2017年01月23日

名優、逝く

またひとり、仁義なき名優が逝ってしまった。

松方弘樹兄ィの訃報。

哀しみとか寂しさとかショックとか、そんな具体的な感情ではなく、ただただ「信じられない」というのが率直な心境だったりします。


ボクの人格の何%かを確実に形作っているのは、70年代に大量に製作された東映実録路線の映画の数々。
『仁義なき戦い』『県警対組織暴力』『沖縄やくざ戦争』『北陸代理戦争』『暴動島根刑務所』といった傑作群の中で松方弘樹兄ィが見せた、、、否、魅せたエネルギッシュかつアダルティックな姿に何度魅了されたことか。







神輿が勝手に歩ける言うんなら歩いてみいや
おうッ?!


『仁義なき戦い』第一部より 金子信雄に啖呵を切る屈指の名シーン




最近でいえば、新時代の傑作時代劇『十三人の刺客』でのキメッキメな殺陣も忘れられないなあ・・・

このブログに遊びに来てくれる方は割とイイ歳・・・もとい、人生経験豊かな人が多いという勝手な想像を踏まえてなんだけど、人気バラエティー「元気が出るテレビ」で見せていた甲高い声で笑うお茶目で可愛いおじさんキャラ、あれは全部「演技」だったそうで。
子供の頃にリアルタイムでこの番組に夢中になっていたから、この事実を知った時には心底ビックリしたもんです。役者って凄いなぁと。



役者は死すとも、作品は死せず。
ボクらが40年以上も昔の『仁義なき戦い』に夢中になるように、10年後、20年後、いや50年後の映画ファンも同じように『仁義なき戦い』を観て「松方弘樹スゲェ!」と熱狂するんだろうな。

と、なんだかまとまらない感じになってしまったけれど、今の思いをそのまま文章にしてみた。



最後に、懐かCM。







最高過ぎる・・・





  


Posted by miroku at 23:07Comments(0)日記映画