2015年06月12日

映画落穂拾い

いつか、この日が来るとは覚悟していたけれど・・・

クリストファー・リー翁が、逝ってしまわれた。







ドラキュラ役で有名な・・・というよりは、最近はもう『指輪』シリーズのサルマン役と言った方が通りが良いんだろうね。

享年93歳。

「ホビット3部作の途中で別の誰かが代役で・・・ってなコトになりせんように」

なんて不謹慎な冗談を言ったりもしたんだけど、実際にそれだけの高齢だったワケで。
しかも、80歳を過ぎてからのフィルモ・グラフィーがまた凄まじいまでにエネルギッシュで超豪華。
『指輪』はもちろん、『スター・ウォーズ』のドゥークー伯爵に、ティム・バートン作品の常連でしょ。80オーバーでこのクラスの超大作に出続けるコト自体、もう既に奇跡みたいなものだもの。

この世界で、最も「不老不死」が似合う俳優だったと思います。

向うの世界でも、お元気で!(灰色港から西方の国へ旅立つ翁の姿を空想しながら)







映画の話題ついでと言っちゃアレだけど、観た映画がしこたま溜まってきたので、例によって感想落穂拾い。







『イミテーション・ゲーム』








天才役者ベネディクト・カンバーバッチの真骨頂!
・・・あ、ここでいう「天才役者」は演技の天才じゃなくて、天才役ばかりを演じているという意味に於いて。
『シャーロック』のホームズ『スタートレック』のカーン『ホビット』のスマウグやサウロンでしょ。それに今度はマーベルの『ドクター・ストレンジ』ときたもんだ。なんだかもう浮世離れし過ぎていて、小市民を演じている姿がちょっと想像できないんだけど。。。


そんなこんなのベネカンなんですが、今作で演じるは異端の天才数学者。
その成し遂げた偉業に対して、彼の人生はあまりに悲劇的な最後を迎えるんですが、ベネカンを含む演技陣、そしてスタッフの全てが惜しみないリスペクトを捧げていて、その想いがスクリーンに溢れていました。
うん、しみじみ良い映画だったなぁ。


あと、みんな大好きマーク・ストロング叔父貴が大活躍だったのも、個人的には大満足。
もしかするとこの映画で一番美味しい役どころかも?全国のストロング推しは必見!(いるのかそんな推し?)








『ミラクル7号』






暑さと忙しさでここのところちとバテ気味。ちょっくら栄養補給でもすっか!と、シンチー師父の過去作をユンケル代わり(?)に再見。
お約束ベッタベタなギャグとベッタベタな涙。ふた昔くらいの日本映画のような浪花節テイストなんだけど、それが決して陳腐じゃなく、心にすぅっと染みるんだよなぁ。
で、何度も落涙。

極貧ボンビー親子に訪れたウーピーでハッピーな奇跡。
ナナちゃん(宇宙人のAIBO)も可愛くて最高♪

うむ、元気出た!







『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』






怪優サシャ・バロン・コーエンによる、チャップリンの『独裁者』の現代口語訳(または超お下劣リメイク)といった印象の、猛毒コメディー。

彼の他の作品と比べて、今作は劇映画の体裁をとっているので、ドキュメンタリーテイストの『ボラット』に比べれば若干毒が薄いかな。
まぁ、薄まったといっても、100万人レベルだった致死量が80万人程度になった程度なので、良識ある方々には決しておススメできないんだけど。

猛毒過ぎる笑いの裏に、痛烈過ぎる資本主義の欺瞞へのアンチテーゼ。
笑いは時として銃やミサイルよりも強力な武器になるというコトを身を持って証明した怪作・・・もとい、快作でした。カッコいいぞ!







『クライング・フィスト 涙拳』




※※※ 連絡事項 ※※※


残念ながらYouTubeの予告動画が何故か共有できない仕様になっておるので、各自YouTubeで「クライング・フィスト 予告」で検索かけとくように。宿題だから。ちゃんと見たかどうか、明日ちゃんと確認するからな~(どこの先生だよ?)




こんなの卑怯じゃんか!
泣くに決まってんじゃんよッ!!!



と声を大にして言いたい、大感動なボクシンクドラマでした。

ボクシングにしろ野球にしろ、スポーツ映画ってその主人公の頑張りが感動に繋がるでしょ?ピンチを努力でチャンスに変えて、ライバルを倒して勝利する。だから観ているこっちも燃えるし感情移入してしまうんだけど、この映画の主人公は2人。大会の決勝戦で相対する2人のボクサーの人生を、どちらに肩入れするでもなく平等に描いているので、

「どっちも勝って・・・というか、どっちも負けちゃヤダッ!」

などと、ボクシングのルール上ありえない結末を、映画の神様にお願いしちゃうくらいに感情移入しまくり。


【ストーリー その①】
父親を不慮の事故で亡くし、大切な祖母も病に倒れ、自らも刑務所に服役中の男が、家族への贖罪、そして自らの再起を賭けてボクシングに打ち込む。

【ストーリー その②】
オリンピックで銀メダルを獲った元ボクサー。だが、事業に失敗し家庭も崩壊寸前。街で殴られ屋をしながらその日暮らしを続ける男が、愛する息子と妻、そして己のプライドと人生を取り戻す為に、再びリングに立つ。



どうよ?どっちも燃えるっしょ?
しかも、この両者が顔を合わすのは、映画のラスト。大会の決勝戦その瞬間のみ!
決して交わるコトのなかった二人の男の人生が激しくぶつかり合うラスト3分間は、全男子必見です!!!

まさに、クライング・フィスト。

拳で、泣け!






以上、映画感想駄文でしたとさ。




  


Posted by miroku at 23:42Comments(2)日記映画