2016年11月16日

『この権堂の片隅に』byタベルナ・ロッサーナ

某月某日。
ラランスさんのブログで紹介されていてず~っと気になりっぱなしだったお店に、念願叶って潜入に成功せり。







タベルナ・ロッサーナさんの渡り蟹のパスタなり。

いやね、あのラランスの店主さん激推しのお店なんだから、そりゃあトンデモなく良いお店なんだろうなぁと期待に胸と妄想を膨らませながら訪問したんですが、お店の扉を開けた瞬間に「嗚呼、我が妄想に間違いはなかったッ!」と確信せざるを得ない素敵空間が、そこに広がっていました。

まぁ、とにかくオシャレ・・・あ、違うな。カタカナじゃなく漢字の「お洒落」が当てはまる雰囲気。
イマドキの尖ったセンスをバチバチ主張してくる感じじあゃなく、落ち着いた大人の薫りが漂うすこぶる上品で上質なお洒落感に店内が満ち満ちていて、けれど敷居の高さを感じさせない居心地の良さも感じられて、「こりゃあ絶対に美味しいに決まってるよな」と食べる前から勝手に断定。

で、肝心のパスタなんですが、これまた「嗚呼、我が断定に間違いはなかったッ!」と高らかに宣言したくなるほどに絶品でした!


ボクのバカ舌でイタリアンの美味しさを的確に評価するなんて、将棋倒ししかやったコトのない小学生が羽生善治名人に対局を挑むくらいに無謀なコトだとは十分承知しつつ、ちらっとその美味しさを書かせていただきますとですね、とにかくソースが素晴らしい!

渡り蟹の旨味が凝縮されたソースは濃厚で、パスタとの絡みのバランスも絶妙なんだけど、不思議と口の中に濃度が蓄積されない不思議なテイスト。
普通、こういう旨味凝縮系のソースだと、その濃度ゆえに食べ進めていくうちにどうしてもその濃い味や風味が口の中に残ってしまいがちなんですが、このソースにはそれが一切なし。
濃厚なんだけど後味は爽やかで、ひとくち食べると、もうひとくち、更にもうひとくちと、どんどんと味わいたくなる魔法のようなソースでした。

このパスタ、ボクが虹村億泰だったら食べたその場で胃腸の調子が良くなってるだろうなぁ、、、って、分かりづらい例えでゴメン。



で、こんな極上のパスタの前菜(マスターいわく「おつまみ」)が、こちら。






単純にサラダとは言いたくない程にしっかり手の込んだお料理で、ライムジュースに漬け込んだ柿がひたすら美味。
八幡屋磯五郎の一味をドレッシングに使っているとのコトで、爽やかな中にも一味の刺激が食欲を誘う、これまた素晴らしい逸品でした。



ハッキリ言ってコレ、800円(税込)で食べられるレベルを遥かに超えてると個人的には思います。
しっかりとしたお値段をとるイタリアンのフルコースでこのパスタが出てきたら、「あ、このお店正解だわ。また来よう」と思うクオリティーだもの。



ラランスさん情報によると、マスターは都内で屈指の有名店を切り盛りされいた方のようで、お店や料理から受ける洗練されたセンスもあぁなるほどなと納得の満足度でした。

ランチ営業が月~水曜日限定で、しかも午後の2時~5時までという、ランチとしては越えなければならないハードルが幾重にも重なってるのがただただ残念。
この日も、「お客さんに会う」という名目で時間を作っての訪問となったんですが、その甲斐はあったと!(・・・あ、ちゃんとこの後にお客さんにも会いましたよあしからず)

本来は夜がメインのワイン食堂とのコトなので、今度は夜に訪れたいな。






権堂の居酒屋街の片隅に、まさかこんなお洒落で美味しいお店が佇んでいようとは・・・



  


Posted by miroku at 22:07Comments(4)日記ごはん