2015年02月21日

ももクロ映画感想(最終稿)

昨夜はお日柄も良く、映画『幕が上がる』の試写とトーク&ミニライヴのライヴビューに行って参りました。



火曜日に、そして今回と、一週間の間に2度も同じ映画を同じ会場で、しかも同じ座席(偶然!)で見るという、傍から見ると「アンタ、何やってんの?」といった状況なんですが。。。

二度目ともなるとストーリーやシーンの諸々は既に頭に入っているので、割と冷静に作品そのものを楽しむコトができました。

で、感想はと言いますと、、、


「ボクが(勝手に)望んでいた作品のカラーじゃなかった」


うん、ぶっちゃけてしまうと、このひとことに尽きるような気がします。

じゃあテメェが望んでたのってどんなカンジなんだよ?と言われてしまうと、それほど具体的な考えなんてありゃあしなかったりもするんですが、『桐島、部活やめるってよ』『リンダリンダリンダ』のような疾走感とでもいえばいいのかな?淡々でありながらもドスンとくるカタルシスがあって、メリハリの効いた青春活劇を期待してたんでしょうね、無意識のうちに。

初見の時に感じたネガティブな部分は、きっとこのギャップに起因してるんだろうと思います。





でも、だからといって映画としてダメなのかといいますと、ボクの自分勝手な先入観や願望とは全く関係なく、「しっかりと作られた良い映画」だと思います。

青春映画にありがちな恋愛要素は一切省き、演劇を通して成長する少女たちの姿のみに視点を絞って丁寧に描いたその色調は、あくまで静かで穏やかなものだったし、ももクロや脇を固める役者陣の演技もとても良かった。それに演劇部員を演じている若手女優さんたちの、台詞こそ少ないものの熱意溢れる表現力がとても印象に残っています。

「自分が何者なのか?何がしたいのか?どう生きたいのか?」


という普遍的な問いに対して、「自分にとって、それは演劇です」という答えを見出した者たちの物語、それが今作でした。
ネタバレになるから書かないけれど、演劇のもつ素晴らしさと同時に、それに憑りつかれてしまった者の覚悟や苦悩もしっかりと描かれていて、一本の映画として、爽やかな中にも凛とした佇まいや、強靭な芯の強さを感じました。

・・・まぁ、前記事にもチラッと書いたけど、「コレさえなけりゃなぁ・・・チッ」という残念ポイントのいくつかは、やっぱり胸に引っ掛かったままなんだけど、、、ね。





以上、ももクロ映画の感想でしたとさ。

いわゆる「モノノフ」には(個人の好みはあるとしても)受け入れられる映画だとは思うんだけど、ももクロに一切興味のない人の目にはこの映画、どう映るんだろう?
そこら辺がチョット気になるトコロではあります。





昨夜は、映画上映後に別会場で行われているトーク&ミニライヴも上映されたんですが、「リアルタイムなんだけどスクリーン越しに見るライヴ」ってのは、ストレスがスゴイね。。。
バラード系の楽曲ならいいんだけど、「Chai Maxx」のイントロが流れだしたらもう、、、椅子に座ってるのはキツかったッス(涙)

ちなみにセトリは、

怪盗少女
Chai Maxx Zero
Chai Maxx
オレンジ・ノート
走れ!
青春賦


だったかな。
はじめて「Chai Maxx Zero」の振り付けをしっかりと見れた(ももクリの時は肉眼じゃ確認できなかったから…)んだけど、有安さん荒ぶってんなぁ!というのが、収穫その①。

で、収穫その②は、今回の映画の主題歌「青春賦」。
まるで「かんてんぱぱ子供音楽コンクール」で流れてきそうな、ある意味ベタな合唱曲なんだけど、詩とメロディーがすぅっと心に響いて沁みる、実に良い曲でした。

最後に収穫その③。
久々登場の清野アナと、飛ばないメガネ(苦笑)

清野アナといえば、銀座bodyslamはどうなっちゃうんだろう?
あの哀しい事故があって、川上さんが表に出られる状況じゃなくなってしまったから、しばらくは無期延期扱いってコトなんだろうか。。。





で、

だ。

最後に映画ネタでもうひとこと。
毎月恒例(?)となった「今月の映画秘宝の表紙コーナー」、今月はコチラ。








今にも山田康夫氏の声が聞こえんばかりの、ハリー・キャラハン刑事の勇姿!
カッコ良過ぎて、なんかもう溜息しか出ない。。。

去年の『ジャージー・ボーイズ』も良かったし、新作の『アメリカン・スナイパー』の評判も凄いし、イーストウッド翁は齢84にして増々血気盛んですなぁ。



PS...
やはりというか、当然と言うか、映画秘宝は『幕が上がる』完全スルーでしたね。
本広監督は仮想敵国みたいなもんだし、まぁしょうがないか(苦笑)




  


Posted by miroku at 22:41Comments(2)日記映画