2015年12月02日
先行上映『007 スペクター』
本当は来週にならないと逢えないって分かってる・・・
でも、、、
でも!!!
アタイ、もう我慢できない♡
というワケで、来週公開の『007 スペクター』の先行上映(なんかややこしいな・・・)に行って参りました。

※※※ まだ上映前の作品なので、ネタバレは一切書かない前提で ※※※
一応、今までの簡単なおさらいをば。
今作は、ダニエル・クレイグがボンドを演じる映画としては通算4作目。
ダニエル・ボンドは「ボンドがボンドになる過程」を描いているんですが、映画全体のトーンがとにかくシリアス。
そのシリアスっぷりは映画『キングスマン』でもギャグのネタになっていたけれど、ロジャー・ムーア時代のスカッと楽しいバカバカしさはすっかり影をひそめ、良い意味でも悪い意味でも「真面目なアクション映画」的な側面が強調されてきました。
前作の『スカイフォール』に至っては、シリアスを通り越してアートの領域まで足を踏み入れていた感ありだったんですが、『スカイフォール』にてボンドのエピソードゼロ編は終了。MやQ、マネー・ペニーといったレギュラー陣も一新して、いよいよクレイグ・ボンドが本格発進するのが本作『スペクター』という流れになっておりまして。
で、
だ。
感想はといいますと・・・
すっげぇ楽しい!
何と言っても、「オープニングのアレ」が今作にて大復活してます!
ボンドがボンドになった、ある意味「証」ともなっているこのオープニングで、開始早々テンションはMAX。
ストーリーも、前作までのシリアス路線の香りを漂わせながらも、「ごっついキレイなお姉ちゃんとイチャイチャしながら世界各国を股にかけ、マンガチックな悪の組織を倒す」という昔ながらの007映画にきっちりと仕上がっていて、原点回帰としてはかなりの大成功なんじゃないかな。
007はテーマソングも毎回のお楽しみのひとつ。で、今作ではサム・メンデスが登板。
美しい歌声と、ほんのり香る昭和歌謡的な哀しみ&下世話感のマッチングに、思わず耳もうっとり。
ちなみに、映画ではこの曲をバックに、裸のおねえちゃんがタコ(!)にイタズラをされまくるという、非常に素敵なリアル春画(『北斎漫画』でも可)になっております。
異国情緒溢るるゴージャスな映像に、バカみたいにお金のかかった大袈裟なアクション。それに詳しくは書けないけれど、ボンドだけじゃなくあんな人やこんな人も予想以上に大活躍して、「このメンバーとスタッフでもっと観たい!」と思わせる、シリーズ映画としては100点満点な007の最新作でしたとさ。
PS.
ネット等では、「話の辻褄が・・・」とか、「いくらなんでも敵がバカすぎるだろ?」などといった意見もチラホラ見かけるんだけど、そもそも007ってそういう映画だからさ。
「大人の為のマンガ映画」、なんだと思います。
「皺くちゃのおじさんがピストルを撃ってる映画なんかより、ジャッキーのカンフーの方が強いしカッコいいじゃん!」
と、ボクも若かりし頃は007なんて全然興味がなかったもんなぁ・・・(四十路ヂイが遠い目で)