2015年01月31日
映画『幕末太陽傳』を観る
また降ってきやがりましたね、雪のヤロウときたら。
しかも、メッチャ寒いし。
「絶対に暖かいのは分かってる。でも、コレに手を出したら一気にヂヂイ化が加速するのは確実、、、我は決して穿かぬッ!」
という断固たる決意の元、ズボン下・・・あ、今はレギンスって言うんだよね。とにかく、そんなモモヒキじみたモノには手を出さないでいたんだけど、流石にちょっと、、、さ。
加齢・・・もとい華麗なるモモヒキ☆デビューを飾ってしまおうか、明日あたり。
で、
だ。
そんな極寒の寒空の元、朝イチでずく出してグランドシネマズへ。
新・午前十時の映画祭でかかっている『幕末太陽傳』を観てきました。
『幕末太陽傳』

【ストーリー】
明治維新まであと5年という幕末の日々。品川の遊郭で大判振るまいの佐平次(フランキー堺)は実は一文なしで、居残りとなって腰を落ち着けることに。もう一組の居残り組は高杉晋作(石原裕次郎)をはじめとする勤王の志士たち。佐平次は彼らと仲良くなり、やがては廓(くるわ)の人気者になっていくが…。
川島雄三監督の代表作ともいえる傑作時代劇コメディ。落語の『居残り佐平次』をベースに『柴浜の革財布』『品川心中』を挿入させたストーリーを、太陽族やヒッピーなど当時流行した風俗とも照らし合わせながら、キレの良いテンポみなぎる演出で見事に描きこんでいる。全編軽快な中、時折ふとのぞかせるニヒリズムもぞくぞくさせる。
「あ~、またヘンな昔の映画かよ?」
とお思いのそこのアナタ、今回ばかりはチト違います。
なんてったってこの映画、邦画ベストなんちゃらみたいなランキング企画には必ず名を連ねる、歴史的ド傑作なんだから♪
この映画、ボクも大好きでDVDも持っているんだけど、劇場の大画面では観たコトがなくって。。。
今回、長年の願いがようやっと叶ったって寸法です。
ストーリーは添付した動画やストーリーを読んでもらうとして、ボクがこの映画を好きな最大の理由は、主演のフランキー堺の粋っぷり!
無銭飲食の末、そのお店に居座った挙句に、バケモノのようなコミュ力&トラブル解決能力を駆使して強引に自分の居場所を作っていく男を演じているんだけど、酒の飲み方や、着物の羽織り方、それに啖呵の切り方などなど、その所作のいちいち全てが粋でカッコイイんだよなぁ。
それに、この主人公はただの粋でいなせな遊び人じゃなくて、当時は不治の病とされた肺病を患っているという設定で、その明るさやバイタリティーと隣り合わせで常に「死の匂い」を漂わせているというのも、作品になんともいえない深い重さを与えております。
これは、監督が自ら抱える病(筋肉が委縮して死に至る難病)と、それに伴う死生感が反映されていて、ラストシーンは明け方の墓場という「生と死の境界線が曖昧になっている場所」から主人公が這う這うの体で逃げ出すという、まるで寺山修二的アングラ芝居のような趣。
墓場から駆け出した主人公の向かう先が、病気が治癒する「生」の世界か、はたまた病に落ちた「死」の闇なのかは、観客の判断に委ねられる仕掛けになっているんだけど、妙に疾走感のあるエンディングで、心に「この映画を観た」という爪痕を残す、とても印象深いシーンになっております。
・・・あ、なんか小難しいコトをグダグダと書いちゃったような気がする(汗)
生と死とか言ってけど、そんなのはこの作品の「ほんのり香る隠し味」で、基本はすこぶる楽しいコメディーですから♪
「コレ、建物一件まるごと建てちゃったんじゃね?」と驚くばかりの全盛期の邦画のパワーを象徴するような豪華なセットに、スターや芸達者たちが集う煌びやかなキャスト陣、何より傑作古典落語が原作で、監督が天才。で、主演が名優だってんだから、面白くないワケがねぇってんだコンチクショウメ!
こんな楽しい映画を観ないって手はねぇですぜ、ダンナ♪
PS.
「面白そうだけど、休日の朝っぱらから映画館なんかにゃ行けねぇよな・・・だって眠いし」とお嘆きのアナタ、なにせ名作だけあって普通に100円でレンタルしてるんで、騙されたと思って是非!
つまらなかったら、今度美味い飯おごっからさぁ(どんなオススメの仕方だよ?)
しかも、メッチャ寒いし。
「絶対に暖かいのは分かってる。でも、コレに手を出したら一気にヂヂイ化が加速するのは確実、、、我は決して穿かぬッ!」
という断固たる決意の元、ズボン下・・・あ、今はレギンスって言うんだよね。とにかく、そんなモモヒキじみたモノには手を出さないでいたんだけど、流石にちょっと、、、さ。
加齢・・・もとい華麗なるモモヒキ☆デビューを飾ってしまおうか、明日あたり。
で、
だ。
そんな極寒の寒空の元、朝イチでずく出してグランドシネマズへ。
新・午前十時の映画祭でかかっている『幕末太陽傳』を観てきました。
『幕末太陽傳』
【ストーリー】
明治維新まであと5年という幕末の日々。品川の遊郭で大判振るまいの佐平次(フランキー堺)は実は一文なしで、居残りとなって腰を落ち着けることに。もう一組の居残り組は高杉晋作(石原裕次郎)をはじめとする勤王の志士たち。佐平次は彼らと仲良くなり、やがては廓(くるわ)の人気者になっていくが…。
川島雄三監督の代表作ともいえる傑作時代劇コメディ。落語の『居残り佐平次』をベースに『柴浜の革財布』『品川心中』を挿入させたストーリーを、太陽族やヒッピーなど当時流行した風俗とも照らし合わせながら、キレの良いテンポみなぎる演出で見事に描きこんでいる。全編軽快な中、時折ふとのぞかせるニヒリズムもぞくぞくさせる。
「あ~、またヘンな昔の映画かよ?」
とお思いのそこのアナタ、今回ばかりはチト違います。
なんてったってこの映画、邦画ベストなんちゃらみたいなランキング企画には必ず名を連ねる、歴史的ド傑作なんだから♪
この映画、ボクも大好きでDVDも持っているんだけど、劇場の大画面では観たコトがなくって。。。
今回、長年の願いがようやっと叶ったって寸法です。
ストーリーは添付した動画やストーリーを読んでもらうとして、ボクがこの映画を好きな最大の理由は、主演のフランキー堺の粋っぷり!
無銭飲食の末、そのお店に居座った挙句に、バケモノのようなコミュ力&トラブル解決能力を駆使して強引に自分の居場所を作っていく男を演じているんだけど、酒の飲み方や、着物の羽織り方、それに啖呵の切り方などなど、その所作のいちいち全てが粋でカッコイイんだよなぁ。
それに、この主人公はただの粋でいなせな遊び人じゃなくて、当時は不治の病とされた肺病を患っているという設定で、その明るさやバイタリティーと隣り合わせで常に「死の匂い」を漂わせているというのも、作品になんともいえない深い重さを与えております。
これは、監督が自ら抱える病(筋肉が委縮して死に至る難病)と、それに伴う死生感が反映されていて、ラストシーンは明け方の墓場という「生と死の境界線が曖昧になっている場所」から主人公が這う這うの体で逃げ出すという、まるで寺山修二的アングラ芝居のような趣。
墓場から駆け出した主人公の向かう先が、病気が治癒する「生」の世界か、はたまた病に落ちた「死」の闇なのかは、観客の判断に委ねられる仕掛けになっているんだけど、妙に疾走感のあるエンディングで、心に「この映画を観た」という爪痕を残す、とても印象深いシーンになっております。
・・・あ、なんか小難しいコトをグダグダと書いちゃったような気がする(汗)
生と死とか言ってけど、そんなのはこの作品の「ほんのり香る隠し味」で、基本はすこぶる楽しいコメディーですから♪
「コレ、建物一件まるごと建てちゃったんじゃね?」と驚くばかりの全盛期の邦画のパワーを象徴するような豪華なセットに、スターや芸達者たちが集う煌びやかなキャスト陣、何より傑作古典落語が原作で、監督が天才。で、主演が名優だってんだから、面白くないワケがねぇってんだコンチクショウメ!
こんな楽しい映画を観ないって手はねぇですぜ、ダンナ♪
PS.
「面白そうだけど、休日の朝っぱらから映画館なんかにゃ行けねぇよな・・・だって眠いし」とお嘆きのアナタ、なにせ名作だけあって普通に100円でレンタルしてるんで、騙されたと思って是非!
つまらなかったら、今度美味い飯おごっからさぁ(どんなオススメの仕方だよ?)