2014年05月21日
九月、東京の路上で
久しぶりに本の話。つい今しがた読み終えた本が非常に衝撃的だったので、備忘録代わりにあれこれと。

今からおよそ90年前、関東大震災時に悪意に満ちたデマによって朝鮮の人々がいわれのない虐待を受けた・・・という事実は知っていました。
教科書にもほんの数行だったけれど、そんな記述もあったしね。
もっというと、「自衛の為」という名のもとで、自警団による虐殺が各地で行われていたというコトも、モノの本で読んだ記憶があります。
これは、その当時、その瞬間に東京の路上で行われていたことを、様々な人たちの証言や記録を元に「リアルな路上の視点」で追体験させることを目的に書かれた本です。
一体何が行われたいたのか?
その詳細な記述は、あえてここでは書きません。
何故なら、文章に起こすには、あまりに無慈悲で残虐な行為だから。
ただ、敢えてひとことふたこと言うならば、虐殺行為はごく小規模で散発的に発生していたものだとばかり思っていたんですが、実際は広範囲に渡ってかなり大規模に行われて、虐殺ではなく大虐殺だったということ。そして、その背景には「人権意識の低い当時の民衆の、パニックによる群集心理」だけではなく、意図するしないに関わらず、様々な人間の様々な思惑や意識があったというコトを改めて知りました。
といっても、よくあるような陰謀史観とかその手の怪しげな話なんかでは決してなくて。
大震災という未曾有の災害と、当時の日本と、日本に住まう全ての人々を取り巻く状況とが、最悪のタイミングでクロスしてしまった悲劇という意味で。
この手のドキュメント本を読む時には、出来るだけ気持ちをフラットにして、本の内容や著者の思想に影響を受け過ぎないよう気を付けるんだけど、今回ばかりはちと衝撃を受けました・・・
ハナシは変わるようで、実は根底の部分で繋がっている(と思う)んだけど、ボクは韓国映画が大好きです。でも、だからといって竹島が韓国領だとは思ってません。
ハリウッド映画は大好きだけど、原爆投下は間違いなく最大級の戦争犯罪だと思っています。
チェブラーシカは特大ぬいぐるみ(結構なお値段)を部屋に飾るほど愛してやまないけれど、終戦直後にソ連(当時)が不可侵条約を破ったという事実は決して忘れません。
中華料理は大好物だけど、「おいおい、そりゃねぇだろ中国さんよぉ」と思うコトが多々あります。
歴史は歴史として。
文化は文化として。
政治は政治として。
全てを否定するんじゃなく、そんな柔軟性を常に心の中に持っていたいと思います。
春の夜長には、ちとハードな内容かもしれないけれど、いろいろと考えるきっかけになる一冊。
気になった方は手に取ってみてください。
今からおよそ90年前、関東大震災時に悪意に満ちたデマによって朝鮮の人々がいわれのない虐待を受けた・・・という事実は知っていました。
教科書にもほんの数行だったけれど、そんな記述もあったしね。
もっというと、「自衛の為」という名のもとで、自警団による虐殺が各地で行われていたというコトも、モノの本で読んだ記憶があります。
これは、その当時、その瞬間に東京の路上で行われていたことを、様々な人たちの証言や記録を元に「リアルな路上の視点」で追体験させることを目的に書かれた本です。
一体何が行われたいたのか?
その詳細な記述は、あえてここでは書きません。
何故なら、文章に起こすには、あまりに無慈悲で残虐な行為だから。
ただ、敢えてひとことふたこと言うならば、虐殺行為はごく小規模で散発的に発生していたものだとばかり思っていたんですが、実際は広範囲に渡ってかなり大規模に行われて、虐殺ではなく大虐殺だったということ。そして、その背景には「人権意識の低い当時の民衆の、パニックによる群集心理」だけではなく、意図するしないに関わらず、様々な人間の様々な思惑や意識があったというコトを改めて知りました。
といっても、よくあるような陰謀史観とかその手の怪しげな話なんかでは決してなくて。
大震災という未曾有の災害と、当時の日本と、日本に住まう全ての人々を取り巻く状況とが、最悪のタイミングでクロスしてしまった悲劇という意味で。
この手のドキュメント本を読む時には、出来るだけ気持ちをフラットにして、本の内容や著者の思想に影響を受け過ぎないよう気を付けるんだけど、今回ばかりはちと衝撃を受けました・・・
ハナシは変わるようで、実は根底の部分で繋がっている(と思う)んだけど、ボクは韓国映画が大好きです。でも、だからといって竹島が韓国領だとは思ってません。
ハリウッド映画は大好きだけど、原爆投下は間違いなく最大級の戦争犯罪だと思っています。
チェブラーシカは特大ぬいぐるみ(結構なお値段)を部屋に飾るほど愛してやまないけれど、終戦直後にソ連(当時)が不可侵条約を破ったという事実は決して忘れません。
中華料理は大好物だけど、「おいおい、そりゃねぇだろ中国さんよぉ」と思うコトが多々あります。
歴史は歴史として。
文化は文化として。
政治は政治として。
全てを否定するんじゃなく、そんな柔軟性を常に心の中に持っていたいと思います。
春の夜長には、ちとハードな内容かもしれないけれど、いろいろと考えるきっかけになる一冊。
気になった方は手に取ってみてください。