2017年05月24日

コトリンゴのすずさんとハナウタライブ

ふぅ・・・

気が付いたらまた一週間以上もご無沙汰しちゃってるよ。
なんだかもう「サボっている」というよりは「1~2週間で更新が一度あればマシな感じの平常運転」な心持ち。

サボっている間の近況報告といたしましては、これといってお目出度いコトもなく、強いて挙げるとするならば、一昨日の夜中に急性胃腸炎に見舞われたくらいかな。
ボクも40数年生きてきてPPP(ぽんぽ・ピー・ピー)の辛さは理解していたつもりだったけど、PPPのその先に未だ見ぬ未知の領域があったとは・・・
その領域の名は、

C C C
「血?・血~???・血ぃ出てんじゃんかよ?!?!」


PPPってお腹(正確には腸)の中のアレを全て出し切ってしまえばある程度楽になるんだけど、今回の問屋さんはそう簡単に卸しちゃくれなかったみたいで。
「パンがないならケーキを食べればいいじゃない?」と言ったのはかのマリー・アントワネット嬢だけれど、その夜の腸の野郎は「出すもんがないなら血ぃ出せばいいじゃない♪」と、突然のおフランスかぶれ宣言。

猛烈な腹痛と吐き気、そして白い便器が真っ赤な鮮血に染まるというアヴァンギャルドなビジュアルショックに、普段は呑気丸出しなボクも、

「・・・これ、マジでちょっとヤバいのでは???」

と、柄にもなくシリアスなムードに。


まぁ、その後に薬(合法)を飲んだら回復したのでもう大丈夫なんだけど、昼夜の寒暖差の激しい今日この頃なので、皆さまもご自愛くださいませ。





で、

だ。

「テメェのアナ・・・もといお菊さん周辺事情なんか知ったこっちゃねぇ!」というお叱りの声が聞こえてくる前に、とっとと本題へ。
こんな汚いハナシの後で正直メチャメチャ気が引けるんですが(だったら書くなよ)、先日素敵なイベントに参加してきました。



コトリンゴのすずさんとハナウタライブ


『この世界の片隅に』 映画上映 × コトリンゴのすずさんとハナウタライブ




このブログでもさんざっぱら紹介し倒した傑作『この世界の片隅に』
このイベントはその映画の上映後に、音楽を担当したコトリンゴさんが登場し生ライヴを披露するという、なんともスペシャルな催しなのでございます。




コトリンゴのすずさんとハナウタライブ



場所は日本最古級の歴史を誇る上田映劇さん。
大泉さんの『青天の霹靂』の舞台となってコトでも有名ですな。




コトリンゴのすずさんとハナウタライブ



大泉さんの足跡。
尿泉尿さんとアキットが並んでいるというカオス。。。



で、このイベントが本当に素晴らしかった!
映画自体は劇場で4回、家で2回の計6回も観ているというのに、観る度に新たな発見や感動があって案の定号泣。

いやね、確実に泣くのは分かってたから、少しでも免疫というか耐性というか、とにかく当日に泣き崩れてしまわないように前日に家で観たんですよ、予防接種的な意味合いで。
その効果もあってか、どうにかこうにか涙が頬を伝う程度に感情を抑えるコトにはほぼ成功して、、、いたハズなんだけど、やっぱりダメだったなぁ。
とあるシーンとラスト、そしてエンドロールで激しく嗚咽(を隠そうと肩をブルブルと震わせる)。

でも、嬉しかったのはボクと同様に肩を震わせている人や、それ以上に思いっきり声に出して泣いている人が非常に多かったというコト。
それは泣くだけじゃなく、ギャグのシーンでは大声で笑い、心打つシーンでは場内が水を打ったような沈黙に包まれるなどなど、作品と観客の一体感がなんとも心地良くて。
上映終了直後、どこからともなく沸き起こった拍手が劇場全体に広がっていったのも、感動的な光景でした。


そんな感動をさらに上のレベルに引き上げたのが、コトリンゴさんによる生ライブ。
ついさっきまで聴いていた音楽が目の前で、しかも作者ご本人の生演奏で聴くコトができるなんて、考えてみたらこんなに贅沢な映画体験なんてそうそう滅多に体験できるもんじゃないよね。

コトリンゴさんのお人柄が滲み出るほんわかとしたMCも楽しくて、あっという間の4時間半でした。





この「悲しくてやりきれない」もいいんだけど、映画のラストを彩る「みぎてのうた」「たんぽぽ」「すずさん」の流れがもう堪らなくて。
サントラを聴いているだけでも涙が止まらなくなるもの(またか妖怪泣き過ぎヂヂイめ!)


素晴らしい原作、監督やスタッフの情熱、キャストの熱演、そしてコトリンゴさんの奏でる音楽。
どれかひとつでも欠けていたらこの作品は成立しえなかっただろうし、逆に言えば、この作品に集うべきして集った人々の奇跡なんだろうなぁと気付かされた次第。本当に良い夜だった!




「このバカがそんなに褒めるんだったら、ちょっと観てみてもいいかな・・・でも、もう上映終わってんでしょ?」

と、こちらの思惑にまんまと乗せられたそこのアナタに朗報!
長野県だと長野市の千石劇場で今週末まで上映されてますので、明日にでも劇場に駆け込まれたし。



「劇場まで行くの、正直めんどくさい・・・」

というものぐさ太郎なそこのアナタにも朗報が。
DVDやBDといったソフトはまだ発売されてはいないんだけれど、AmazonプライムやiTunesといった配信サービスで視聴可能となっていますので、麦芽飲料、、、もとい、観ろ!(半ば強制)





最後に・・・
なんでこのヂヂイは泣いてばっかりいるんだろう?ってか、泣いてばっかなのはボクだけじゃなくね?と、無い知恵を絞って少し考えてみたんだけど、それはきっとすずさんをはじめこの映画の登場人物たちが単なる「アニメーションで動いているキャラクター」ではなく「知っている人たち」になってしまったからなんだろうと思う。

映画では徹底的に人々の生活が描かれ、そこで暮らす人々の悲喜交々が丁寧に描写されます。
片渕監督は膨大な資料を基に、当時の広島とそこに住まう人々をスクリーンの中に再現してみせました。そのこだわりは、街の通行人や飛ぶ飛行機のパイロットまである程度特定していたほどに。

「美は細部に宿る」という言葉があるけれど、そういった隅々までを丹念に描いたからこそ、この映画には当時の息吹や匂い、そして生活や人生を感じるんです。

単なる記号じゃなく、人間を描いているからこそ、その行動に一喜一憂し、ついつい涙を流してしまうんだろうなぁ・・・という、ヂヂイ化に伴う涙腺の緩みへの言い訳。














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Posted by miroku at 23:46│Comments(2)日記映画
この記事へのコメント
赤いのは出口付近での出血、真っ黒なンコは胃など内部での出血です。
ご痔愛くださいませ。

なぜか今頃になってロブションのアイスが再販されてる模様。
しかも値段が下がって300円になってた。セブン探してみてね。
Posted by とらうさ at 2017年05月25日 21:00
とらうささん、こんばん~

あら?失礼しちゃうわね!
こちとらヂヂイだけど痔痔イではなくってよ。
でも、家系的には痔持ちだから、正直ちと不安ではある・・・

お!そのロブションのアイス、今日買ったばっかだ!
チョコと柑橘の組み合わせが大好物だから、個人的にはかなりヒットでした。
見せびらかせのアイス通信用に写真も撮ったのに、先を越されてしまった、、、チッ
Posted by mirokumiroku at 2017年05月27日 21:21
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