2017年11月19日

ミミエデンさんのシャインでマスカットな極上タルト

先日、ほぼ一年ぶりに会う幼馴染みと飲んだんですが、その際、彼女が開口一番、

こんなコト聞いちゃあれなんだけどさ、、、
何か大病とかした?


と。

たしかに痩せたは痩せたんですが、どうやらその痩せ方が病的だったというね(汗)
本人はいたって健康優良中年なんですが、痩せた痩せたとはしゃいでいるのはどうやら本人だけだった模様で、周囲は密かに心配してたのかも?
再び彼女曰く、

痩せて、いよいよつげ義春の漫画に出てきたヤツじみてきたね

とも。

たぶんアレだ、そのつげ漫画の登場人物って、きっとこの人。



「ねじ式」の主人公、メメクラゲに噛まれた青年



おっかしいなぁ。
脳内イメージだと、痩せたボクはトム・ヒドルストンになっているハズだったんだけれど。。。



耽美派イケメン、トム・ヒルドストン


って、

全然別人やんけッ!!!



ま、まぁ、、、
夢を見るのだけは自由ってコトで許しちゃもらえないかな(涙)

そっかあ、頑張って痩せても骨格や人相、人種やブサイク具合って変わらないんだねぇ。。。
と、ひとつお利口になったところで(バカか?)、とっとと本題へ。
某月某日。
急にカフェでまったりしたくなって、でも車を飛ばしてラランスさんに行くのもちと面倒臭いし、ご近所のカフェテコさんはきっと絶対間違いなく混んでいるしで、ならばと思い立ったあのお店でこんなモノを。






超ご近所のミミエデンさんシャインマスカットチーズクリームタルトなり。


ダイエット中なのもあって久しぶりの本格スイーツだったんですが、「スイーツを控えていたのはコレを食べる為だったのかッ!」と誇大妄想気味な運命論に陥ってしまうほどに、最ッ高~に美味しかった!!!

チーズクリームのタルトというと、チーズの濃厚さで勝負するモノやお店が多い昨今なんですが、ここのタルトはちと違いまして。
ひとくち含んだ瞬間に感じるのは、高原に吹くそよ風の如きそのチーズの爽やかさ!
ほどよい甘さが酸味の爽やかさをより鮮烈に感じさせるのか、口の中に広がってやがて鼻に抜けるその風味が堪らなくフレッシュで。

後味もすっきりとした上品な味わいで、このチーズクリームだけでもう大満足なんですが、このクリームにはもうひとつの魔法が。それは、シャインマスカットの美味しさをバイキルトさせるというパルプンテ(なんだそりゃ?)

地元産の新鮮なシャインマスカットが美味しいのは当たり前なんだけど、チーズクリームと合わせて食べるとマスカットの芳醇な酸味と甘みの輪郭がよりハッキリと感じられて、これがかなり美味。
「マスカットとチーズが美味しい」んじゃなくて、「チーズの効果でマスカットがフルーツとしてより美味しくなっている」のがスゴイなぁと。

あまりに美味しかったので、ケーキ部分のみアップでお届けしてみたいと思います。






ドーン!
シャイニングなマスカットが
ドーン!!!





ドーン!!!
(シャイニング違い)



ミミエデンさんが良いお店なのは知っていたけど、こちらの予想を遥かに上回るその美味しさに大満足を通り越して正直チョット驚きを隠せなかったなぁ。


ミミエデンさんといえば、深めのマグで提供されるコーヒーもまた魅力なんだよねぇ。
熱々のコーヒーと美味しいスイーツ効果なのか、窓の外に見える寒さに凍える街並みがまるでTVに映る外国の風景のように感じられて、「・・・あ、そっか、お店から一歩出てしまえば寒くて厳しい現実が待っているのか、、、」と、己が極寒の中野市民であるコトを一瞬だけでも忘れるコトのできた、そんな身も心もポカポカになれた休日の午後でしたとさ。

今年のクリスマスケーキ、ミミエデンさんにお願いしてみようかな。





  


Posted by miroku at 01:24Comments(10)日記映画ごはん

2017年11月12日

むくげの花さんでサムギョプサル

某月某日。

最近、「むくげの花さんのブログでランチメニューの確認をする」という行為がすっかり慣例になりつつあるんですが、この日のランチはサムギョプサルとのコト。


むくげさんのサムギョプサル・・・
むくげさんのサムギョプサル・・・
むくげさんのサムギョプサル・・・
(その美味しさを妄想中)


そんなもん、ナメック星に悟空がいよいよ到着するって時みたくドキドキ&ワクワクが止まらないじゃないですかッ!(どんな例えだ?)









韓国料理むくげの花さんの、サムギョプサルランチなり。

このたっぷりの厚切りの豚バラ肉に、手作りキムチやナムルの数々、そして炊き立てのほかほかご飯、、、食べる前からもう「コレ絶対に美味しいに決まってんじゃんよ!」確定です。


はじめてサムギョプサルを食べたのは、今から10年ほど前。当時付き合っていた彼女と行った韓国旅行の時でした。
韓国に留学経験のある彼女だったので、地元の人しか行かないようなお店に連行、、、否、案内されて初めて食べたんだけど、それがメチャメチャ美味しくて。
まだ日本ではサムギョプサルの認識はほとんどなかった時代だったので、「この美味しい食べ方は一体何なんだ?!?!」と、軽くカルチャーショック的な体験でもありました。
彼女、今頃どうしているかなぁ・・・(遠い目で)

と、ハナシがむくげの花さんから哀しい思い出話にシフトチェンジしそうな勢いなので、泣いちゃう前に軌道修正をば。


本来ならば、野菜でお肉を巻いて食べるのがサムギョプサルの仁義なんだろうけれど、お肉はごはんのおかず至上主義者(どんな主義主張だよ?)としてはこの肉厚の豚肉を目の前にすると、「肉で米をがっつかなきゃならない!」という使命感に駆られてしまって、まずは豚焼肉定食チックにいただきます。

ひとくち食べるとジューシーな豚肉の旨味が口いっぱいに広がって、これだけでもうお値段以上のニトリ感。
旨味が喉を通ってしまう前に急いでご飯を頬張ると、お肉の旨味と香ばしさ、そしてお米の甘みが三位一体となって脳髄の「美味しいボタン」をまるで早押しクイズの如く押しまくってくる、、、そんなイメージ。豚焼肉定食で完食してしまっても何ら後悔のない美味しさでした。


さて、お次はいよいよサムギョプサル本来の食べ方で。
野菜でお肉とコチュジャンを巻いて、パクリ。

うまぁぁぁ~~~



今度はキムチとナムルを加えて、またパクリ。

うまぁぁぁ~~~



ね・うし・とら・う・たつ・み、、、

うまぁぁぁ~~~


と、三段オチで落とさざるをえないほどの嬉しい口福感!(ただ十二支ネタを言いたかっただけだろ?)


この嬉しさって、お肉も、野菜も、副菜も、全てが素材としてしっかり美味しいからなんだろうね、きっと。
手作り感がしっかり伝わってくるその温もりも、このお店ならではの最高な調味料になっていて、「むくげの花さんにハズレ無し!」の法則が今回も立証されましたとさ。

ダイエットは続行中なので、以前に比べて外食の機会はめっきり減ってしまったんだけど、むくげの花さんに行く回数はあまり減っていないという、、、ね(苦笑)。


  


Posted by miroku at 23:44Comments(2)日記ごはん

2017年11月11日

愉快痛快『マイティー・ソー ラグナロク』!

いやぁ、何がビックリしたかって『スター・ウォーズ』で新たな三部作を作るとディズニーがブチ上げましたなぁ。
しかも、ドラマシリーズもスタートさせるというビックリ案件も同時アナウンス。

エピソード9以降の物語になるのか、それとも全く別の時代のストーリーになるのかは今のトコロは???だけど(個人的にはクローン大戦をきっちり実写化して欲しかったりする)、「スター・ウォーズは今度100年続く」という御大の発言が冗談じゃなくなりつつあるこの現状に、楽しみという感情よりもちょっと戦慄を覚える。。。

本当に「神話」にするつもりなのかな。



と、つかみの映画こぼれ話からキレイな流れで本題へ。
落穂で拾ったんじゃもったいない、最高に楽しい映画を観てきたのでそんなオハナシをば。




『マイティー・ソー ラグナロク』










【ストーリー】
 人工知能ウルトロンとアベンジャーズとの戦いから2年、アスガルドを追放された父オーディンを捜しにニューヨークへやってきたソーだったが、突如として現れた強大な敵ヘラによって宇宙の果ての惑星に飛ばされてしまう。
 その星で行われていた格闘大会に出場させられたソーは、対戦相手として盟友ハルクと再会。危機を乗り切った2人はヘラを倒すためアスガルドへ向かい、わけありの女戦士ヴァルキリー、そして宿敵であるロキも仲間に加え、チームを組んでヘラに挑むが…。




マーベルコミックのヒーローたちの活躍を描く「MCU」(マーベル・シネマティック・ユニバース」の中でも屈指の人気キャラ、雷神ソーの単独主演作第三弾にして最終章となる今作は、なんとド直球のコメディー映画でした!

このソーさん、アベンジャーズとしての人気は抜群なんですがこれまでの単独作の出来がなんというか、、、決してつまらないってワケじゃないんだけどイマイチ盛り上がりに欠けるというかパッとしない印象で、単独作でも傑作をものにしている他のメンバー(アイアンマンやキャップ)なんかに比べるとちょっと不憫な存在だったんですが、最後の最後で特大のホームラン!最高にバカバカしくて楽しい映画に仕上がっておりました。

もともとソーさんを演じているクリヘム(クリス・ヘムズワース)はマッチョなイケメンにも関わらずコメディーセンスに長けた「天が二物を与えちゃった人」で、ソーの短編ドラマ「チーム・ソー」では『キャプテン・アメリカ シビル・ウォー』でアベンジャーズの仲間たちが哀しい内ゲバを繰り広げている最中、何故かソーはオーストラリアで内気な青年と呑気にルームシェアをしながら愉快に楽しくに暮らしていましたとさというバカなコントをノリノリで演じているし、リメイク版の『ゴーストバスターズ』ではケヴィンという映画史に残る純度100%の真正バカをアドリブ過多で見事に演じきっていて、ソーとコメディーという組み合わせは実は1+1が3にも4にも化ける最高の相性だったってワケなんですなぁ。



そんなソーさんの痛快な快男児っぷりは当然ながら、脇を固める連中も愉快な仲間が集まりました!

まずは、ソーの義弟のロキ。
愛憎入り混じる複雑な感情を兄に抱いている彼は、常に兄を陥れようと画策し、アベンジャーズの一作目では地球征服を狙うラスボスとして登場したほどに人気のキャラで、演じる当代きっての耽美派イケメン、トム・ヒドルストンの魅力もあって世界中の女子たちをキュンキュンさせているんですが、今作では「女子の皆さん、キュン死してしまうのでは?!?!」と心配になるくらいにその魅力が爆発しております。

例えば、こんな感じ。





イジワルで、皮肉屋で、イタズラ好き。
クールだけれど、どこかすっとんきょうに間が抜けていて、いざという時はなんだかんだで頼りになる。
でもって、この端正なお顔立ち。
こんなもん、女子じゃなくたってキュンキュンするわッ!(43歳男性談)



そして、今回のラスボス「死の女神ヘラ」を演じるケイト・ブランシェットの弾けっぷり!

「あれ?今度の敵ってデンジマンに出てたへドリアン女王だったっけ?」というくらいに曽我町子テイスト溢れる今回のブランシェット女史なんですが、




へドリアン女王(演・曽我町子)



死の女神ヘラ(演・ケイト・ブランシェット)



気に入らねぇヤツは全部アタイがブッ飛ばす感フルスロットルな、まるで『仁義なき戦い 広島死闘篇』の大友勝利の如き厄介な乱暴者を嬉々として演じておられて、「ガラドリエル様が御楽しそうで何よりでございます」とこちとらすっかりギムリ気分。ボディーラインが強調されたぴっちりコスチュームも微妙にエロうございました。

『ロード・オブ・ザ・リング』関連でいうと、エメオルを演じていたカール・アーバンがスキンヘッドのバカ丸出しな門番という極めてマンガチックな役柄で出演していて、これまたイイ味を醸し出しておったんですが、そういえば『ロード・オブ・ザ・リング』出演陣のMCU登板率って何気に高くて、先日もツイッター上にこんな画像が出回っていました。







悪役率、高ッ!
しかもエルフの大物がこぞって極悪なラスボスっていうね(苦笑)


あ、そうだ。四十路オーバーにして中学生に間違えられるでお馴染みの(あのCM好き)、我らが浅野忠信も「どうせまた雑に扱われるんだろ?」というこちらの予想に反して、ケイト・ブランシェット相手に大立ち回りの大活躍(実際には中活躍くらいか)繰り広げておりましたので、「刑事ゆがみ」ファンの方は安心してさって全然大丈夫かと。



演技陣のノリノリっぷりもさることながら、コメディーの生命線たる脚本とリズム感がきっちり機能しているので映画としての活きの良さも素晴らしかった!
実は今回の物語、劇中で起こる出来事はかなりハードでシリアス。
正直、陰惨な悲劇にしかなりようのないお話なんですが、コメディーの手法で描くことによって明朗快活なエンターテイメントとして成立していて、のっぴきならない袋小路に追い込まれているにも関わらず状況に屈せずバカ笑顔を絶やさないソーの姿に、笑いを超越して感動や神々しさすら感じるほどでした、、、って、まぁ神サマだから神々しいのは当たり前なんだけれども。

笑いのとり方も秀逸で、アメリカ映画によくあるタイプの「分かるヤツだけ笑ってくれればいいよ」的なセンス重視のお笑いではなく、いわゆるドリフ的な老若男女誰でも笑えるベッタベタな万能型。
しかも「オマエは中堅芸人かッ?!」くらいに隙あらば細かい笑いをどんどんと積極的にとっていくので、MCUの過去作やソーの物語を知らない一見さんでもお気楽に爆笑できる安心設計。もちろんそれらの知識があれば爆笑が大爆笑にポケモン進化する心配りも抜かりなしで、監督のタイカ・ワイティティ、新人なのにやるなぁと感心しきり。
全編に渡って統一されているケミカルで毒々しい色彩設定も非常に効果的でした。


今回のワイティティもそうなんだけど、最近のMCUは監督の人選が本当に凄いんだよなぁ。
というのは、大物監督の起用はほぼナシ。それまで低予算でしこしこ映画を撮っていた新人監督連中をいきなり大抜擢して、しかもそれが功を奏しているという神憑り的な成功を連発しておりまして。

それに、全世界規模で失敗は許されないメガヒットが絶対の至上命令というMCUの最新作で、(良い意味で)こんな気の抜けたコメディーを世に送り出すというのも極めて勇気のいる判断だと思うんです。

監督選びにしろ作品のテイストにしろ、ケヴィン・ファイギ(MCUのプロデューサー)が手綱を握っている間はMCUも安泰だなと痛感した次第。



ソーさん単独での物語はこれにて終了。
次にソーさんに会えるのは来年公開予定の『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』と、おそらくは出演するであろう『アベンジャーズ4(仮)』
この面白さが増したソーさんとスパイダーマンやガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの面々がどう絡むのかを想像しただけで、思わずヨダレが。。。

ってなワケで、楽しくて笑えて元気になれるそんな今作は、本当に本当に、本ッ当~にオススメです!ってか、必見です!!!



・・・と声を大にして言いたいトコロではあるんだけど、やっぱり「アベンジャーズとか見たコトないから、今からじゃちょっと入りづらいなぁ」という人もきっと多いんだろうねきっと。

シリーズも今回で17作目(!)にもなるので、初期のアイアンマンやキャプテン・アメリカの時みたく「MCUの過去作を全部おさらいしとけ!」なんて暴言も吐けなくなっちゃったしねぇ。

シリーズの世界観が天井知らずで壮大になっていくのは素直に嬉しいけれど、、、痛し痒しやすしきよし。




  


Posted by miroku at 17:59Comments(4)日記映画

2017年11月08日

五郎さんごっこ・IN・TOKYO

先日、運慶展を見に東京に行ってきましたよってな記事をアップしたんですが、東京クンダリーニ、、、もとい東京くんだりまで行って仏像だけ見て帰ってくるなんてもったいないオバケが出るぞ!というワケで、東京の美味いモノもちらっと食べ歩いてみました。

といっても、今回は準備期間が短かったので事前調査もほとんど出来ず仕舞い。
食べログはイマイチ信用できないし、かといって信用に足るグルメサイトも知らないので、ここはやっぱり五郎さんごっこでやるっきゃ騎士(ないと)!



※※※ 注 ※※※
五郎さんごっことは、ドラマ『孤独のグルメ』で主人公井之頭五郎さんが赴いたお店に実際に行ってみて、ドラマと同じ料理を食べてみようというミーハー根性丸出しで下世話な行為。




今までの五郎さんごっこといえば、池袋の汁なし坦々麺日本橋人形町の黒天丼、それに目黒区大江山の九絵定食と3戦して3勝の負け知らず。今回も勝ちに行く攻めの姿勢でチョイスしたお店はこちら、シリーズ初期に登場した「荒川区西尾久の炎の酒鍋と麦とろ飯」とろけるとんかつ(豚角煮のとんかつ)ナリ!


・・・の予定だったんですが、地図で調べてみると、ば、ば、場所が。。。
ちょっと、というよりもぶっちゃけかなり遠いコトが判明。トーハクのある上野からだと往復で1時間半以上かかってしまうようで、今回は泣く泣く断念。
このお店、なんと女優の安藤玉恵さんのご実家でもあるそうなので、是非とも行ってみたかったんだけれど。。。


でも、頭の中はもうすっかり角煮のとんかつモード(どんなモードだよ?)に入っちゃっていたので、それならば同じような角煮とんかつを提供しているお店はないものかと探したトコロ、なんと秋葉原にそれっぽいお店があるとの情報を得て、早速行ってみました。






炉端バルさま田とろとろ玉子の角煮カツ丼(ダブル)なり!








斜めから、ドーン!
より巨大感が増しますなぁ。

デカくて長い豚角煮のカツが2枚、そしてふわっふわの オムレツが乗っけ盛りされたこの丼ぶり、こんなビジュアルの食べ物が美味しくないワケがないってんだコンチクショウメッ!

ふわふわオムレツを上手に割ってみますれば、、、






どう?「テメェふざけんな!こんな写真見せんじゃねぇよッ!!!」と逆ギレ必至な攻撃力でございましょ♪


肝心のお味の方はと申しますと、角煮といってもとろとろに煮込まれた系ではなく、肉の食感がしっかり残っているタイプの角煮なので食べ応えは抜群。普通のとんかつと違ってお肉に味がきちんと入っているのでソースなどで衣がしんなりすることもなく、最後のひと口までサクサク食感のまま美味しく頂くことができました。

とろとろオムレツ効果も絶大で、角煮の濃厚な味わいをほどよくまろやかに変化させるナイスアシスト。

あ、そうだ!ご飯の上にかかっているタレ(?)も何気にメチャメチャ美味しくて。
ざく切りの刻み玉ねぎが入った甘酸っぱいソースなんだけど、これだけで軽くお茶碗一杯分くらいのご飯なら瞬殺できるくらいにお米との相性が抜群でした。


このお店、ボクは運よく並ぶコトなく入店でしたんですが、どうやら既に大人気店のようで、オープン前から軽く行列が出来ていて。
で、次から次へと入ってくるお客さんの多くが店内奥の方で写真を撮っている様子。
有名人のサインでも張ってあるのかな?サイン、、、サイン、、、サインといえばもしかして、、、M・ナイト・シャマランのサインとか?!?!

と、無理矢理映画ネタでボケてみたものの当然の如くシャマランのサインなどはあるはずもなく、知る人ぞ知る「こってりパトロール」のシールが貼ってありました。

そっか、このお店Chanで紹介されてたのか・・・
最近はもうChanすらチェックしなくなっちゃったもんなぁ・・・

と、自分がもうモノノフじゃなくなってしまったという事実をこんなカタチで突きつけられてしまいましたとさ。
いや、キライになったとかそういうコトではないんだけれど、、、って、こんなトコロでするハナシじゃないよね(苦笑)


とまぁ、そんなこんなでお目当てのお店で五郎さんごっこするコトは叶わなかったけれど、これはこれで120%大正解なランチでしたとさ。












・・・その、およそ6時間後。


さて、仏像も堪能したし、明日は仕事だし、これから帰るとするべぇか。

でも、中途半端に時間が余ってるな。
ちょっと頑張れば晩ごはんくらいは食べる時間を作れそうだし、初志貫徹で今から五郎さんごっこといきますかぁ!

というワケで、上野から近距離で、しかも最新のシーズン6で一番気になっていたこんなお店でこんなモノを。






渋谷区は道玄坂、長崎飯店皿うどん(もちろん柔麺!)ナリ。







微アップでドーン!


ドラマの中でも「渋谷にこんな路地あったっけ?」と五郎さんが言っていたけど、かなり分かりづらい路地の、更にそのまた奥の方にそのお店はありました。

ドラマの効果なのか、それとももとから大人気店だったのか、店内はとにかく満員御礼のぎゅうぎゅう詰め状態。
松重さんと原作の久住さんのサインもしっかり飾ってあったのも、何気に嬉しい光景です。

で、念願だった皿うどんのお味はと言いますと、、、想像していた通りの安心感溢れる優しい美味しさでした。

魚介の旨味がしっかり効いた具だくさんの餡もかなり旨いんですが、なんといっても極太の柔麺
食感、風味、麺との絡み具合の全てが文句なしで、行儀が悪いと自覚しつつもずるずると音を立てて勢いよく啜らずにはいられない気持ちの良さ。

うん、うんうん、このお店に来たかった最大の理由が、実はこの麺だったんです。
ドラマで松重さんが実に幸せそうに麺を啜るのを見て、いつかはこのお店に・・・と思ってはいたんですが、意外に早く、そして期待を裏切らないその美味しさに、食べながら思わずニンマリしちゃいましたとさ。

まずはそのままで、お次はからし酢で、最後はドラマでもやっていた特製ソースをかけて完食。ご馳走様でした。

お昼のカツ丼がまだ若干お腹の中に残ってる感ありだったので、五郎さんよろしく「おかわりちゃんぽん」が出来なかったのは残念だったけれど、ちゃんぽんリベンジをしに再訪確定。これでまた渋谷に行く理由が出来たってコトですな。






日本屈指のオシャレタウンのド真ん中にあるお店だとはにわかに信じられないほどに、渋谷感がゼロですなぁ(最大級の賛辞として)



以上、「実はこの他にも東京に行ったら欠かせない上島珈琲の『黒糖ミルク珈琲』&上野駅前の牛丼専門店「牛の力」の『東京牛丼』もちゃっかり制覇して、わずか半日ほどの時間で一体何食食ってんだ?!」な東京グルメ報告でしたとさ。

ま、まぁ、10キロのダイエットに成功したし、この程度の食い倒れなんざぁ全然大丈夫っしょ♪

・・・ひた、ひた、ひた、、、ひたひたたたた、、、(リバウンドの静かなる足音が聞こえる)  


Posted by miroku at 22:52Comments(2)日記ごはん

2017年11月06日

「運慶展」に行ってきた!

行ってきました!

そして、

イッてきました!(下品ヤメロ)




興福寺中金堂再建記念特別展
運慶

IN

東京国立博物館








希代の天才仏師、運慶
彼の手に成る傑作群の数々が一堂に会するこの企画展、本当はもっと早く行きたかったんですが、なかなかスケジュールが合わなくて。
でも、この機会を逃したらもう二度と仏像ファンなんて名乗れない!という覚悟(という名の言い訳)を胸に思い切って平日の有給を消化した次第。
土日を利用するという手もあったんだけど、同じトーハク(東京国立博物館の略)で開催された「空海展」や「阿修羅展」の週末の殺人的な混雑っぷりを経験しているので、今回は平日に焦点を絞ってみました。



まずは前戯(オイッ!)から。

上野駅を降りて人々で賑わう上野恩賜公園を抜け、トーハクに向かう道中。トーハクに行く度に感じるんですが、この時間と距離が堪らなく大好きなんです。
これから素晴らしい傑作の数々に出逢えると思うと、何気ない公園の景色が素晴らしく素敵に見えるし、そこに行きかう人々も愛おしく思えてきて。
国立西洋美術館や国立科学博物館、それに上野動物園などが密集するその文化的な雰囲気もまた良いんだよねぇ。

・・・長野と東京、合併しねぇかなぁ(合併したって長野~東京間の距離は縮まらねぇよッ!)



などと無理難題な妄想&ノリツッコミをしているうちに、お!見えてきた見えてきた!






奥に見えるのが、トーハクの本館でございます!
ドキドキ&ワクワクに胸を躍らせながら、いざ、入館。







本館。







そして、表慶館。このどことなくインド風味が香る建物(重要文化財)が素敵でございましょ。







こんなイベント(?)も。
ここ数年のトーハクの(しかも仏像展絡みの)ポップさったら!




先ほど、「週末の混雑を避けて平日にしました」と書いたんだけど、ボクの見通しの甘さをここで痛感。
平日なのになんでこんなに混んでんの???






入館までおよそ30分待ちの大盛況。
依然収まるコトのない仏像ブームの片鱗をこんなカタチで味わうコトになろうとは・・・


で、

だ。

肝心の展覧内容なんですが、ボクがこんなブログで駄文を重ねる必要や意味など丸っきり無意味な行為に思えるほどに、極上で圧倒的な悦楽体験でした。

仏像の写真をアップするのは著作権などなどに抵触する恐れがある(らしい)ので控えます。
よって、感想諸々を文章のみで。

今回展示されている仏像のほとんどは、御堂で何度もお会いしている方々(仏だけど)ばかり。
でも、御堂でガラス越しに拝観するのとは異なり、ガラスで区切られない「生」の傑作を360度の方向から愛でることが出来るのは展覧会ならではの醍醐味だったりするんですが、今回ほどその展覧方法のありがたさを痛感したコトはありませんでした。

なぜなら、その表情。

和歌山は金剛峰寺所蔵の八大童子立像のうち六体が展示されているんですが、そのお顔の端正さ、そして表情がどの角度から眺めてみても一切の死角がないんです。

仏像は基本的には真正面から見られることを想定して製作されますが、傑作と称される仏像の多くはどの角度から見ても美しいシルエットになるよう作られています。この童子たちもその例に漏れないんですが、その表情の多才さに度胆を抜かれてしまって。

表面からみると憂いを湛えているようなお顔が、少し角度を変えると途端にその表情に変化が現れ、ある童子は笑みを浮かべ、またある童子は怒りとも哀しみともつかない複雑な面持ちを見せます。

仏像というよりは、彫刻作品。それほどまでの圧倒的な技術力の高さに興奮が収まらず、六体の同時の周りを何度も何度も繰り返しうろうろしてしまって、傍から見るとかなり挙動不審で怪しいヤツだったかも(苦笑)



それと、もう一点。
こちらは奈良は円成寺所蔵の大日如来坐像。
運慶の仏師としてのデビュー作というコトもあって、御堂でもガラス越しからその瑞々しさや躍動感はビシバシと伝わっていたんですが、今回生の状態で極至近距離からお会いすると、また異なった印象を受けました。

それは、そのスケール感の大きさ。

真正面からではなく、少し腰を屈めて下から見上げるように眺めてみると、一気にそのお姿が巨大化するんです。
「視点を変えたからってそんなに変わるもんじゃないだろ」と思うでしょ?うん、ボクもそう思う。でも、本当なんだってば!

台座の蓮の花が一気に咲き誇り、光背が山を越え雲を貫き、宇宙の理を司る大日如来が空間を埋め尽くす、、、そんなイメージの跳躍が感じられて、しばし呆然。これまた怪しいヤツ感満点だったかも。



お顔の表情にしろ仏像の巨大化現象にしろ、もちろん偶然の産物なんかではなく、全部分かったうえで「そう作っている」んだよね。
当の運慶自身は決して芸術作品を作っているという意識はなかったと思うんだけど、そのこだわりや思想、そして技術が重なり合った結果として後の世に何百年(これからも数えれば何千年!)も語り継がれる芸術的な傑作になったのか・・・などと考えながら目の前に鎮座ましますその結晶たる仏像群を改めて眺めると、天才を天才たらしめるその神髄の一端に触れたような気がして、なんとも心地良い眩暈を覚えました。



この他にも無著菩薩・世親菩薩兄弟立像のその人の世の無常を諦観したかのような奥深い眼差しも忘れられないし、云わずと知れた四天王像のトップモデルの如きカリスマ性にも痺れっぱなしで、気がついたら四時間越え。会場を出るとお昼には快晴だった景色がすっかりと夕焼けのオレンジに染まっておりました。










まさかの仏像ブーム到来から数年、いまだブームは継続中、、、というよりも、「仏像を見る」という行為が(こういう言い方はアレかもだけれど)娯楽として定着した感すら感じる今日この頃。
仏像ファンとしては多少の戸惑いを感じつつも、この風潮は決して悪いコトではないと思うし、もっとみんなが仏像に興味を持ってくれると素直に嬉しいなと思います。
でもって、ボクが昔から提唱し続けている「如意輪観音はエロい!」という説にひとりでも共感してくれるとなおよし♡(エロで〆るな!)




・・・あ、忘れてた!
トーハクの展覧会といえば、グッズの豊富っぷりもお楽しみの一つ。
国宝展や阿修羅展では一体いくら散財したコトやら。。。

今回は幸か不幸か個人的に物欲を猛烈にプッシュしてくるグッズがあまりなかったんですが、せっかくなのでこんなモノを自分へのお土産としてゲットせり。






八大童子、不動のセンター(なのか?)制多伽童子(せいたかどうじ)の刺繍入り御朱印帳なり。
うむ、超かわええ。



特別展「運慶」公式サイト
http://unkei2017.jp/

こちらから今回記事にした仏像の数々が閲覧できるので、興味のある方はご覧になってみてくださいな。


  


Posted by miroku at 22:05Comments(7)日記仏像

2017年11月05日

映画『アトミック・ブロンド』

いや、アレなんですよ。
いつもなら落穂拾いでぱぱっと済ませてしうトコロなんですが、ぱぱっと済ませてしまうには姐さんにあまりにも申し訳なくて。

・・・え、姐さんって誰だですって?

そんなもん、シャーリーズ・セロン姐さんに決まってんじゃんよッ!



『アトミック・ブロンド』











【ストーリー】 
 冷戦末期、ベルリンの壁崩壊直前の1989年。西側に極秘情報を流そうとしていたMI6の捜査官が殺され、最高機密の極秘リストが紛失してしまう。リストの奪還と、裏切り者の二重スパイを見つけ出すよう命じられたMI6の諜報員ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン姐さん)は、各国のスパイを相手にリストをめぐる争奪戦を繰り広げる。




クイーンの「キラークイーン」が小粋に炸裂するこの予告編、そしてありがち且つ取って付けたようなこのストーリー(失礼な!)を読むと、どうしても『キングスマン』っぽい悪ふざけノリのお気楽アクションかと想像してしまいがちなんですがさにあらず、ちゃんとしっかり冷戦時スパイ物として硬派な仕上がりの作品となっておりました、、、

ってか!!!

この映画の一番のポイントはストーリーの完成度云々ではなく、なんといっても主演のシャーリーズ・セロン姐さん(以下姐さんで統一)の、そのアクションの激しさと佇まいの粋っぷりに尽きると思うんです!

女性が身体を張るアクション映画は数あれど、これほどまでに「リアル」にこだわった作品はそうそうあるもんじゃない、、というか、今作がそのエポックメイキングになるのは間違いないと断言できるほど、姐さんの一挙手一投足から伝わる気迫や情熱がちょっと尋常じゃないレベルに達していて。

まずはその打撃の重さと痛さの表現。
人を殴れば自らの拳にもダメージはくらうし、その衝撃で身体も吹っ飛ぶ。
殴られれば血は出るし顔だって当然パンパンに腫れる。痣で蒼くなったその顔は、シーンが変わったからといってキレイに元通りにはならない。
女性と男性では身体や筋力だって当然異なるわけで、女性の腕力で一発殴ってもダメージにはならない。一発でダメなら二発、二発でダメなら三発、それでもダメなら急所を狙うか相手が倒れるまでひたすら殴り続ける。

・・・という当たり前の物理法則をこの映画では徹底してリアルに描いてみせます。
姐さんの圧倒的な演技力とトレーニングで鍛えた身体的表現力がいかんなく発揮されていて、劇中姐さんが動いている箇所は全てが名シーンという異常事態(?)。メチャメチャ高難易なアクションをこなしているのに「ん?全然。こんなコトくらい当然でしょ」的なストイックな佇まいも恐ろしいまでに魅力的なんだよなぁ。

なんでも姐さん、トレーニング中に歯を二本折ったそうで。
殴られたから折れたんじゃなく、気合を入れ過ぎて歯を食いしばっている最中に砕けてしまったとのコト。

「んま!女性にそこまでのハードワークを強いるなんて言語道断だわッ!」

と思われる方もいらっしゃるかと思われますが、ちょっと待って。
実はこの映画、姐さんが自ら映画化権を買い、また自らプロデューサーを務め、さらには自らの判断で「スタントは使わぬ!」という男気が溢れ過ぎる態勢で製作されているという、どこを切っても姐さん印な金太郎飴ならぬシャーリーズ・セロン飴状態な作品なんです。

なので、歯が砕けるほどのハードワークや過酷なトレーニングの全ては誰に強制されたワケでもなくただひたすら「映画を面白くする為」なんです!


・・・はぁ、惚れそう(恍惚の表情を浮かべながら)


「あぶく銭は身に付かぬ」という言葉があるけれど、汗水たらして稼いだお金だからこそ価値があるように、CGやスタントに頼らずに汗水たらして歯を噛み砕きながら作ったからこその説得力と輝きがこの映画には満ち溢れていました。

もともと卓越した演技力のある女優さんだったし、容姿端麗超絶美貌、そしてその波乱万丈な生い立ち(詳しくはウィキペディアを)から気になる存在ではあったけれど、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリアサ大隊長役と今作で、一気に目が離せない女優さんになった感あり。

20年前にタイムスリップして「トム・クルーズがジャッキー・チャンの後継者になって命がけスタントの第一人者になるよ」といっても誰も信じちゃくれないように、10年前のボクに「シャーリーズ・セロンが丸坊主&片腕になって砂漠を彷徨ったり女スパイになって暴力の限りを尽くすその姿に世界中がメロメロになるよ」といっても絶対に信じないだろうなぁ。



セロン姐さん意外にも見どころイキどころは多し。

姐さんの恋人(?)を演じるソフィア・ブテラたんも良かった!
いつもは「義足が剣になってる暗殺者」(『キングスマン』)だったりロンドンを恐怖のズンドコに落とす悪のミイラ女王(『ザ・マミー』)だったりと超攻撃的な肉食系女子を演じるコトの多い彼女だけど、姐さんの前では従順な仔猫ちゃんにしか見えなかったのが新鮮でなんとも可愛らしくて。

それと姐さんに協力するスパイ仲間のビル・スカルスガルド。
草食系男子チックな現代風イケメンで、「この優男が今度の『IT』でペニーワイズを演じてるのか・・・」と、ストーリーと全然関係の無いトコロで心中複雑に。

そうそう、音楽の使い方も良かった!
以前に紹介した『ベイビー・ドライバー』よろしく今作も最近流行の「このシーンにこの曲を持ってくる俺のセンス、どうよ!」タイプで、舞台となる1980年代のヒットナンバーが要所要所でかなり効果的に使われていています。
ザ・クラッシュの「ロンドン・コーリング」やニュー・オーダーの「ブルー・マンデー1998」なんかが流れた瞬間「おッ!」なんてこっちのテンションも無駄に上がっちゃったんですが、特に印象深かったのはエンドロールで流れたクイーン&デヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー」







映画の余韻を何倍にも高める最高の選曲だと思いながらも、「もうこの世界にデヴィッド・ボウイはいない・・・」とその不在を改めて痛感してしまって。。。(落涙)



最後に、これまで長々と駄文を書き連ねてきたワケなんですが、ボクの駄文なんかよりも的確かつエモーショナルに富んだ賛辞の言葉を今月号の映画秘宝内で杉作J太郎局長が語っておられたので、少し引用したいと思います。


今の時代、女性は生きづらいかもしれません。
でも、この映画を観て、ある意味で現代に生きる女性を羨ましく思えたんですよ。
それはどうしてかというと、今の時代にここまで憧れてしまう男優はいないからね。
昔のぼくらに原田芳雄さんがいたように、
今を生きる女性にはシャーリーズ・セロンがいる!



以上、映画レヴューというよりはシャーリーズ・セロン万歳宣言でしたとさ。

  


Posted by miroku at 17:42Comments(2)日記映画