2013年08月26日
すこぶる楽しい実験映画『クラウドアトラス』
今、録画しておいた「釣瓶の家族に乾杯」を見ながらコレを書いてるんですが、薬師丸ひろ子女史の天然っぷり・・・というか、リアル鈴鹿ひろ美っぷりに驚愕。
多少の「素を演じる」部分はあるにせよ、佇まいや言動の端々に現れるナチュラルなチャーミングっぷりに、「映画で育ってきた人はやっぱり違うなぁ」と改めて感じ入った次第。あまちゃんはきっとアレ、クドカン当て書きしてるんだろうなぁ。
で、
だ。
そんなあまちゃん話とは一切関係なく、今日も映画のおはなし。

【ストーリー】
19世紀から24世紀へと世紀を超えて、六つの時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。
名優トム・ハンクスをはじめ、ハル・ベリーやスーザン・サランドンといった豪華キャストたちと、過去や未来を映す迫力ある映像や、深いストーリーなど、ロマンあふれる世界観に圧倒される。
(某ヤホー映画より抜粋)
・・・ってかさ、上のストーリーじゃ何が何やらさっぱりチンプンカンプンだよね。でも、ホントにそういう映画なんです。
・1849年 南太平洋を船で航海する若き弁護士とその船に密航するインディアン。
・1931年 ベルギーで野望を胸に創作意欲を失った老作曲家に売り込みを行う若き音楽家。
・1973年 サンフランシスコの原子力発電所の汚職を暴こうとする女性ジャーナリスト。
・2012年 現代のロンドンで思わぬことから大金を手に入れた出版社の老編集長。
・2044年 近未来の韓国でウェイトレスとして生活するクローン人間。
・文明崩壊後の世界 遠い未来で文明崩壊した弱肉強食の世界の中で僅かな希望に掛ける男。
この6つの物語が、それぞれ同時並行で進行します。
しかも、主要キャストがそれぞれの時代に合わせて、人種や性別の異なる人物を演じ分けるという、なんと1人最大6役!
例えば、ある時代では極悪インチキ医者だったトム・ハンクスが、別の時代では陰謀の陰に心を痛める心優しき研究者だったり、熱血ジャーナリストのハル・ベリーが、ある時代ではマッドサイエンティスト風な闇医者(しかもおじいちゃん!)だったりと、なんだかワケのわからんコトに。
しかも、それぞれの時代の主人公には「身体のどこかに流れ星型のアザがある」という共通点もあって、なんだか「何世代にも渡り、時空を超越してもなお繰り広げられる、ジョースター家とDIOとの闘いを描いた例の大河マンガ」を彷彿とさせる仕上がり。ちなみに、ボクは第4部の「ダイヤモンドは砕けない」と第7部の「スティール・ボール・ラン」がお気に入りです。キラークイーンかっけぇ!
・・・で、何のハナシだったっけ?
そもそもこの物語は、輪廻転生や魂のカルマがテーマとなっていて、肉体は滅してもその魂は不変なものであり、いくつもの時代を経て純化されていく・・・それを表現する為の手段としての、複数の時代が同時進行の物語であり、1人6役となってます。
正直、「めんどくさいなぁ」って感じでしょ?うんうん、ボクもそう思ったもの。
だから劇場公開時はスルー。しかも、監督のウォシャウスキー兄弟・・・あ、今は姉弟か。彼らにはシリーズを重ねる毎に尻すぼみになってく『マトリックス』シリーズや、『スピード・レーサー』で痛い目に遭ってきたし、主演のトム・ハンクスもどちらかというと苦手な役者だったから、わざわざ1800円を払って観る気にはとてもなれなくって。
じゃあ、なんでレンタルしてきたのかといいますと、ぺ・ドゥナ嬢が出てるから♡(ハートマークやめろ!)

結構好きなんです、ドゥナ嬢。
あ、嘘つきました。
結構じゃないです。大好きなんです、ドゥナ嬢。
結婚してください(←バカ)
『グエムル漢江の怪物』のダサカッコいいアーチェリー叔母さんや、『リンダリンダリンダ』のダサカッコいい(またか!)韓国人留学生、『空気人形』の心を持ってしまった哀しいダッチワイフ役などなど、出る映画がことごとく傑作揃いだし、そしてなによりとびっきりめんこいときたもんだ!
本国で押しも押されぬ大スターなのに、日本映画にも主演クラスでチョイチョイ出演してるところも、なんか嬉しいしね。
・・・で、なんのハナシだったっけ?(←脱線し過ぎ!)
え、え~っと。
そんな女優目当てという不純な動機で観た今作なんですが、思いのほか面白かった!
小難しいテーマは正直「ふ~ん・・・で?」程度な印象だったんですが(キリスト教圏ならまだしも、仏教が根付いている日本ではそれほど目新しいテーマ性は感じなかったので)、同時並行する物語とコロコロと入れ替わる役者陣が、映画として、エンターテイメントとして純粋に楽しかったです。
時代ごとで物語は異なるので、当然作風もそれぞれ。
黒人奴隷制度を問うヒューマンドラマと、小憎らしいじいさんが『大脱走』ばりに老人ホーム脱走を企てるコメディーと、原発汚職をめぐる本格スリラーと、同性愛の青年の純愛と芸術を描く異色なラブストーリーと、クローン人間が自我に目覚めるSFアクションと、『マッドマックス』的世界で繰り広げられる地球脱出の叙事詩というバラバラな物語が、ひとつの作品の中に隙間なくぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、しかもそれらが全てリンクし合っているんだもん!こんな映像体験は他の映画ではなかなかお目にかかれません。
「映画を観る」という行為が、まるで「パズルを解く」ような感覚。
エンドクレジットで流れる「この役者、実はこんな役もやってましたよ」的な答え合わせも実に楽しい、新鮮で斬新な「大いなる実験映画」でした。
役者といえば、『007スカイフォール』で新しいQを演じたベン・ウィショーや、『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』のジョウ・シュンといった最近のご贔屓筋も大きな役で出演していたのも、個人的には大満足でしたね。
まぁ、エラそうにひとつ苦言を呈するならば、同時進行と言っても結局は6つの短編の集合体なので、ひとつひとつの物語は極めてシンプルだし、SF編での「あ、コレ何かの映画で観たコトある」というデジャビュ感や、サスペンス編での「え?コレで決着ついちゃうの???」的なあっさりテイストがちょっと残念な部分ではありました。。。
PS...
いついかなる時代でも、エージェント・スミス・・・もとい、ヒューゴ・ウィーヴィングは常に悪いヤツだったのが最高に素敵でした。エルフの王なのに・・・
『プリシラ』魂を彷彿とさせる女装姿も、なんだかノリノリだったなぁ。エルフの王なのに・・・
PS2...
23世紀にメチャメチャ凶悪でバカっぽい人食い族が出てくるんですが、90年代ロマンティックラブコメディーでお馴染みのアノ俳優が演じていてビックリッ!!!
この衝撃を日本人で例えると、誰がぴったりと当てはまるんだろう?
「石田純一が『北斗の拳』で真っ先に殺される雑魚キャラ(当然モヒカンにサングラス)を演じた」
って感じになるのかなぁ。
あ~、ビックリした。
多少の「素を演じる」部分はあるにせよ、佇まいや言動の端々に現れるナチュラルなチャーミングっぷりに、「映画で育ってきた人はやっぱり違うなぁ」と改めて感じ入った次第。あまちゃんはきっとアレ、クドカン当て書きしてるんだろうなぁ。
で、
だ。
そんなあまちゃん話とは一切関係なく、今日も映画のおはなし。
『クラウドアトラス』

【ストーリー】
19世紀から24世紀へと世紀を超えて、六つの時代と場所を舞台に人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ。
名優トム・ハンクスをはじめ、ハル・ベリーやスーザン・サランドンといった豪華キャストたちと、過去や未来を映す迫力ある映像や、深いストーリーなど、ロマンあふれる世界観に圧倒される。
(某ヤホー映画より抜粋)
・・・ってかさ、上のストーリーじゃ何が何やらさっぱりチンプンカンプンだよね。でも、ホントにそういう映画なんです。
・1849年 南太平洋を船で航海する若き弁護士とその船に密航するインディアン。
・1931年 ベルギーで野望を胸に創作意欲を失った老作曲家に売り込みを行う若き音楽家。
・1973年 サンフランシスコの原子力発電所の汚職を暴こうとする女性ジャーナリスト。
・2012年 現代のロンドンで思わぬことから大金を手に入れた出版社の老編集長。
・2044年 近未来の韓国でウェイトレスとして生活するクローン人間。
・文明崩壊後の世界 遠い未来で文明崩壊した弱肉強食の世界の中で僅かな希望に掛ける男。
この6つの物語が、それぞれ同時並行で進行します。
しかも、主要キャストがそれぞれの時代に合わせて、人種や性別の異なる人物を演じ分けるという、なんと1人最大6役!
例えば、ある時代では極悪インチキ医者だったトム・ハンクスが、別の時代では陰謀の陰に心を痛める心優しき研究者だったり、熱血ジャーナリストのハル・ベリーが、ある時代ではマッドサイエンティスト風な闇医者(しかもおじいちゃん!)だったりと、なんだかワケのわからんコトに。
しかも、それぞれの時代の主人公には「身体のどこかに流れ星型のアザがある」という共通点もあって、なんだか「何世代にも渡り、時空を超越してもなお繰り広げられる、ジョースター家とDIOとの闘いを描いた例の大河マンガ」を彷彿とさせる仕上がり。ちなみに、ボクは第4部の「ダイヤモンドは砕けない」と第7部の「スティール・ボール・ラン」がお気に入りです。キラークイーンかっけぇ!
・・・で、何のハナシだったっけ?
そもそもこの物語は、輪廻転生や魂のカルマがテーマとなっていて、肉体は滅してもその魂は不変なものであり、いくつもの時代を経て純化されていく・・・それを表現する為の手段としての、複数の時代が同時進行の物語であり、1人6役となってます。
正直、「めんどくさいなぁ」って感じでしょ?うんうん、ボクもそう思ったもの。
だから劇場公開時はスルー。しかも、監督のウォシャウスキー兄弟・・・あ、今は姉弟か。彼らにはシリーズを重ねる毎に尻すぼみになってく『マトリックス』シリーズや、『スピード・レーサー』で痛い目に遭ってきたし、主演のトム・ハンクスもどちらかというと苦手な役者だったから、わざわざ1800円を払って観る気にはとてもなれなくって。
じゃあ、なんでレンタルしてきたのかといいますと、ぺ・ドゥナ嬢が出てるから♡(ハートマークやめろ!)

結構好きなんです、ドゥナ嬢。
あ、嘘つきました。
結構じゃないです。大好きなんです、ドゥナ嬢。
結婚してください(←バカ)
『グエムル漢江の怪物』のダサカッコいいアーチェリー叔母さんや、『リンダリンダリンダ』のダサカッコいい(またか!)韓国人留学生、『空気人形』の心を持ってしまった哀しいダッチワイフ役などなど、出る映画がことごとく傑作揃いだし、そしてなによりとびっきりめんこいときたもんだ!
本国で押しも押されぬ大スターなのに、日本映画にも主演クラスでチョイチョイ出演してるところも、なんか嬉しいしね。
・・・で、なんのハナシだったっけ?(←脱線し過ぎ!)
え、え~っと。
そんな女優目当てという不純な動機で観た今作なんですが、思いのほか面白かった!
小難しいテーマは正直「ふ~ん・・・で?」程度な印象だったんですが(キリスト教圏ならまだしも、仏教が根付いている日本ではそれほど目新しいテーマ性は感じなかったので)、同時並行する物語とコロコロと入れ替わる役者陣が、映画として、エンターテイメントとして純粋に楽しかったです。
時代ごとで物語は異なるので、当然作風もそれぞれ。
黒人奴隷制度を問うヒューマンドラマと、小憎らしいじいさんが『大脱走』ばりに老人ホーム脱走を企てるコメディーと、原発汚職をめぐる本格スリラーと、同性愛の青年の純愛と芸術を描く異色なラブストーリーと、クローン人間が自我に目覚めるSFアクションと、『マッドマックス』的世界で繰り広げられる地球脱出の叙事詩というバラバラな物語が、ひとつの作品の中に隙間なくぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、しかもそれらが全てリンクし合っているんだもん!こんな映像体験は他の映画ではなかなかお目にかかれません。
「映画を観る」という行為が、まるで「パズルを解く」ような感覚。
エンドクレジットで流れる「この役者、実はこんな役もやってましたよ」的な答え合わせも実に楽しい、新鮮で斬新な「大いなる実験映画」でした。
役者といえば、『007スカイフォール』で新しいQを演じたベン・ウィショーや、『ドラゴンゲート 空飛ぶ剣と幻の秘宝』のジョウ・シュンといった最近のご贔屓筋も大きな役で出演していたのも、個人的には大満足でしたね。
まぁ、エラそうにひとつ苦言を呈するならば、同時進行と言っても結局は6つの短編の集合体なので、ひとつひとつの物語は極めてシンプルだし、SF編での「あ、コレ何かの映画で観たコトある」というデジャビュ感や、サスペンス編での「え?コレで決着ついちゃうの???」的なあっさりテイストがちょっと残念な部分ではありました。。。
PS...
いついかなる時代でも、エージェント・スミス・・・もとい、ヒューゴ・ウィーヴィングは常に悪いヤツだったのが最高に素敵でした。エルフの王なのに・・・
『プリシラ』魂を彷彿とさせる女装姿も、なんだかノリノリだったなぁ。エルフの王なのに・・・
PS2...
23世紀にメチャメチャ凶悪でバカっぽい人食い族が出てくるんですが、90年代ロマンティックラブコメディーでお馴染みのアノ俳優が演じていてビックリッ!!!
この衝撃を日本人で例えると、誰がぴったりと当てはまるんだろう?
「石田純一が『北斗の拳』で真っ先に殺される雑魚キャラ(当然モヒカンにサングラス)を演じた」
って感じになるのかなぁ。
あ~、ビックリした。
Posted by miroku at 22:56│Comments(0)
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