2016年05月23日

「市川崑 光と影の仕草」

長野ロキシーで絶賛開催中の名画特集「生誕100年記念映画祭 市川崑 光と影の仕草」




「市川崑 光と影の仕草」











『炎上』
『野火』の2本を開催初日にクリアしてきました。

どちらも邦画史上に燦然と輝く傑作中の傑作なんですが、なにせ50年以上も昔の映画。ご覧になってる方も少なかろうし、ならばここはボクが一肌も二肌も脱いで、ついでにパンツも華麗に脱ぎ捨てて、両作品の詳細について長々とご説明申し上げてもよいんだけれど、

「んなもん、誰も望んじゃいねぇよッ!」

という正論でガツンとヤラれてしまうのが目に見えておりますれば、ここはざっくりとひとこと解説程度で。



『炎上』

三島由紀夫の小説「金閣寺」の映画化。
生い立ちや環境にいろいろあった結果、性格がカイロ・レン(by『スター・ウォーズ フォースの覚醒』)みたくねじ曲がっちゃった主人公が、金閣寺(オトナの問題で劇中では異なる架空の寺となってます)の完璧な美しさを永遠のものとし、またその美しさに殉ずべく、金閣寺を放火するオハナシ。




『野火』

第二次大戦末期のフィリピン戦線を舞台に、「人間の尊厳とは?」を問うた衝撃作。
人を人とも思わないでバカにする様子を「人を食ったような」と形容しますが、その形容詞じゃなく文字通りそのまんまな問題について描いております(かなりオブラートに包んだ書き方ですが…)





どちらもDVDでは観たコトがあるんだけど、スクリーンで観るのは今回が初体験。
いやぁ、やっぱり劇場の暗闇の中で見る市川昆は素晴らしい!

モノクロ映画の幻惑。
光と影のコントラストの、その魔術的なまでの美しさにただただ酔い痴れるばかり。。。

幸せな映画体験でした。



気になる方は長野ロキシーのHPにて詳細をチェックしていただければと思うんですが、個人的に「コレはチェックしとけ!」的なオススメは、今回紹介した2作品の他では『鍵』(マッチ(京マチ子)がエロい!)『私は二歳』(船越英二が超絶イケメン!)『黒い十人の女』(文句ナシの大傑作!)かな。

どれも50年以上という歳月の流れを一切感じさせない、モダンでスタイリッシュな・・・というよりも逆に新鮮な驚きのある作品ばかり。
普段映画を良く観る方も、そうじゃない方も、この機会に是非是非劇場に足を運んでくださいませ。






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Posted by miroku at 23:06│Comments(2)日記映画
この記事へのコメント
せっかくお店を教えてもらったのにカレー屋は定休日、
ぎょぎょぎょは激混みでガストになったよ・・・残念
Posted by とらうさ at 2016年05月25日 21:33
とらうささん、研修おつかれッ♪

そっか、ターバンカレーも魚魚魚も撃沈だったかぁ。。。(涙)
ったく、平日に休んでんじゃねぇよター〇ンカレーめッ!(八つ当たり)
Posted by mirokumiroku at 2016年05月25日 22:54
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