワン』ではチアン・ウェンやドニーさんがと新世紀のスター・ウォーズはアジア系の活躍が嬉しいので、我が国からもどなたか出馬してくれないかなぁ。
個人的には、フォースに調和をもたらそうと尽力する銀河の大御所チックの役どころ(『仁義なき戦い』でいえば内田朝雄が演じた大久保長老的存在)で仲代達也さんに一票。
・・・あ、最後の最後にもうひとこと。
感動の再開を果たした直後ですら年老いたルークにたしなめられるほどのR2‐D2の毒舌っぷり、、、相変わらずとはいえどんだけだよッ???
そんな世の中の聖夜ムードとは一切関係なく、今回ばかりはいつもの如きくっだらねぇ前フリや前戯はナシの方向でいきなり本題へと雪雪崩式に。
何故ならば、映画ファンにとってちょっと特別な例のアレを観てきましたよってオハナシなので。
『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』
【ストーリー】
・・・は敢えて書きません。なにせ全てがネタバレになるような気がするので。
※※※ 注意 ※※※
ネタバレに繋がるストーリー上のあれこれは書かないつもりではいるんですが、それでもぽろっと口が滑ってしまう可能性もあるので、「劇場で観るまでは一切の情報はシャットアウトしてるんじゃい!」という方は、今すぐこのページを閉じて頂くのが吉。
世界中でその賛否が真っ二つに分かれているスター・ウォーズの最新作、つい先日もアメリカで「今作をシリーズのナンバリングから外せ!」という署名活動が始まったと風の噂で耳にしたけれど、なるほどそう荒ぶりたくなる気持ちも分からなくはないかな、、、というのが正直な感想だったりします。
具体的には書かないけれど、とにかく脚本が雑過ぎる!
「オマエは太平洋戦争末期の帝国陸海軍か?!」とツッコミたくなるほどに組織としてダメダメなレジスタンスの描写だったり、サプライズ的展開を狙うあまりストーリーテリングが破たんしかけていたりと、素人のボクの目からみてもちょっと言い訳ができないレベルで絶句してしまうシーンが連発する有様。アンディ・サーキスやベニチオ・デル・トロの無駄遣いっぷり、一体なんなのアレ?!?!
それと、ルークの扱いについて。
今作のルーク・スカイウォーカーの描き方は、シリーズに思い入れのある方ほど受け入れられないような気がする。。。
でも、、、
これが自分でも不思議なんだけれど、後味は決して悪くない、、、というよりも、ぶっちゃけ観終って時間が経つにつれどんどんと印象が良くなっていくというなんとも摩訶不思議な舌触り。
それはきっと、この映画で監督のライアン・ジョンソンが提示した「スター・ウォーズの新たなる可能性」が心に響いたんだと思う。
これまたネタバレになるので詳しく書けないのが非常にもどかしいんだけど、今作はスター・ウォーズという偉大なる様式美(マンネリズムと置き換えも可)を情け容赦なく徹底的に破壊し尽くします。ルーカスが生み出しファンが愛したキャラ達や様々なあれやこれやも星一徹ばりのちゃぶ台返しで即刻退場&全否定。
古参ファンからすれば改悪とも受け取られかねないこの変革が、ボクにはなんだか爽やかに感じられて。
しかも、そんな映画内破壊行為の末にたどり着いたのがシリーズのスタート作たるエピソード4の根底に流れていた「とある思い」だったという、なんとも素晴らしき原点回帰!
もっとファンが喜ぶようなシーンや設定を盛り込んで「みんなが喜ぶスター・ウォーズってこういう感じでしょ?」的な方向に持っていこうと思えばいくらでも出来た筈なのに、、、しかもスピンオフではなくナンバリングタイトルである正史(カノン)でこんな大胆な挑戦をやってのけたライアン・ジョンソンのその心意気や良し。
ある評論家が今作を聖書になぞらえて、それまでのシリーズを旧約聖書だとすれば今作以降のシリーズは新約聖書になると読み解いていたけれど、ああなるほどと膝を打った次第。
ただ、そんな意味でも一本の映画としては決して褒められた出来じゃないという否定しがたい事実が本当に、、、心底惜しいんだよなぁ。
映画としての志さえ良ければ作品の出来不出来は関係ないのか?と問われれば絶対にそんなコトはなくて。
映画は芸術作品であると同時に、商品でもあるワケで。
商品である以上は、より多くのユーザーを満足させるのが至上命題。
ボク個人としては肯定的に感じる部分も多いけれど、これほどまでに「否」と意思表明する人が多いという時点で、今作はスター・ウォーズの最新作という以前に商品として失敗作なのかもしれないなぁと、、、
と、ここで今月の映画秘宝の表紙。

劇中のとあるシーン、そしてキャリー・フィッシャーがもういないという現実とも重なって、こんなもの見せられたら泣かざるをえまいて(ってか実際泣いた)
というワケで、ボクにとってのスター・ウォーズ最新作をざっくりひとことでまとめるならば「勝負に勝って試合に負けた」と、そんな映画でしたとさ。
あ、最後に。
これまた賛否両論な新キャラのローズさん。

監督がこの映画に込めた思いを体現する存在でもあり、演じるベトナム系アメリカ人のケリー・マリー・トランさんの庶民感覚溢れるビジュアルも含めて、ボク的には非常に好感が持てました。
『フォースの覚醒』ではイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアン大先生が、そして『ローグ・ワン』ではチアン・ウェンやドニーさんがと新世紀のスター・ウォーズはアジア系の活躍が嬉しいので、我が国からもどなたか出馬してくれないかなぁ。
個人的には、フォースに調和をもたらそうと尽力する銀河の大御所チックの役どころ(『仁義なき戦い』でいえば内田朝雄が演じた大久保長老的存在)で仲代達也さんに一票。
・・・あ、最後の最後にもうひとこと。
感動の再開を果たした直後ですら年老いたルークにたしなめられるほどのR2‐D2の毒舌っぷり、、、相変わらずとはいえどんだけだよッ???
2017年12月17日
映画落穂拾い
いよいよ公開されましたなぁ、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』。
今、宇多丸師匠の最後のジェダイ評をradikoで聴きながらコレを書いているんですが、、、う~ん、どうしよう(困惑)
本当なら今夜観に行こうと思っていたんですが、ネットで予約しようとグラシネのHPにアクセスしたトコロ、そのあまりの混雑っぷり断念。
熱狂がもう少し収まったあたりで観に行こうかなと思っていたんだけど、これは真偽の程を確認しに早々に観に行かねば。。。
というワケで、そんな遠い昔に遥か彼方の銀河系で行われた宇宙戦争とは一切関係なく、北信の片隅にて毎度お馴染みの落穂拾い。今回は2本まとめて。

【ストーリー】
1994年、イギリスの歴史家デビッド・アービングが主張する「ホロコースト否定論」を看過することができないユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、自著の中でアービングの説を真っ向から否定。アービングは名誉毀損で彼女を提訴するという行動に出る。
訴えられた側に立証責任があるイギリスの司法制度において、リップシュタットは「ホロコースト否定論」を崩す必要があった。そんな彼女のために組織されたイギリス人大弁護団によるアウシュビッツの現地調査など、歴史の真実の追求が始まり、2000年1月、多くのマスコミの注目が集まる中、王立裁判所で歴史的裁判が開廷した…。
否定と肯定、このタイトルだと新婚さんいらっしゃいに出てくるYES・NO枕を連想してついついエロい映画かと錯覚してしまいがちだけど(そんなのオメェだけだよ!)、上に貼ったストーリーを読んで頂ければ一目瞭然、エロとは真逆の至って真面目な映画です。
自らの歴史観や主義主張の為に意図的に資料を改ざんし事実を捻じ曲げようとする歴史改竄主義はなにもこの映画の中だけの存在ではなく、、、というか、ネット上にはもううんざりするほどに彼らが発した言葉の数々が溢れかえっています。
偏った愛国心を振りかざしてはやれ南京虐殺はねつ造だとか、関東大震災時に主に朝鮮系の人々に対して振るわれた不当な暴力(はっきり書いてしまうと虐殺)はデマだのと。
そのくせ、ここではちょっと書けないくらいに悪辣かつ下品で恥知らずな言葉で隣国の人々を嘲笑するいわゆるネトウヨの言動は、今作に登場するアービングの姿に重なります。
もちろん、政府やメディアが発信する情報をそのまま盲信することほど危険なことはないし、そもそも正義や価値観なんて時代や状況によって千変万化する危うさを常にはらんではいます。
けれど、実際に起こった出来事はどんなに時が経とうとも、どんなに人間の有り様が変わろうとも覆せやしないし、そこで失われてしまった生命は帰ってはこない。その事実こそが「真実」なんだと思います。
自分勝手な思想信条の為に真実に目を瞑るどころか改竄しようとするその行為は、死者に対する冒涜であり未来への裏切り以外の何ものでもないとボクは考えるし、昨今世界に蔓延しつつある不寛容さとも繋がる深刻な危機のひとつでもあるような気がします。
そんな意味に於いて、今作は今観るべき映画だと思います。世に溢れるその手の妄言に振り回されない為にも。
・・・と、いつになく大上段からの物言いになっちゃった、ゴメン。

【ストーリー】
静かな田舎町で児童失踪事件が相次いで起きていた。内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが…。
泣く子も黙るモダンホラーの巨匠、スティーブン・キングの傑作小説の再映像化の今作は、『シックス・センス』の記録を抜いてホラー史上ナンバー1というなんとビックリ超特大のホームランメガヒット!
原作を読んだのはもう遥か昔だけど、「殺人ピエロのお話かと思ったら、ラブクラフトみたいなコズミックホラーじゃんこれ!」的な後半のビックリ展開が最高に楽しかったのを覚えていて、今作も密かに期待をしていたんだけど、、、
うんうん、こりゃあ大ヒットするわな♪
と大納得の傑作でした。
本作はホラーというよりはダークファンタジー寄りな作風になっていて、青春前夜の思春期入口な子供たちが街を覆う邪悪な影に立ち向かうという、ある意味王道展開な燃えて泣かせる仕様になっております。
気弱なもやしっ子たちが勇気を奮い立たせて立ち上がる姿や凛々しく成長するその様はホラー版『グーニーズ』な趣きがあって、少年時代の郷愁が胸に溢れてくるようなシーンは同じキング原作の『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせて、恐怖や怖さだけじゃないいわゆる「普通の映画の楽しさ」に溢れているのか大ヒットの大きな要因なんじゃないかなと。
じゃあ怖くないのかというと、さにあらずんば虎児を得ず。
しっかり、ちゃんと、堂々と怖い!
冒頭、主人公の弟が邪悪な存在と戯れるシーンのその禍々しさと哀しさ、そして張り裂けんばかりの痛々しさはちょっと筆舌に尽くしがたいほど。間違いなくここ数年のホラー映画の中でも屈指の名シーンだと思います。
殺人ピエロことジョン・ウェイン・ゲイシー、、、もといペニー・ワイズを演じるのは、新進気鋭のイケメン男子ビル・スカルスガルド。
最初に彼がペニー・ワイズを演じると聞いた時には、「え?なんであんなイケメンが?!?!」とかなり驚いたもんです。だってさ、イケメンの売れっ子俳優が演る役じゃないでしょ、気狂い殺人ピエロなんて。
でも、これがドンピシャなキャスティング!
邪悪なんだけどご陽気で、途轍もなく恐ろしいんだけどユーモラス。そんな地獄の道化師(by江戸川乱歩)を全身全霊を込めて演じているスカルスガルドのなんと楽しそうなことか!
四肢をごにゃごにゃとコミカルに動かしながらも、目が圧倒的に怖いんだよねぇ。
『ダーク・ナイト』のヒース・レジャーの目には狂気が宿っていたけれど、今作のスカルスガルドの目には狂気というよりは「無」。その眼の奥には真っ黒な空虚が広がっていました。
子役たちもスゴかった!
物語をリードする大人は誰一人として登場しない物語なので、全てを決するのは子役たちの演技にかかっているといっても過言ではないんですが、そんな心配は無問題。
「あれ?この子ってあの映画のあの子だよね」というスター子役たちが大挙登場しているので、ヘタな大人なんかよりもよっぽど芸達者で安心感たっぷりでした。
このあたりの層の厚さが流石ハリウッドなんだよなぁ。
あのクソ、、、もといウンチ長い原作が2時間ちょっとで収まるワケがなく、今作は第一章となります。
超特大の大ヒットなので、当然第二章が製作されるでしょう。
原作を知る者としては嬉しい反面、今作の子役たちの活躍があまりに素晴らし過ぎたので、「この子、成長した第二部では〇〇じゃうんだよなぁ・・・」とオジサン哀しくなっちゃった(涙)
あと、原作で大きな意味を持つある動物が様々なカタチやモチーフで映画内に登場していて、これもちょっとしたワクワクポイントでした。
というワケで、これを読んでるとらうささんは今すぐ劇場に走るコト!(命令)
で、ほそっぱちさんはレンタルが開始されたら即刻祭りを開催するコト!(指令)
以上、「明日はスター・ウォーズ混んでっかなぁ、、、うん、混んでるよなやっぱ・・・」な映画落穂拾いでしたとさ。
今、宇多丸師匠の最後のジェダイ評をradikoで聴きながらコレを書いているんですが、、、う~ん、どうしよう(困惑)
本当なら今夜観に行こうと思っていたんですが、ネットで予約しようとグラシネのHPにアクセスしたトコロ、そのあまりの混雑っぷり断念。
熱狂がもう少し収まったあたりで観に行こうかなと思っていたんだけど、これは真偽の程を確認しに早々に観に行かねば。。。
というワケで、そんな遠い昔に遥か彼方の銀河系で行われた宇宙戦争とは一切関係なく、北信の片隅にて毎度お馴染みの落穂拾い。今回は2本まとめて。
『否定と肯定』

【ストーリー】
1994年、イギリスの歴史家デビッド・アービングが主張する「ホロコースト否定論」を看過することができないユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、自著の中でアービングの説を真っ向から否定。アービングは名誉毀損で彼女を提訴するという行動に出る。
訴えられた側に立証責任があるイギリスの司法制度において、リップシュタットは「ホロコースト否定論」を崩す必要があった。そんな彼女のために組織されたイギリス人大弁護団によるアウシュビッツの現地調査など、歴史の真実の追求が始まり、2000年1月、多くのマスコミの注目が集まる中、王立裁判所で歴史的裁判が開廷した…。
否定と肯定、このタイトルだと新婚さんいらっしゃいに出てくるYES・NO枕を連想してついついエロい映画かと錯覚してしまいがちだけど(そんなのオメェだけだよ!)、上に貼ったストーリーを読んで頂ければ一目瞭然、エロとは真逆の至って真面目な映画です。
自らの歴史観や主義主張の為に意図的に資料を改ざんし事実を捻じ曲げようとする歴史改竄主義はなにもこの映画の中だけの存在ではなく、、、というか、ネット上にはもううんざりするほどに彼らが発した言葉の数々が溢れかえっています。
偏った愛国心を振りかざしてはやれ南京虐殺はねつ造だとか、関東大震災時に主に朝鮮系の人々に対して振るわれた不当な暴力(はっきり書いてしまうと虐殺)はデマだのと。
そのくせ、ここではちょっと書けないくらいに悪辣かつ下品で恥知らずな言葉で隣国の人々を嘲笑するいわゆるネトウヨの言動は、今作に登場するアービングの姿に重なります。
もちろん、政府やメディアが発信する情報をそのまま盲信することほど危険なことはないし、そもそも正義や価値観なんて時代や状況によって千変万化する危うさを常にはらんではいます。
けれど、実際に起こった出来事はどんなに時が経とうとも、どんなに人間の有り様が変わろうとも覆せやしないし、そこで失われてしまった生命は帰ってはこない。その事実こそが「真実」なんだと思います。
自分勝手な思想信条の為に真実に目を瞑るどころか改竄しようとするその行為は、死者に対する冒涜であり未来への裏切り以外の何ものでもないとボクは考えるし、昨今世界に蔓延しつつある不寛容さとも繋がる深刻な危機のひとつでもあるような気がします。
そんな意味に於いて、今作は今観るべき映画だと思います。世に溢れるその手の妄言に振り回されない為にも。
・・・と、いつになく大上段からの物言いになっちゃった、ゴメン。
『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

【ストーリー】
静かな田舎町で児童失踪事件が相次いで起きていた。内気な少年ビルの弟が、ある大雨の日に外出し、おびただしい血痕を残して姿を消した。自分を責め、悲しみにくれるビルの前に現れた「それ」を目撃して以来、ビルは「それ」の恐怖にとり憑かれてしまう。不良少年たちからイジメの標的にされている子どもたちも、自分の部屋、学校、町の中など何かに恐怖を感じるたびに「それ」に遭遇していた。「それ」の秘密を共有することとなったビルと仲間たちは、勇気を振り絞り、「それ」と立ち向かうことを決意するが…。
泣く子も黙るモダンホラーの巨匠、スティーブン・キングの傑作小説の再映像化の今作は、『シックス・センス』の記録を抜いてホラー史上ナンバー1というなんとビックリ超特大のホームランメガヒット!
原作を読んだのはもう遥か昔だけど、「殺人ピエロのお話かと思ったら、ラブクラフトみたいなコズミックホラーじゃんこれ!」的な後半のビックリ展開が最高に楽しかったのを覚えていて、今作も密かに期待をしていたんだけど、、、
うんうん、こりゃあ大ヒットするわな♪
と大納得の傑作でした。
本作はホラーというよりはダークファンタジー寄りな作風になっていて、青春前夜の思春期入口な子供たちが街を覆う邪悪な影に立ち向かうという、ある意味王道展開な燃えて泣かせる仕様になっております。
気弱なもやしっ子たちが勇気を奮い立たせて立ち上がる姿や凛々しく成長するその様はホラー版『グーニーズ』な趣きがあって、少年時代の郷愁が胸に溢れてくるようなシーンは同じキング原作の『スタンド・バイ・ミー』を彷彿とさせて、恐怖や怖さだけじゃないいわゆる「普通の映画の楽しさ」に溢れているのか大ヒットの大きな要因なんじゃないかなと。
じゃあ怖くないのかというと、さにあらずんば虎児を得ず。
しっかり、ちゃんと、堂々と怖い!
冒頭、主人公の弟が邪悪な存在と戯れるシーンのその禍々しさと哀しさ、そして張り裂けんばかりの痛々しさはちょっと筆舌に尽くしがたいほど。間違いなくここ数年のホラー映画の中でも屈指の名シーンだと思います。
殺人ピエロことジョン・ウェイン・ゲイシー、、、もといペニー・ワイズを演じるのは、新進気鋭のイケメン男子ビル・スカルスガルド。
最初に彼がペニー・ワイズを演じると聞いた時には、「え?なんであんなイケメンが?!?!」とかなり驚いたもんです。だってさ、イケメンの売れっ子俳優が演る役じゃないでしょ、気狂い殺人ピエロなんて。
でも、これがドンピシャなキャスティング!
邪悪なんだけどご陽気で、途轍もなく恐ろしいんだけどユーモラス。そんな地獄の道化師(by江戸川乱歩)を全身全霊を込めて演じているスカルスガルドのなんと楽しそうなことか!
四肢をごにゃごにゃとコミカルに動かしながらも、目が圧倒的に怖いんだよねぇ。
『ダーク・ナイト』のヒース・レジャーの目には狂気が宿っていたけれど、今作のスカルスガルドの目には狂気というよりは「無」。その眼の奥には真っ黒な空虚が広がっていました。
子役たちもスゴかった!
物語をリードする大人は誰一人として登場しない物語なので、全てを決するのは子役たちの演技にかかっているといっても過言ではないんですが、そんな心配は無問題。
「あれ?この子ってあの映画のあの子だよね」というスター子役たちが大挙登場しているので、ヘタな大人なんかよりもよっぽど芸達者で安心感たっぷりでした。
このあたりの層の厚さが流石ハリウッドなんだよなぁ。
あのクソ、、、もといウンチ長い原作が2時間ちょっとで収まるワケがなく、今作は第一章となります。
超特大の大ヒットなので、当然第二章が製作されるでしょう。
原作を知る者としては嬉しい反面、今作の子役たちの活躍があまりに素晴らし過ぎたので、「この子、成長した第二部では〇〇じゃうんだよなぁ・・・」とオジサン哀しくなっちゃった(涙)
あと、原作で大きな意味を持つある動物が様々なカタチやモチーフで映画内に登場していて、これもちょっとしたワクワクポイントでした。
というワケで、これを読んでるとらうささんは今すぐ劇場に走るコト!(命令)
で、ほそっぱちさんはレンタルが開始されたら即刻祭りを開催するコト!(指令)
以上、「明日はスター・ウォーズ混んでっかなぁ、、、うん、混んでるよなやっぱ・・・」な映画落穂拾いでしたとさ。
2017年12月10日
近況報告落穂拾い
いやぁ、サボったサボったサボったリング(小林製薬)
なんだかもう趣味特技の欄に「ブログをサボること」と書いちゃっても大丈夫なくらいにサボりにサボったブログの更新なんですが、ただただサボってたワケじゃあありませんぜダンナ。
人間の飽くなき欲望を断ち切るべくインドの山奥で修業した結果、ダイバダッタの魂を宿し悟りを啓くコトに成功いたしましたので、これまでのように食欲まみれな食べ物記事や、くっだらねぇシモネタで皆様のご機嫌を損ねるようなコトは一切書きませぬ。
幸福な人生とは?
そして、そんな人生を送るには人はどう変わればいいのか?
欲望からの開放と、人と神様との密接な結びつき。
それらについて分かりやすくボクの思うコト感じるコトをこのブログを通じて世の中に発信していきたいと思っています。
あ、書き忘れてたけれど、以後はボクのブログは有料制になりますので、お布施というカタチで入金して頂ければと。まずは50万円程の壺または掛け軸を購入して頂いて、、、
って、
新手のヤバい勧誘かッ?!?!
と、「あ、コイツやっぱり変わってねぇな。バカのままだわ」なのがお分かりいただけたトコロで、とっとと本題へ。
ブログをサボっていても、腹は減るし映画は観たくなるというワケで、近況報告を落穂拾い形式にて。
まずは映画についてのアレコレ。
実は数本の書きかけ長文レヴューなんかもあるっちゃあるんですが、書き上げるのも今更なので、印象深かった作品をいくつか5点満点の星取表にて。
★★★★☆
あのカルト的大傑作の続編という超難題に対して、監督のドゥニ・ヴィルヌーブが提出した回答は100点満点の模範解答。
作品世界のイメージを損ねることなく、かつ現代風にアップグレードされたその世界観はお見事としかいいようがなく、ほのかに薫るタルコフスキーな風味もブレードランナーという物語にごく自然にフィットしていたように感じました。
ただ、あまりにも模範解答過ぎるので、映画としての遊びがなく窮屈に感じる部分もあったりなかったりラジバンダリ。
★★★★★
劇中で語られる差別の数々(人種差別や性差別)がボクの生まれる僅か10数年前の出来事で、しかも人類文明の最先端たるNASAで行われていたというコトがまず驚きだし、そんな差別の本質を「そこに嫌悪的な差別意識はなく、当然のこととして無意識に行使される差別こそが最大の問題」と看破するその痛快さと問題提起の重さに胸を打たれる今作は、なによりエンターテイメント映画として文句なしに面白い大・大・大傑作でした。
★★★☆☆
・・・う~ん、やっぱり★★★★☆かな。
予告編から溢れ出るバカ映画感とは裏腹に、意外にしっかりと作られたサスペンスの拾い物という印象。
乱暴に言いきってしまうとこの映画、巨大ロボットと大怪獣が登場する『シャイニング』です。
とある超現実的な展開に巻き込まれた結果、己がサイコパス気質に目覚めてしまった男の悲劇と言い換えるコトも可能で、観終った直後よりも数時間経ってからじわじわと余韻の波状攻撃が始まるタイプ。こういう映画、キライじゃないです(むしろ大好物)
★★★☆☆
不幸な出来事から監督がザック・スタイナーからジョス・ウェドンへと引き継がれた今作は、作品自体の楽しさ云々よりも「ジョス・ウェドンの交通整理力ってやっぱスゲェ!」と改めて感じる一品。
情報量が半端じゃないヒーロー大集合映画に於いて重要なのは、演技や演出の巧みさよりも作品内で乱れ飛ぶ様々な情報の数々を観客に分かりやすく整理し提示するコトだと思うんですが、『アベンジャーズ』でもいかんなく発揮されたジョス・ウェドンの情報の交通整理力は今作でも健在で、良い意味でも悪い意味でも「誰もが楽しめる明朗活発な冒険活劇」に仕上がっておりました。
今までのDC映画に足りなかった明るさ(バカっぽさ)が足された分、ザック・スタイナーの持ち味であったダークでリアルな質感が失われてしまったのが、個人的にはちょっと物足りなかったりも。。。
あ、でもガル・ガドット嬢演じるワンダーウーマンはどのシーンも最高でした♪
でもって、お次は食べ物の話。


こちらは小布施の餃子専門店萬福さんの焼き餃子。
最近は餃子が食べたくなっったらウェイウェイ餃子さんというのが定番だったんですが、小布施にも本格的な餃子屋さんがあるという風の噂を耳にしたので(ってか雫さんにコメントで教えてもらった)、早速フィールドワークしてきました。
この餃子、兎にも角にも皮が美味しい!
時間を置いてもパリパリ感がしっかり残る焼き目のパリパリサクサク感が堪らなかったなぁ。
具だくさんの餡と、黒酢のタレも個人的にはメチャメチャ好印象でした。

定食はこんな感じ。
定食としての満足度はどうしてもウェイウェイさんに軍配が上がってしまうけれど、餃子の定番店がもうひとつ増えたのは言うまでもなし。


こちらは毎度お馴染みのむくげの花さんのランチ、牛すじの土手煮なり。
え?韓国料理のお店で名古屋名物???でも無問題。だってメチャメチャ美味しんだもの!
お母さんの自慢料理でもあるこの土手煮は、ひとくち食べた瞬間に「あ、これ好きなやつだ」とわかる安心設計。
濃厚なんだけどマイルドな後味でしつこさやクドさを一切感じないスープと、そんなスープを吸収しまくってほろほろに蕩ける旨味たっぷりな牛すじ、、、嗚呼、思い出しただけで腹減ってきた。
しかも、何が嬉しいかってそのボリューム!
お母さん、もしかしてボクの背後霊も数人分カウントしてるの?と勘違いしてしまうくらいに一人前という概念を大きく逸脱するそのボリュームはご飯をおかわりしてもまだ余るほどで、いくらご飯は盛り放題とはいえボクひとりでたくさん食べちゃ申し訳ないな、、、という若干の罪悪感を感じながらも3杯目は豪快に牛すじ丼にて。

どう?夜中に一番見たくない写真でしょ(飯テロ)
正直言います。
大袈裟でも何でもなく、今年食べた全ての定食の中でベストワンな満足度でした。
食べ物の話といえば、こんなコトも。
ラランスさんのブログに、ボクの名前を発見。
なんでもラランスさんで開催していたアンケート祭りで、お店を知ったきっかけにボクの名前を挙げていただいた方がいらしたみたいで。
大好きなお店のブログに思いがけず自分の名前を見つけたコトのうれしはずかし朝帰り状態(?)以上に、こんな駄文まみれなド下品ブログを参考にしていただいた方がいらっしゃったというコトがなんだか嬉しくて。
本来ならば菓子折りのひとつでも持参して土下座にてお礼申し上げたい気持ちではあるんですが、そういうワケにも参りませんのでこの場を借りて言わせてください。
このお礼はボクのカラダで、、、
もとい、
ありがとうございました!
以上、相も変わらずの欲望まみれな近況報告でしたとさ。
なんだかもう趣味特技の欄に「ブログをサボること」と書いちゃっても大丈夫なくらいにサボりにサボったブログの更新なんですが、ただただサボってたワケじゃあありませんぜダンナ。
人間の飽くなき欲望を断ち切るべくインドの山奥で修業した結果、ダイバダッタの魂を宿し悟りを啓くコトに成功いたしましたので、これまでのように食欲まみれな食べ物記事や、くっだらねぇシモネタで皆様のご機嫌を損ねるようなコトは一切書きませぬ。
幸福な人生とは?
そして、そんな人生を送るには人はどう変わればいいのか?
欲望からの開放と、人と神様との密接な結びつき。
それらについて分かりやすくボクの思うコト感じるコトをこのブログを通じて世の中に発信していきたいと思っています。
あ、書き忘れてたけれど、以後はボクのブログは有料制になりますので、お布施というカタチで入金して頂ければと。まずは50万円程の壺または掛け軸を購入して頂いて、、、
って、
新手のヤバい勧誘かッ?!?!
と、「あ、コイツやっぱり変わってねぇな。バカのままだわ」なのがお分かりいただけたトコロで、とっとと本題へ。
ブログをサボっていても、腹は減るし映画は観たくなるというワケで、近況報告を落穂拾い形式にて。
まずは映画についてのアレコレ。
実は数本の書きかけ長文レヴューなんかもあるっちゃあるんですが、書き上げるのも今更なので、印象深かった作品をいくつか5点満点の星取表にて。
『ブレードランナー2049』
★★★★☆
あのカルト的大傑作の続編という超難題に対して、監督のドゥニ・ヴィルヌーブが提出した回答は100点満点の模範解答。
作品世界のイメージを損ねることなく、かつ現代風にアップグレードされたその世界観はお見事としかいいようがなく、ほのかに薫るタルコフスキーな風味もブレードランナーという物語にごく自然にフィットしていたように感じました。
ただ、あまりにも模範解答過ぎるので、映画としての遊びがなく窮屈に感じる部分もあったりなかったりラジバンダリ。
『ドリーム』
★★★★★
劇中で語られる差別の数々(人種差別や性差別)がボクの生まれる僅か10数年前の出来事で、しかも人類文明の最先端たるNASAで行われていたというコトがまず驚きだし、そんな差別の本質を「そこに嫌悪的な差別意識はなく、当然のこととして無意識に行使される差別こそが最大の問題」と看破するその痛快さと問題提起の重さに胸を打たれる今作は、なによりエンターテイメント映画として文句なしに面白い大・大・大傑作でした。
『シンクロナイズドモンスター』
★★★☆☆
・・・う~ん、やっぱり★★★★☆かな。
予告編から溢れ出るバカ映画感とは裏腹に、意外にしっかりと作られたサスペンスの拾い物という印象。
乱暴に言いきってしまうとこの映画、巨大ロボットと大怪獣が登場する『シャイニング』です。
とある超現実的な展開に巻き込まれた結果、己がサイコパス気質に目覚めてしまった男の悲劇と言い換えるコトも可能で、観終った直後よりも数時間経ってからじわじわと余韻の波状攻撃が始まるタイプ。こういう映画、キライじゃないです(むしろ大好物)
『ジャスティス・リーグ』
★★★☆☆
不幸な出来事から監督がザック・スタイナーからジョス・ウェドンへと引き継がれた今作は、作品自体の楽しさ云々よりも「ジョス・ウェドンの交通整理力ってやっぱスゲェ!」と改めて感じる一品。
情報量が半端じゃないヒーロー大集合映画に於いて重要なのは、演技や演出の巧みさよりも作品内で乱れ飛ぶ様々な情報の数々を観客に分かりやすく整理し提示するコトだと思うんですが、『アベンジャーズ』でもいかんなく発揮されたジョス・ウェドンの情報の交通整理力は今作でも健在で、良い意味でも悪い意味でも「誰もが楽しめる明朗活発な冒険活劇」に仕上がっておりました。
今までのDC映画に足りなかった明るさ(バカっぽさ)が足された分、ザック・スタイナーの持ち味であったダークでリアルな質感が失われてしまったのが、個人的にはちょっと物足りなかったりも。。。
あ、でもガル・ガドット嬢演じるワンダーウーマンはどのシーンも最高でした♪
でもって、お次は食べ物の話。
こちらは小布施の餃子専門店萬福さんの焼き餃子。
最近は餃子が食べたくなっったらウェイウェイ餃子さんというのが定番だったんですが、小布施にも本格的な餃子屋さんがあるという風の噂を耳にしたので(ってか雫さんにコメントで教えてもらった)、早速フィールドワークしてきました。
この餃子、兎にも角にも皮が美味しい!
時間を置いてもパリパリ感がしっかり残る焼き目のパリパリサクサク感が堪らなかったなぁ。
具だくさんの餡と、黒酢のタレも個人的にはメチャメチャ好印象でした。
定食はこんな感じ。
定食としての満足度はどうしてもウェイウェイさんに軍配が上がってしまうけれど、餃子の定番店がもうひとつ増えたのは言うまでもなし。
こちらは毎度お馴染みのむくげの花さんのランチ、牛すじの土手煮なり。
え?韓国料理のお店で名古屋名物???でも無問題。だってメチャメチャ美味しんだもの!
お母さんの自慢料理でもあるこの土手煮は、ひとくち食べた瞬間に「あ、これ好きなやつだ」とわかる安心設計。
濃厚なんだけどマイルドな後味でしつこさやクドさを一切感じないスープと、そんなスープを吸収しまくってほろほろに蕩ける旨味たっぷりな牛すじ、、、嗚呼、思い出しただけで腹減ってきた。
しかも、何が嬉しいかってそのボリューム!
お母さん、もしかしてボクの背後霊も数人分カウントしてるの?と勘違いしてしまうくらいに一人前という概念を大きく逸脱するそのボリュームはご飯をおかわりしてもまだ余るほどで、いくらご飯は盛り放題とはいえボクひとりでたくさん食べちゃ申し訳ないな、、、という若干の罪悪感を感じながらも3杯目は豪快に牛すじ丼にて。
どう?夜中に一番見たくない写真でしょ(飯テロ)
正直言います。
大袈裟でも何でもなく、今年食べた全ての定食の中でベストワンな満足度でした。
食べ物の話といえば、こんなコトも。
ラランスさんのブログに、ボクの名前を発見。
なんでもラランスさんで開催していたアンケート祭りで、お店を知ったきっかけにボクの名前を挙げていただいた方がいらしたみたいで。
大好きなお店のブログに思いがけず自分の名前を見つけたコトのうれしはずかし朝帰り状態(?)以上に、こんな駄文まみれなド下品ブログを参考にしていただいた方がいらっしゃったというコトがなんだか嬉しくて。
本来ならば菓子折りのひとつでも持参して土下座にてお礼申し上げたい気持ちではあるんですが、そういうワケにも参りませんのでこの場を借りて言わせてください。
このお礼はボクのカラダで、、、
もとい、
ありがとうございました!
以上、相も変わらずの欲望まみれな近況報告でしたとさ。
2017年11月19日
ミミエデンさんのシャインでマスカットな極上タルト
先日、ほぼ一年ぶりに会う幼馴染みと飲んだんですが、その際、彼女が開口一番、
こんなコト聞いちゃあれなんだけどさ、、、
何か大病とかした?
と。
たしかに痩せたは痩せたんですが、どうやらその痩せ方が病的だったというね(汗)
本人はいたって健康優良中年なんですが、痩せた痩せたとはしゃいでいるのはどうやら本人だけだった模様で、周囲は密かに心配してたのかも?
再び彼女曰く、
痩せて、いよいよつげ義春の漫画に出てきたヤツじみてきたね
とも。
たぶんアレだ、そのつげ漫画の登場人物って、きっとこの人。

おっかしいなぁ。
脳内イメージだと、痩せたボクはトム・ヒドルストンになっているハズだったんだけれど。。。

って、
全然別人やんけッ!!!
ま、まぁ、、、
夢を見るのだけは自由ってコトで許しちゃもらえないかな(涙)
そっかあ、頑張って痩せても骨格や人相、人種やブサイク具合って変わらないんだねぇ。。。
と、ひとつお利口になったところで(バカか?)、とっとと本題へ。
某月某日。
急にカフェでまったりしたくなって、でも車を飛ばしてラランスさんに行くのもちと面倒臭いし、ご近所のカフェテコさんはきっと絶対間違いなく混んでいるしで、ならばと思い立ったあのお店でこんなモノを。

超ご近所のミミエデンさん、シャインマスカットチーズクリームタルトなり。
ダイエット中なのもあって久しぶりの本格スイーツだったんですが、「スイーツを控えていたのはコレを食べる為だったのかッ!」と誇大妄想気味な運命論に陥ってしまうほどに、最ッ高~に美味しかった!!!
チーズクリームのタルトというと、チーズの濃厚さで勝負するモノやお店が多い昨今なんですが、ここのタルトはちと違いまして。
ひとくち含んだ瞬間に感じるのは、高原に吹くそよ風の如きそのチーズの爽やかさ!
ほどよい甘さが酸味の爽やかさをより鮮烈に感じさせるのか、口の中に広がってやがて鼻に抜けるその風味が堪らなくフレッシュで。
後味もすっきりとした上品な味わいで、このチーズクリームだけでもう大満足なんですが、このクリームにはもうひとつの魔法が。それは、シャインマスカットの美味しさをバイキルトさせるというパルプンテ(なんだそりゃ?)
地元産の新鮮なシャインマスカットが美味しいのは当たり前なんだけど、チーズクリームと合わせて食べるとマスカットの芳醇な酸味と甘みの輪郭がよりハッキリと感じられて、これがかなり美味。
「マスカットとチーズが美味しい」んじゃなくて、「チーズの効果でマスカットがフルーツとしてより美味しくなっている」のがスゴイなぁと。
あまりに美味しかったので、ケーキ部分のみアップでお届けしてみたいと思います。


ミミエデンさんが良いお店なのは知っていたけど、こちらの予想を遥かに上回るその美味しさに大満足を通り越して正直チョット驚きを隠せなかったなぁ。
ミミエデンさんといえば、深めのマグで提供されるコーヒーもまた魅力なんだよねぇ。
熱々のコーヒーと美味しいスイーツ効果なのか、窓の外に見える寒さに凍える街並みがまるでTVに映る外国の風景のように感じられて、「・・・あ、そっか、お店から一歩出てしまえば寒くて厳しい現実が待っているのか、、、」と、己が極寒の中野市民であるコトを一瞬だけでも忘れるコトのできた、そんな身も心もポカポカになれた休日の午後でしたとさ。
今年のクリスマスケーキ、ミミエデンさんにお願いしてみようかな。
こんなコト聞いちゃあれなんだけどさ、、、
何か大病とかした?
と。
たしかに痩せたは痩せたんですが、どうやらその痩せ方が病的だったというね(汗)
本人はいたって健康優良中年なんですが、痩せた痩せたとはしゃいでいるのはどうやら本人だけだった模様で、周囲は密かに心配してたのかも?
再び彼女曰く、
痩せて、いよいよつげ義春の漫画に出てきたヤツじみてきたね
とも。
たぶんアレだ、そのつげ漫画の登場人物って、きっとこの人。

「ねじ式」の主人公、メメクラゲに噛まれた青年
おっかしいなぁ。
脳内イメージだと、痩せたボクはトム・ヒドルストンになっているハズだったんだけれど。。。

耽美派イケメン、トム・ヒルドストン
って、
全然別人やんけッ!!!
ま、まぁ、、、
夢を見るのだけは自由ってコトで許しちゃもらえないかな(涙)
そっかあ、頑張って痩せても骨格や人相、人種やブサイク具合って変わらないんだねぇ。。。
と、ひとつお利口になったところで(バカか?)、とっとと本題へ。
某月某日。
急にカフェでまったりしたくなって、でも車を飛ばしてラランスさんに行くのもちと面倒臭いし、ご近所のカフェテコさんはきっと絶対間違いなく混んでいるしで、ならばと思い立ったあのお店でこんなモノを。

超ご近所のミミエデンさん、シャインマスカットチーズクリームタルトなり。
ダイエット中なのもあって久しぶりの本格スイーツだったんですが、「スイーツを控えていたのはコレを食べる為だったのかッ!」と誇大妄想気味な運命論に陥ってしまうほどに、最ッ高~に美味しかった!!!
チーズクリームのタルトというと、チーズの濃厚さで勝負するモノやお店が多い昨今なんですが、ここのタルトはちと違いまして。
ひとくち含んだ瞬間に感じるのは、高原に吹くそよ風の如きそのチーズの爽やかさ!
ほどよい甘さが酸味の爽やかさをより鮮烈に感じさせるのか、口の中に広がってやがて鼻に抜けるその風味が堪らなくフレッシュで。
後味もすっきりとした上品な味わいで、このチーズクリームだけでもう大満足なんですが、このクリームにはもうひとつの魔法が。それは、シャインマスカットの美味しさをバイキルトさせるというパルプンテ(なんだそりゃ?)
地元産の新鮮なシャインマスカットが美味しいのは当たり前なんだけど、チーズクリームと合わせて食べるとマスカットの芳醇な酸味と甘みの輪郭がよりハッキリと感じられて、これがかなり美味。
「マスカットとチーズが美味しい」んじゃなくて、「チーズの効果でマスカットがフルーツとしてより美味しくなっている」のがスゴイなぁと。
あまりに美味しかったので、ケーキ部分のみアップでお届けしてみたいと思います。

ドーン!
シャイニングなマスカットが
ドーン!!!
シャイニングなマスカットが
ドーン!!!

ドーン!!!
(シャイニング違い)
(シャイニング違い)
ミミエデンさんが良いお店なのは知っていたけど、こちらの予想を遥かに上回るその美味しさに大満足を通り越して正直チョット驚きを隠せなかったなぁ。
ミミエデンさんといえば、深めのマグで提供されるコーヒーもまた魅力なんだよねぇ。
熱々のコーヒーと美味しいスイーツ効果なのか、窓の外に見える寒さに凍える街並みがまるでTVに映る外国の風景のように感じられて、「・・・あ、そっか、お店から一歩出てしまえば寒くて厳しい現実が待っているのか、、、」と、己が極寒の中野市民であるコトを一瞬だけでも忘れるコトのできた、そんな身も心もポカポカになれた休日の午後でしたとさ。
今年のクリスマスケーキ、ミミエデンさんにお願いしてみようかな。