2012年12月05日
『悪の教典』を観る
「劇場の大スクリーンで見る長野●農の信州リンゴジュースのCM、アレって何度見てもモノスゴイ違和感を感じるんだよなぁ・・・」
というワケで、初っ端から長野グランドシネマズあるあるでこんばんは、ミロクです。ノーモア映画泥棒!
で、
だ。
そんなグランドシネマズで先日、話題作『悪の教典』を観てきました。

【ストーリー】
生徒から慕われ、学校やPTAからの評価も高い高校教師・蓮実聖司は、教師の鑑ともいうべき表向きの顔とは別に、他人への共感能力をまったく持ち合わせていない、生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)という隠された顔があった。
いじめ、モンスターペアレンツ、セクハラ、淫行など問題だらけの学校で、自らの目的を達するため、蓮実は躊躇なく殺人を繰り返していく。しかしある日、ほんのささいなミスを犯してしまった蓮実は、それを隠匿するためクラスの生徒全員を惨殺することを決める。
各方面で賛否両論のこの映画、ボクは楽しめました。
原作で描かれるサイコパスの精神性というテーマの主張は少な目で、あくまでも「キチ○イによる大量殺戮ホラー」として作られている潔さが好印象。
だって、この題材でアノ三池崇史が撮った映画なんだもん。『悪魔のいけにえ』や『ファニーゲーム』、それに三池監督が客演した『ホステル』シリーズに勝るとも劣らない、悪趣味残酷映画の佳作でしたね。
特にハスミンを演じる伊藤英明が良かった!
決して狂気ではなく、かといって快楽殺人者でもなく、日常の延長線上にある当たり前の行為として他人の生命を刈っていくその演技に、初めて「伊藤英明ってスゴイ」と感じ入っちゃった。某中世の陰陽師の映画や某海上保安庁の映画ではちっとも感じなかったのに・・・
昨年の『冷たい熱帯魚』の村田幸雄ちゃん(byでんでん)に続く、邦画史上に残るモンスターキャラでした。
ただ、やっぱりあの原作を2時間弱にまとめるのはちょっと無理があったのか、所々にツッコミドコロがあったのも確かだし、ハスミンの表の顔である「コミュ能力が尋常じゃない優秀な教師」っぷりの描き方もちょっと弱かったような気がするので、そこらへんは現在レンタル中の『悪の教典 序章』を観てから劇場へ足を運んだ方がいいのかも。
観る人を選ぶ映画だとは思うし、その手の映画に耐性のない方には決してオススメできない作品ではあるけれど、こういったアンモラルな映画を莫大な宣伝広告費をかけて堂々と全国上映できるって、実はものすごく健全なコトだと思います。
PS...
チョイ役ながら美味しいシーンをかっさらったヨシヒコ・・・もとい、山田孝之のイイ仕事っぷりに感激!
最近の仕事のセレクションの充実っぷりもそうだし、べらぼうに面白いツイッターでのつぶやきも含めて、今ボクの中で山田孝之株が急上昇中です。
最新主演作の『ミクローゼ』、長野でも上映されないかな。ロキシーさんお願いします。
PSその2...
エンドロールで流れてくるエグザイルなんちゃらの歌う主題歌で若干興醒め。ここは原作に敬意を払ってEL&Pの「悪の教典#9」を流してほしかった。
まぁ、総演奏時間30分弱の大作なので、無理っちゃ無理なんだろうけれど。
それにしても、この頃のグレッグ・レイクは最高にカッコイイね!このベビーフェイスなイケメンが、後にアンパンマンみたいな顔のオジサンになってしまうなんて。。。
Posted by miroku at 18:48│Comments(2)
│映画
この記事へのコメント
悪の経典見てみたいです!貴志先生の作品好きなんですが、これは原作見たことないので・・・。
Posted by ヒッキー31
at 2012年12月07日 01:53

ヒッキーさん、コメントありがとうざいます^^
貴志作品の映画化だと、「黒い家」もありましたよね。
あれも映画の内容云々よりも「大竹しのぶがモンスターだったなぁ」といいうインパクトが強かったように思うんですが、「悪の教典」もそれに近い印象でした。
きっとテレビ放送は無理なので、劇場で是非♪
貴志作品の映画化だと、「黒い家」もありましたよね。
あれも映画の内容云々よりも「大竹しのぶがモンスターだったなぁ」といいうインパクトが強かったように思うんですが、「悪の教典」もそれに近い印象でした。
きっとテレビ放送は無理なので、劇場で是非♪
Posted by miroku
at 2012年12月08日 21:13
